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独善(ひとりよがり)001

昇華がしたい。

日々、ストレスが溜まる。しかし、ストレスというのは便利な言葉である一方、捉えどころのない概念であって、もう少し正確に表すならば日々、生きる中で生じる精神への圧迫や負荷がどんどん堆積する。
某の場合、仕事よりも家庭でのストレスが大きい。
しかし、家庭というのはなんとも不思議な空間で、ストレスが溜まる場所である一方、ストレスの解消の場でもある一筋縄ではいかない陰と陽が混在している。何気ない一言や仕草で傷ついたり癒されたりする。だから某も家庭なんて崩壊させてやるなんてバイオレンスな思想に1日1回駆られながらも、まだ家庭生活を営んでいる。
あぁ、筋トレに因る筋肉痛が背中に現れ始めた。
高校時代、金がなくてスポーツジムに通えなかったので、市営のスポーツセンターを利用していたが、その頃よりも真面目に筋トレしている。
もうゴールドジムに通い始めて1年ぐらいが経つか。トレーニングメニューがビッグ3を中心に組み立てているので、ベンチプレスやパワーラックが揃うゴールドジムを選んでいて、もう他のジムには戻れない。むしろ、何かの都合で県外に出た時にその土地のゴールドジムの店舗を訪れることが楽しみになっている。
どうしてこんなに熱心に筋トレしているのだろうか。それは最初に戻るが、筋トレが精神の圧迫や負荷をある程度洗い流してくれるからだろう。
いつかのジムで久しぶりにベンチプレスをしたときの、気分が一新されたような感覚がまだ、某にはありありと残っている。
そして、小説の創作。
ジムでもぬぐい切れない領域の圧迫、それは自分が何故存在しているのかという原罪のようなストレスを解消してくれるのが、某にとっては小説を書くことなのである。
たとえ、下手と笑われてもいい。石の下のじめじめとした暗闇で日の目を見ることがなくてもしょうがない。どこかの段階で恥は吹っ切れていた。

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