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大きな目標を越えました!

三重県松阪市飯高町の大規模風力発電計画に中止を求める署名活動は

5/15で一旦締め切りとなり、集計が行われました。

人口3100人程の飯高町からの総力あげての署名集めでした。

4月14日集計までで16,223筆で、わりとすごい数だなというインパクトはあったものの、ギリギリまで2万は越えるけどどこまでいけるのだろうか。3万は届くのかな、どうなるかなと心配していました。

届けられた署名を活かすためにも、数は大きな要素で、不正なく行っている署名でどこまでの数字が出せるか、本当にドキドキだったのです。

前日までの担当者数名のプレ集計で、どうも目標の3万は越えそうだと明るい兆しが見え、迎えた集計の日。今まで3回に渡って集計してきた分より多くの枚数、筆数を数えきれるのかの心配もありましたが

手際よく効率よく、感謝を込めて数え上げていきました。

その結果が画像の数字です。

36,675!

そのうち松阪市内が14,331筆で、飯高町は2,213です。これは飯高町の統計人口70%を超える数となりました。

松阪市以外の三重県内からは13,625筆でした。近隣の大台町、多気町、明和町、度会町や大紀町、玉城町に津市や伊勢市、四日市市、桑名市、亀山市、伊賀市などなどから人のつながりがあって続々と応援の紙が届けられた結果です。名張市やいなべ市、鳥羽市、南伊勢町に紀北町に尾鷲市なども見受けられ、三重県の人のつながりが感じ取れました。

愛知県や大阪府など人口の多い都市部からもそれぞれ1,500を超える筆数がありました。親戚がいたり、出身地だったりの他、飯高の山や川に縁のある方々からの大きな協力もありました。奈良県、兵庫県、京都府からもそれぞれ500を超えていました。組織票ではなく徐々にあちこちから集まってきたのです。その他見覚えのある限りで、和歌山県、岐阜県、滋賀県、の近隣県だけでなく、新潟県や静岡県、山梨県、岡山県や広島県、愛媛県、それに沖縄県や北海道からもこの三重県松阪市飯高町に向けての署名が送られてきたのです。もちろん人口の多い東京都からもありました。

電子署名は有効になったもので1,312と紙に比べると格段に少ない数字でしたが、署名活動時期の閲覧数は3万を越えており、515回のシェアがありました。ネットでキャンペーンを見ながらできるだけ紙の署名に記入してくれた方が多かったのだと思います。そしてこの数字は、紙の署名に記入した人はほとんど電子署名の重複をしていないということでもあり、良心に基づいた署名活動の現れでもあります。不正して数字を集めても民意にはなりませんからね。個人情報保護の傾向が強くなるこの時代で、個人名を住所を記載する署名活動に疑問の声もありましたが、信じて力をくれた皆様に、本当に本当に感謝しかありません。

集計の終わった署名用紙は、ダンボール4箱になりました。それをどっさり持って、5/20に松阪市長と三重県知事に渡し、報道で取り上げてもらいました。各社の記事はまた後日、まつさか香肌峡環境対策委員会のHPにあげられますが、夕刊三重、伊勢新聞、中日新聞地方版、朝日新聞地方版、毎日新聞では確認されています。読売新聞でも掲載されているはずです。

この署名集計結果や各紙の報道を受け、今後はどのような動きになるのでしょう。「合意形成は不可能だとよくわかりましたので、白紙撤回します。お騒がせしてすみませんでした」と伝えてくれるといいのですが。まあそんなはずもないですね。計画自体も深く考えていない事業者なので、反省してくれる可能性は限りなく低いのですが、相手も血の通ったヒトであります。遅ればせながら気付くことがあってもいいと思います。

飯高町だけでなく、巨大風車問題やメガソーラー問題で苦しむ里山の人々のことを、残酷な事業者をきっかけにしてであっても、多くの人が知って想像して、エネルギーと未来について本当に深く考えることができたのなら、この計画も全くの無意味な侵略ではなかったということになります。いけしゃあしゃあと信じられないようなことをしてくる事業者さんたちなのですが、彼らにも何かの役割はあるのでしょう。さび付いた心の奥底には、想像力があることを、切に願っています。


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