見出し画像

大台町の署名活動が盛り上がっています

猫の画像で羨望を表してみましたよ。

三重県松阪市飯高町で事業計画が成され、進められてしまっている大規模風力発電事業に懸念を抱いて、むしろわかりやすく憤慨しているのは、飯高町より大台町かもしれません。

大台町は飯高町とも隣接し、奈良にもまたがる大台ケ原・大峰山・大杉谷ユネスコエコパークに含まれる、自然の豊かさに誇りを持つ町です。「大台ケ原・大峰山・大杉谷ユネスコエコパークウェブサイト」に載っていた大台町の紹介動画がめちゃくちゃ素敵だったので、是非ご覧ください♪

The Video of Odai town 

ページのニュースリンクなので、更新されたらズレるかもしれませんが、ページ内にはありますとも。

大自然の様子、生き物の美しい映像、それからそこで働く大人や町の仕事に加勢する子供たちの様子などが続きます。お酒造りの映像も。そしてまた山と町の眺めでしめられた3分弱の素敵な動画です。うっとりしてしまう素晴らしいお仕事ありがとうございます。

けれどその美しい山の飯高町側から、デデンと風車がそびえたつのが見えるという計画が今の状況で、そんな話があるかいと大台町は震えています。町民に何のメリットもない、冒涜でしかない景観破壊。自然保護を公約にする町長も早期に反対の声を挙げ、市民団体もすぐに動いてきました。事業計画の一部は大台町も含まれるので、事業者からの意見書箱も置かれていました。以前も同じような計画があったときに市民一丸となって反対した大台町の素早い対応は本当に心強いです。反対して追い返されたのにまた計画を立てるという事業者の鈍さは本当に理解しがたいですが。

「みんなの飯高」は広い地域の飯高町として、どうしても様々な立場の意見を汲む必要があるし、地権者もおられます。中立の立場を続けようとする市長にも何かあるのかと訝りながら、まだ慎重に動いています。住民へのメリットはあるのか。得をする人もいるのか。ただ追い返すのだけでなく地域の未来につなげていかねばと思うと、どうしても外野からするとぬるいように見える動きになってしまいます。実際はものすごく時間をかけて情報収集にあたり、情報共有をして、様々な立場の違いを認識しながら細々と沢山の人と話をして、本当の意味で配慮するという動きなのですが、ドカンと反対運動ができずに煮えたぎっている人もいます。

飯高がいつまで経ってもドカンと動かないことを待ちきれず、大台町が独自で反対運動を進めています。美しい山に風車が立てられた合成写真に大きく赤い文字でNOと書かれたチラシを見たことがある方もいるでしょうか。インパクトあります。そして裏面は計画地に風車が建てられたときのイメージ図と建てられた時の問題点が挙げられています。

土砂災害の恐れ、水質悪化の恐れ、騒音、生態系への悪影響、景観への影響、風車の破損や倒壊の恐れ、撤去の問題です。とてもわかりやすくどうしても配慮しなければならないことばかり。でもちっとも配慮されていないことばかり。

正直、うらやましいです、大台町の人々が。自分たちの景観に悪影響しかない計画にNOを突き付けられる強さが、とてもうらやましい。そして寒くなってきたこの時期に頑張って署名活動をしておられます。ありがたいです。松阪市や他の地域でもこの署名活動に賛同して書いてくれている人も多いそうです。ありがたいです。署名は大台町長と町会議員宛なので、どこまで効力があるかはわかりませんが、三重県にも上がり、もっと中央にまで上がるのでしょうか。数にもよりますね。

飯高町でももう少しすれば署名活動をしなければいけなくなるかもしれません。手間も経費もかかるし、避けて通りたかったのですが、もう飯高や松阪市だけのことではなく、三重県全体、日本全体でこんなに住民が不安と不信で苦しむ事業者勝手な計画が法律上許されてしまう現状を変えるためには、広く知ってもらって声を挙げてもらわざるをえないのでしょうか。

大台町の署名に賛同して下さったみなさま、飯高からもありがとうございます。また飯高からの署名も回ってくるかもしれません。もう書いたよ、と思われるでしょうが、その時はどうぞご一筆くださればとても嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?