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「何が何でも生きよう」という意志が強くなった。 ~異常反応の解体 体験談~

一義流気功 伊深気療院セラピストです。現在見習い中のため、営業はまだしておりません。この記事は私の勉強のために無償で気功を受けていただいた方の体験談です。一義流気功の効果について知りたい方にも参考にしていただけるとうれしいです。
(個人が特定されないよう、設定などは変えてあります。そのうえで、体験された方の許可を得て掲載しています。)

F太さんの異常反応

F太さんは20代後半の男性です。高校卒業後に製造系の会社に就職しました。仕事内容はハードで、残業もあります。やるべきことが多くなると、パニックになってしまうこともあったそうです。
F太さんの異常反応を調べると、28%もありました。かなり大きな数字です。一度目の気功で13%まで解体し、その2か月後、二度目の気功で0%まで解体しました。この記事は、一度目の気功後の効果をF太さんにうかがった時の記録です。

「異常反応」は一義流気功の知識体系に属する概念です。くわしくは以下のいずれかのブログ記事をご覧ください。
(記事の末尾にもリンクがあります)

また、当記事で触れている「異常反応予測テスト」については以下のブログ記事をご覧ください。

「異常反応予測テスト」の点数の変化

まず、気功を受ける前のF太さんの「異常反応予測テスト」の領域ごとの平均値を見てみましょう。

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右のグラフでは、色が塗られている部分が「異常反応の影響で犠牲になっている領域」を表しています。F太さんの場合どの項目も点数が高いですが、とくにD「知性」とE「レジリエンス」の領域が異常反応によって大きく侵害されていたようです。

一度目の気功後(異常反応13%時)はこのようになりました。

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グラフの黄色で塗られている部分が、一度目の気功のあと(異常反応13%時)の結果です。B「体力」以外の項目で数値が小さくなっています。とくにD「知性」、E「レジリエンス」、F「感情・トラウマ」の領域が小さくなっています。これは、異常反応の割合が小さくなり、異常反応から生み出される「心の毒」の量が減ったためだと考えられます。

変化のあった項目について、具体的にF太さんにうかがってみました。

〈A「認知」領域に関して〉

視野が広がり、仕事中に周りの人の様子が分かるようになった

以前は仕事中、自分の目の前しか見えていませんでした。
一度目の気功を受けた後は周りが見えやすくなり、自分の周囲の人がどうしているか分かるようになったそうです。そのおかげで、人に頼ったり、助けたりすることができるようになったそうです。

料理のにおいが分かるようになった

以前は食事のときににおいがあまり分からず、どの料理でも同じような感じがしていました。
一度目の気功を受けたあとは料理によってにおいが違っているということがより分かるようになったそうです。

〈C「発達」領域に関して〉

通ったことがある道なら迷わなくなった

以前は歩いていても、車で走っていても方向や方角が分からなくなることがありました。
一度目の気功を受けた後は、通ったことがある道なら迷わずに目的地まで行けるようになったそうです。

〈D「知性」領域に関して〉

切り替えがうまくできるようになった

以前は仕事中に分からないことがあった時、保留にしたまま他のことに取り掛かれず、それしか考えられなくなることがありました。仕事中以外にも、たとえばパズルゲームなど頭を使うことをしてると、分からなくて前に進まないのにずっとそのことばかりに集中してしまうこともあったそうです。
一度目の気功を受けた後は、「これはこれ」「いったん置いて、別のことをやってみよう」と、切り替えがうまくできるようになったそうです。

〈E「レジリエンス」領域に関して〉

ストレスがかかった時にパニックになることが減った

たとえば周りの人が何気なく「いつ結婚するの?」などと尋ねてきた時、そう聞かれるのが苦になり、嫌な気持ちがわぁーっと出てきて抑えきれなくなることがあったそうです。
一度目の気功を受けたあとは、嫌な気持ちが出てきても胸の内にとどめられるような感じになったそうです。

