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秋田犬が海外で大人気!

秋田犬といえば「ブサイクだけどかわいい」で人気を集めた「わさお」が有名ですね。去る6月8日、天国へと旅立ったことが話題になりました。

捨て犬から一転、看板犬となり、映画にも出演するなど、多くの人に愛され注目される存在でした。
秋田犬は日本犬では唯一の大型犬で、国の天然記念物に指定されています。ここ最近では、秋田犬を所有する外国人人口が急激に増加しており、日本国内よりも海外での需要が高まっているようです。


有名人の秋田犬所有者として、ハリウッド俳優のリチャード・ギア、フランスの映画スターのアラン・ドロンがいます。
平昌五輪で、フィギアで金メダルを獲得したザギトワ選手の愛犬「マサル」は良く知られています。


ザギトワ選手は、五輪前に日本で調整を行っている時、雑誌で秋田犬を見てファンになったと言います。彼女の「秋田犬を飼いたい」という発言によって、秋田県大館市の秋田犬保存会が子犬の秋田犬を贈与したそうです。

秋田犬専門のブリーダーである山口氏によると、彼女の犬に対する熱愛ぶりは驚くことではないという。
山口氏は、過去20年にわたって外国人の犬好きに秋田犬を供給している。以前は日本人と外国人の比率が、同等であったのに対し、ここ数年で外国人の比率が上がっていると言います


海外の秋田犬の登録数は2005年にはわずか33件でした。
その後、2013年には359件に増加し、2017年には3,967件に急増しています。
秋田犬は、もともとは狩猟犬で、その起源は『秋田』に由来するものです。大型犬種の部類で、成犬になると高さが約60〜70センチメートル、体重も40〜50キログラムにまでなります。ピンと伸びた耳と、小さくくぼんだ目が特徴的です。


山口氏は常時約20匹の秋田犬を飼っています。その大半はまだ幼い子供で、フワフワのボールのような触り心地で、お互いにじゃれあったり、母犬に鼻を押しつけ食事をねだったりする姿が愛おしいと言います。


秋田犬は、日本政府によって「"天然記念物" 」と認定されています。
しかし、近年では日本国内の秋田犬所有者は減少していて、一年間に登録される数は1970年代には4万頭だったのが、ここ10年で3万頭にまで落ち込んでいるそうです。

その原因は、日本の住宅事情が大きく影響を与えています。

実際に秋田犬を所有したいと思っている人はたくさんいますが、マンションやアパートに住んでいると困難な場合が多いのも事実です。
「ペット禁止」という規則がある場合が多いからです。
また、一戸建てに住んでいる場合でも、場所が狭いなどの理由で諦めている人も多く、秋田犬のような大型犬を飼える人は限られているのが日本の現状なのです。

そんな日本国内の需要の減少に歯止めをかけたのが外国人オーナーでした。
ブリーダーの山口氏は、今では年に20回ほど海外に行き、秋田犬を海外の新しいオーナーに引き渡しています。
顧客はアメリカ、ロシア、中国がほとんどですが、最近ではフランスやエジプト、クウェート、インドネシアも多くなっているとか。
山口氏は、直接オーナーの元を訪れ、子犬たちにとって適した環境を用意できているかどうかを確認するそうです。

秋田犬の性格は飼い主に従順だと良く言われます。
それがこの犬の最も魅力的な特徴です。


秋田犬のその忠実な性格は有名で、渋谷駅前に建つ「ハチ公の銅像」が物語っています。
その物語は、多くの日本人に感動を与えました。
1920年台の話ですが、ハチ公という名前の秋田犬は、東京の渋谷駅で仕事から帰ってくる主人を辛抱強く待つことを日課としていました。

毎日、帰宅する飼い主を渋谷駅で待っていたのです。

そんなある日、飼い主である東京の帝国大学教授が大学内で突然死去します。帰らぬ人となってしまったのです。

しかし、ハチ公にはそんなことはわからず

それから10年にわたって帰らざる飼い主を駅で待ち続けたと言います。
その後ハチ公の話は新聞報道によって知れ渡り、その忠誠心を称える銅像が駅前に設置されたと言われます。
忠犬ハチ公の銅像は今も渋谷駅のシンボルとなっています。

またハチ公の物語は、2009年にハリウッドで映画化され、飼い主役の教授をリチャード・ギアが演じています。

この映画によって、秋田犬の人気は海外で急上昇しました。

ブリーダーの山口氏は海外での秋田犬の人気を歓迎しながらも心配しています。一過性の流行でブームが終わってしまうことは残念なこと。


秋田犬のブームが終わるようなことがないためにも、
日本のオーナーには秋田犬という品種を存続させる 大きな責任 があると語ります。起源となる国がその生産を止めてしまっては、秋田犬の繁栄は期待できないところでしょうか?

愛犬家で有名なロシアのプーチン大統領
誕生日にもらった「犬」に対して心温まるエピソードがあります

65歳の誕生日を迎えたロシアのプーチン大統領が、誕生日プレゼントに可愛らしい1匹の犬をもらいました。
そのプレゼントは、中央アジアに位置するトルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領から贈られたものでした。

犬好きのプーチン大統領は、とても喜びました。

しかし、ベルディムハメドフ大統領のある行動によって、プーチン大統領の顔色が急変します。

ベルディムハメドフ大統領は、子犬の首根っこをつかみ高く持ち上げて見せたのです。もちろん、ベルディムハメドフ大統領に悪意があったわけではなく、おそらく子犬をアピールしたかったのでしょう。ですが、犬の首根っこをつかむことは危ないことです。


この光景を見たプーチン大統領は、急いで椅子から立ちがり、子犬を抱きかかえ、優しい表情でキスを贈りました。そして、子犬の首元を優しく撫でます。「我が家へようこそ」「大丈夫かい?」という気持ちが溢れていたようです。
この瞬間をとらえた動画は、世界中に拡散され「プーチンの犬への愛は本物だ!」「首根っこをつかんでるのを見た瞬間、笑顔だった表情が凍ってる…」「ラストの笑顔に癒された」といったコメントが上がっています。


日本では、2012年、東日本大震災の復興支援のお礼として、プーチン大統領に秋田犬『ゆめ』を贈りました。また、プーチン大統領は2014年に逝去したラブラドール・レトリバーの『コニー』を可愛がっており、首脳会談によく同席させていました。現在は、『ゆめ』やブルガリアン・シェパードの『バフィー』といった、数匹の大型犬たちと暮らしているようです。

今回プレゼントされた子犬は、ロシア語で『信頼』という意味をもつ『ヴェールヌイ』と名付けられました。
きっと、新たな家族の一員として大きな愛を受け、素敵な犬に成長することでしょう!