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車いすで上がれないスロープとは

こんにちは♪

街歩きをしていて、このスロープ上がれないな…というものや、スロープと思ったら違ってびっくりしてしまった、なんてことに遭遇します。

そこで今日は「これってスロープ?」というものを紹介したいと思います。

車いすで上がれないスロープ


車いすで登れなかったスロープ

こちらは最近よく見かける形のスロープです。

このスロープの角度はかなり急なので、電動車いすで上がろうとするとタイヤが空回りしてしまいます。

そして、上げてもらおうにも、スロープの長さが邪魔をして、上げてもらうことが逆に困難になることもあります。

また、自分で漕ぐ、自走式の車いすに乗っていて、ウィリーができる(前輪を自分の力で上げることができる)子にも試してもらいましたが、やはり自分で上がることはできませんでした。

(私はウィリーができないので、興味がある方はぜひこちらの動画をどうぞ!)

https://www.youtube.com/watch?v=9iEb7Pp6a8Y

さらに、このようなスロープの先に、まだ段差が残っているとき、もっと上がりづらくなります。

こうしたスロープに遭遇したとき、

「これは車いすの人には優しくないのです!」

と、声を上げたい!と思っていたのが数ヶ月前。

私はこれが、車いす用のスロープではないことを知りました。

代車とかを使う時などに便利みたいです。

車椅子の人のためにつけてくれたものじゃないならなかなか言えない…(笑)

でも、つい先日、これが明らかにスロープ用として付けてくれていると感じる施設に出会いました。

善意は嬉しいのです。
でも実際には優しくはなっていないのです…。

その時は人がいなかったのでお聞きできませんでしたが、このスロープが優しさでつけてくれているなら、その優しさを生かしてよりよい環境にしてくれたらすごくうれしいです。


スロープかと思ったら違った


これは私は怖いと思ってしまいます。

どこが怖いのでしょうか?

少し段差がありますよね。

しかし、マットで段差が隠されて、スロープになっているかのように錯覚します。

そう思って登ろうとすると…

どん

上がれない衝撃が来ます。

逆に降りようとしたら、がたん!っと落ちた感覚になります。

1cmぐらいなら登れるし、衝撃も少ないので大丈夫ですが、2cm以上の段差があるところだと、結構びっくりしてしまいます。


これは目の見えにくい人でもすごく危険なのではないかな・・・?

このように、スロープに見えて、実は段だった、というのが一番怖いです。

これはこのシートをどかしてくれるだけで、段差があることを把握できるので、もしこれやってるわ…というお店様だったり、こういうの見たことある!っていう方がいらっしゃれば、ぜひ対処してほしいと思います!

余談ですが、手の消毒の置いてある位置も、自動ドアが全開できる幅より内側なので、入口が狭くなってしまっています。
こういうところも、車いすに乗ってみるとわかります。

車いすの人にとってうれしいスロープは?


バリアフリー法の「建築物移動等円滑化誘導基準」というものがあります。
これは、高齢者や障害者等が円滑に過ごせる環境の基準で、2006年に施行されたようです。

その中で、スロープの勾配は、1/12と定められています。
つまり、10cmの高さを登るためには、120㎝(1m20cm)の長さが必要。
ということです。

この長さがあれば、自走の車いすでも苦なく登れると言われています。
(私はそれすらできない力の持ち主なので、電動車いすを利用しています。)

さらに、手すりをつけることも同時に記載されています。

国土交通省が出す、「建築物移動等円滑化基準チェックリスト」がありました。

不特定多数が利用する建築物の多くは、これが適合義務になっているので、これから改修する建物などは適応がされます。

これに違反すると罰金が発生するようです。

しかし、 2,000㎡未満の建築物や既存建築物に対しては努力義務になっています。

スロープ、リフォームはお金がかかる。

だから今すぐにやることはできないと思います。

でも、外付けの折り畳みスロープなどなら、長さにもよりますが、数万円から買えるものもあります。

例えばこういうものとか。

以前お伺いした、岐阜市則武のカフェ「つくる」さんはこのような折り畳みスロープを常時つけてくださっていました。すごくうれしかったです。

(このようなスロープはあまざらしになる場所に常時おくことは推奨されていませんが、つくるさんは屋根の下なので常時おいてくださっていました!)

また、そこまで高くない段差なら、車いすを持ち上げなくても、一人の力で車いすを段差の上に上げることができます。

まとめ


スロープがあればあるだけうれしいけれど、今まで過ごしてきて、思ったことを今回は書いてみました。

まとめると以下の3つ

1.段差解消プレートは車いすでは上がれない可能性がある

2.段差が見えないことが怖い

3.段差があっても少しの協力で登れることがある


段差解消プレートでも、車いすで上がれる人もいるし、逆に前輪を上げてもらうだけで入れるとは言ったけど、すごく大きい車いすだと前輪を上げることが困難なものもあります。

全員がそうですとは言いません。

でも、これで、安全に暮らせる人、行けるところが増える人は多いと思います!

上を向いて歩こう


坂本九さんの上を向いて歩こう

この曲いい曲ですよね。

上を向いて歩こう、涙がこぼれないように

私、小学生の時からいうお気に入りのネタがあります。

上を向いて歩いたら死ぬ。下を向いて歩こう。

私が上を向いて歩いたら、段差で落ちて死にます。

下には危険がいっぱい。

下を向いて歩きましょう。

私と会って、この話をされたら、

また言ってんなー、寒いネタ

と思ってくれればうれしいです(笑)


みのり


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