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話を聞くという事~リデザインワークショップの二人組~

みんなでファッションー2022 リデザインワークショップVOL3は
新しいメンバーで 個性的ににぎやかに行いました。
今回は 脳性麻痺の方 車椅子ユーザー男女 片麻痺3名 

そして逗子や近隣地区の方でいつも楽しく サポートしてくださる人達

いつもは障がいがある方たちについて書くのですが、今日はその周りにいる人たちについて。

このリデザインワークショップはいつも二人組を作って、チームで古着をセレクトしデザインしていきます。障害がある方×ない方 たまにお互い違う障がいのある方同士の時もあります。
チーム感を出すために 同じ色のシュシュをつけたり チーム名やデザインタイトルを一緒に考えたりします。

障害者が着てファッションショーのランウェイを歩くことが、決まっているので、基本彼らが着たいもの好きなもの 作りたいイメージを持ってくることになっています。

彼らの表現方法は人それぞれ。
視覚障害 聴覚障害はもちろん 車椅子ユーザーでも脳性麻痺でも 言葉での伝え方が少し人と違います。

脳性麻痺では 麻痺のため言語もゆっくり、また聞き取りにくい場合もあります。麻痺がなくても 通常片手での生活や 車いすでの生活をしていれば
伝えなくてもわかるだろうと、端折って話すと部分も多々。

それを 丁寧に 彼らに全神経を向けて聞き取り 楽しく提案していくサポーター達。昨年も来てくれている人が多いせいか、さらに上手に聞き 想いをくみ取り 組み立て デザインに起こしていくのです。これはすごいことです。(もちろん とても自然で苦も無くやっているのでしょう) 

今回はこの事に気が付き 驚きました。
私たちは本当に 心を込めて人の話を聞いていたかな、とちょっと振り返ります。
同じような生活、立場同士だと 人の話を聞きながら いつも考え事をしていないでしょうか。
「自分ならこうする、へーそうなんだ、面白いな、変わっているな。」

ですが、難しく発音する人、全く環境の違う人の話すことを理解するには
音声 言葉そのものに集中しなければなりません。何を言っているのか、
何が言いたいのか 想像力、思考は全てそこに集中しなければわからないのです。

聞く とはこういう事なのかと はっとしました。

デザインするという一つの同じ目的がある場合 話す聞く のコミュニケーションはより集中度が増した時間になります。
集中度が増した状態での 二人の関係は 初対面でありながら 深く触れ合っていくのです。

すごい集中力で聞いた後は、その人(障害者)がどんなイメージ=映像 をもって 話したのかを 同じ絵が浮かぶように想像します。
はじめは 結構ずれています。


といっても アロハな雰囲気 荒々しい海 航海 癒し さわやかなのか 神秘的なイメージなのか 様々です。

それをまた集中して聞くことで 次第に同じ絵に近づけていきます。
そんな作業を 私たちサポーターは 毎回楽しんでさせてもらっているのです。

言葉がどんどん短くなる時代、長い言葉が嫌われる時代
仲間内だけで 伝わる言葉が愛される時代です。

でも それでは伝わらない人達がいます。そしてそれを乗り越えて伝わると 大きな達成感や喜びを味わえることもあるのです。

今回はとてもそんなことを感じられた 有意義なワークショップになりました。

言葉を使い、手を使い 想像力を使い倒して作り上げるファッションショーの本番は

2022年 11月25日(金)夕刻 逗子文化プラザさざなみホールです!

※サポーター 11月までの間 いつでも募集しています。気になる方は
メールにてご連絡ください   



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