何か問題が起こった時に「他人のせいだ」と考えてしまうことが減った

以前は何か悪いことが起きると自分をひどく責めてしまったり、あるいは「自分のせいだ」と分かっていても人のせいにしてしまうことがあったそうです。その時F太さん自身には「自責の念が受け入れきれないから他人のせいにしてしまう」ように感じられていたそうです。
一度目の気功を受けた後、自分を責めてしまうことはまだ少しあるそうですが、「他人のせいだ」と思ってしまうことはなくなり、そこが「自分でも楽になった」と感じているとのことです。(※)

(※注)F太さんの「固着した悪意」の数は「8」でした。異常反応の解体気功の一か月後に「固着した悪意の解体」も受けてもらっています。他人のせいだと思うことがなくなったのは、悪意の数が「0」になったせいもあると思います。
「固着した悪意」は一義流気功の知識体系に属する概念です。くわしくは以下のいずれかのブログ記事をご覧ください。
(記事の末尾にもリンクがあります)

〈F「感情・トラウマ」領域に関して〉

嫌な思い出がよみがえってきても、胸の内におさめられるようになった

時間が経っても嫌な思い出を忘れることがないのは、気功前も、(一度目の)気功後も変わっていません。しかし「以前はそのことについて考えれば考えるほどつらくなっていたけれど、今は胸の内におさめられるようになった」とおっしゃっていました。

何が何でも生きようという意志が強くなった

以前はつらくなりすぎて「死にたい」と思うことがよくありました。
一度目の気功のあとは、そう思うことが全くなくなったそうです。嫌なことがあっても「生きていればそれはしかたのないことだ」と割り切れるようになり、「何が何でも生きよう」という意志が強くなったそうです。

「嬉しい」「楽しい」という感覚が感じられるようになった

以前はつらいことのほうが多すぎて、「嬉しい」「楽しい」などのプラスの感情が出てこない時もあったそうです。
一度目の気功のあとはそのつらさが軽減したため、「以前よりも人にやさしく接するようになった」と感じられるようになりました。

ご注意① 「異常反応」は心の毒の生産工場

異常反応の定義は「2歳以下で作られた不合理な反応」です。異常反応はまるで「心の毒(※)の生産工場」であるかのように、本人も知らないうちに「心の毒」を作り続けてしまいます。成長して大人になっても、異常反応が自然になくなることはありません。
(※注)「心の毒」…苦痛を受けた時に生まれる気。
異常反応の割合が大きい人は、生きていれば誰でも受けるような「日常のストレス」に加え、「異常反応が生み出す心の毒」に耐えていかなければなりません。
「日常のストレス」+「異常反応が生み出す心の毒」
というように、「心の毒の足し算」になります。

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F太さんが気功後に、「ストレスを受けつつもそれに耐えられるようになった」「しかたのないことだと割り切れるようになった」というのは、ストレス時に生み出されている「心の毒」のうち、異常反応が生み出している「心の毒」の部分が減ったためだと考えられます。
気功後、短期間で変化を感じられたのは、これまでF太さんが異常反応の影響を受けながらも「なんとかストレスに耐えよう」「心を強く持とう」と努力されてきたからなのではないかと私は思います。

ご注意② 「異常反応」の情報に初めて接する方へ

異常反応は非常に心の奥深くにあり、その存在自体ほとんどの場合察知するのは不可能です。「気合でなんとかなる」と思えるレベルの問題は、きっと心のごく浅い部分の問題でしょう。つまり、その程度のものは「異常反応ではない」と言えると思います。
意識が「心の毒」に触れると苦痛を感じます。「心の毒」の量が多ければ多いほど、その苦痛は耐えがたいものになります。そして大きな異常反応を抱えている人ほど、日々大きな苦痛に耐えて生活されている可能性は高くなります。
健全な人からは想像がつかないような精神世界があるということだけでも、とりあえずは知っていただけたら私は嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考記事へのリンク

「異常反応」は一義流気功の知識体系に属する概念です。くわしくは以下のいずれかのブログ記事をご覧ください。

また、当記事で触れている「異常反応予測テスト」については以下のブログ記事をご覧ください。

「固着した悪意」は一義流気功の知識体系に属する概念です。くわしくは以下のいずれかのブログ記事をご覧ください。


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