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おやすみ

夢を見ていた
きみの夢
きみがわたしのことを愛おしい目で見てくれた
わたしのことを大切に扱ってくれた
ずっとそうしていてほしい
わたしはどこにも行かないから
きみもどこにも行かないでね

夜はまだ、少しさむいね

いまなにしてるの
わたしはずっと、きみのこと考えてたよ
言えない言えない恥ずかしい

ねえ、-ちゃんはさ

なあに

僕の好きなところ、言える?

この前聞いた、わたしが聞いた、きみに
わたしの好きなところ教えてって
教えてもらった
もちろん心に書き留めてある
わたしの好きなところ、みっつ
忘れたことなんて、ない
でも

わたし、言えない

なんで?

でもわたし、きみの嫌いなところなら言えるよ

笑ってきみは、なにそれって言った

わたしがきみを好きなことなんて、とっくのとうにわかってるはずなのに
きみはわたしに好きって言ってくれないし
わたしもきみに好きって言えない

このまま時間が進んじゃって、きみに好きな人ができたらどうしよう
だれかがきみを見つけてしまったら、どうしよう

そんな不安が頭の中にずっとある

きみのきらいなところ
すごく優しいところ
すぐかわいいっていうところ
わたしに好きって言ってくれないところ

きみのすきなところ
すごく優しいところ
わたしを気遣ってくれてるのに、それを感じさせないところ
波のない海みたいなところ

なんできみはそんなに、いつも優しいの?
たくさん傷ついたから、私に優しくしてくれるの?
わたしに、教えて
どんなきみも、愛してるから

言えない、言えない

また夜が来たね
いつかきみに、きみの隣で
おはようって言いたいな

それでもいまは、わたしからおやすみ

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