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「じゃあ…半分こする?」

コーヒーとドーナツ片手に、ちょっと何か観たいな~
そんな気分の時にぴったりの映画でした。

ほんのちょっとの出会い、人との関わり、
それがどんな風に人の心を癒したり、溶かしたりすることにつながるか、それは本人にだってわからなかったりするものです。

イラストレーターのかたわら、ドーナツ屋で働く主人公の公子が、お客さんの人生にちょっとずつ介入していくお話。
ささいな出会いで、もしかしたら何年かしたら忘れてしまうかもしれないくらいの、劇的なことは何も起こらない風景。
それでもなぜか、その空気にほっとしてしまう、そんな映画でした。

ちなみに題名にもなっている「ドーナツもり」は実在するお店。

神楽坂と蔵前に店舗があるようだけど、せっかくなら映画になった神楽坂店に今度足を運んでみたいなぁと思います。

監督の定谷美海さんは、これが初の中編映画作品なのだそう。
素敵ですね。これからも注目していきたいと思います。

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