終わることと、終わらせること

いよいよ切羽詰まってきた。
自分の努力では抵抗できない筋力の急激な衰えと、それに伴う気力の減退。

自分で歩けなくなる →  寝たきりか、良くて車椅子かな。

母親も老年期は入退院を繰り返し、半寝たきりだった。
口を開けば「苦しい」と言っていた。

何を検査しても悪いところが無いので、精神科で薬漬けにされた。
今なら、その時の母親が苦しいと言っていた気持ちがよく分かる。

でも、私には入院するお金も世話してくれる家族もない。
それに、人生そんなに苦しいと思うのなら子供なんて産むなよ!

身体が弱くて慢性的に体調不良なのは遺伝だ。
私は両親のエゴでこの世に生まれさせられた。

「お前は長男だから、ずって家にいて私達の面倒をみるんだよ」
母親の口癖だった。

「俺は知らん!」と言って、家を出れば良かった。
もっと自分で決めれば良かった。

あまりにも苦しいので、毎日死にたくなる。
いつか寿命が来て生命は終わるけれど、いつになるのかが問題だ。

歩けなくなってまで、生きていく気力はない。
終わりをのんびり待てるのか、あるいは衝動的に終わらせてしまうのか。

ラストシーンはまだ書かれていない。

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