「感謝」って受け身のことだと思うんです。自発的に感謝するってどうやるの?

人から何かしてもらったとき、感謝しなさいって言われて育ったんですが、感謝って強要されるものなのかなって思った話です。


小学校の社会科見学で、近所のスーパーマーケット(だったかな?)に行ったときに、スーパーの従業員の方が「お客さまにありがとうって言ってもらえた時が仕事にやりがいを感じるときです」と言っていました。わたしそのとき、へぇって思ったんですけど、学校で何か発表をしてクラスメイトが「ありがとうと言われるのがうれしい」と言っていて、こっちが主流なのか!ちゃんと自分も普通にならないといけない、って思った記憶があります。

「ありがとう」と言われてうれしくないって、わたしやばいやつですね(笑)

わたしの中の学校のイメージって、多数の人の意見が何かを知って、自分もそっちにならなくちゃいけないって訓練する場所です。たぶん、こういう感覚わたしだけじゃないよね?


世の中、いろんなことに感謝できるじゃないですか。お菓子もらって感謝する、この世界に生まれてきたことに感謝する、ご飯が食べられることに感謝する。あー、お菓子もご飯も食べちゃってる(笑)

一年くらい前かな。叔父さんと喧嘩したんですよね。「もっと感謝して生きなさい」ってなにかの拍子で言われて、カチンときたんです。(←書いてて自分でやばいやつだと自覚してます)

例えば、わたしが旅行でお土産を買ってお友達にあげたとき、わたしが欲しいのは「ありがとう」じゃなくて、喜んでくれる友達の姿なんです。(なかなか喜んでもらえるお土産を探すのは難しい)それって感謝されるより10倍うれしい。

わたしがそのときに叔父さんに言いたかったことは、何かしてあげた人は、相手が喜んでる姿がうれしいんだから、わざわざ感謝しなくてもいいんじゃないかってことだったんです。「ありがとう」って言われたいがために何かする??って思ったんです。

もちろんこれはケースバイケースです。「ありがとう」を言うのは常識なんだと思います(できてなくてすみません)。 

逆の場合では、友達からお土産をもらったらうれしいし、わたしのために買ってきてくれたことに感謝するんですね。いや、感謝しちゃってるんだけどさ、言いたいところは、

「感謝」って感じる(feel)ことなんだと思うんです。

日本語だと「感謝する」だから、する(do)が入っちゃって、自発的な意味になっちゃう。これが「感謝」の感覚を分かりにくくしてしまっている。


ゲッターズ飯田さんのインスタをフォローしてるんですけど、「感謝しない人のところに運は来ない。感謝して生きなさい」というようなメッセージをよく発信してくれてるんです。こんなこと言われると、なんで強要されなきゃいけないんだ!思ってもいないありがとうを言わされるやつか!と身構えていたのだけど、たぶん違う。言語化が難しいのですが、どんなときに「感謝」の気持ちが沸き上がるかというと、わたしは無償の愛を受けたときに、「感謝」の気持ちが沸き上がります。自転車旅の中で友達や見ず知らずの人に応援してもらってときとか。無償の愛は当たり前かのように存在していることも多いので注意が必要です。そういう無償の愛に気づくことをゲッターズさんは「感謝する」という言葉で言ってるのかな。もしゲッターズさんと会う機会がある方、聞いてみてください。違ったらごめん(笑)

叔父さんもそういうことを言ってたんだとは思うんだよね。当たり前のように受けてるその愛に気づけよっていう。


わたしが「感謝」になぜこんなに考えこんでいるかというと、「感謝する」ときに似たようなシチュエーションなのに、別の意味になっちゃうこともあるからです。それは「申し訳なく思わせちゃう」こと。

人に喜んでもらえるのがうれしいって書いたのですが、最近あった話で、友達の家を訪ねたときにいろいろ案内してもらったからお礼にちょっとのお酒代をおごったのと、夕飯代を多めに出したんですよ。そしたら「ありがとう」って言われたけど、友人のあれは「申し訳ない」の感情だったなぁと、後で思いました。申し訳ない気持ちにさせるためにおごったんじゃないんだよな。なんかごめんね。

子供のころの「ありがとう」の強要のケースは、申し訳ないって意味の場合が多かったなぁ。良い例が思いつかなかったんですけど、昔お母さんに「この家はあなたの家じゃない。お父さんとお母さんが建てた家なの。住まわせてもらってることに感謝しなさい」というようなことを言われたんですけど、そういうのが申し訳ないって気持ちにさせる一例です。うーん、わたしは自分の家を持てる日が来るのかしら?


これは日本語と日本人の感覚の問題でもあると思います。ネパールを思い出すと、ネパール語は「ありがとう」って言葉がないんです。ダンニャバードって言葉がありますが、あれは最初は神様に使われる言葉だったとか。何かしてあげると、ニコってされておしまいなことがあります。ちなみに何かあげるとお金持ちの人間が貧しい人に施すのは当たり前というリアクションをされるかもしれません(笑)

今は「Thank you」がよく使われてます。これは欧米からきたカルチャーですね。Thank you と Welcomeを使うんだぞ、という。

最初は、お礼の言葉がないなんて意味わかんなかったけど、意外にわたしも似たような感覚を持っていた!?という発見がありましたね。ネパールを離れてから発見。


もしかして一周まわって普通の答えになって、ただの堂々巡りかもしれなかったけど、わたしの中で考え直すときだったので、文字にしました。

今回の「感謝論」はわたしの考えなので、人それぞれ感覚が違うと思うし、わたしが言っている例は一部の偏ったところの話です。伝わってるかはわからないですが(noteで練習していきます)、とにかく感謝って感じるものだよね!という話。


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