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「美しい彼」 を見て


※ただの通りすがりのオタクの鑑賞直後クソデカ感情殴り書きnoteです、ご容赦ください。

※ネタバレを含みます。


 いや〜良かった。

BLであり、アイドルとオタクの話でもある。
それゆえにすごく共感することが多く、考えさせられた。

 スクールカースト最下層のパシリがピラミッドの頂点の自分をパシっている張本人を好きになってしまう話⁉️彼がいくら美しくても、そんなことある⁉️とはじめは思ったけど、平良と清居ならありうる。

なぜなら 平良にとって清居はこの世で初めて美しいと認識した唯一無二の存在で、平良があまりにもキモオタ気質だったから。


 目の前の圧倒的美に対して絶対服従で、清居に平伏してしまう気持ち、わかるよ。

 平良の言動__パシリで貰ったお金のおつりを綺麗なフラスコに入れて貯金していたり、普通にストーカー行為をしたり、思わず許可なしで写真を撮ったり、清居のいる劇場喫茶に変装して通ったり、怪我して血が出た清居の指を舐めてしまったり....

「あぁ、もう一生こうやって清居を照らすライトでいたい」
「キングだから。俺はそれに使える人間だから。」
 なんてクサい台詞を恥ずかしげもなく言ってしまうところ、ほんとに"きも"すぎるんだけど、その気持ちもめちゃくちゃわかる。私もキモオタなので。

極めつけに最終回の終盤・・・
「なんでお前みたいなきもい奴のこと好きになったんだろ」と言う清居に対して嬉しそうに「もう1回言って」とねだるシーン。彼、完全にドMだと確信しましたね。

最終回、指を舐める耽美シーンといい、教室での告白シーンといい、映像がすごく綺麗でキュンキュンの畳み掛けが激しかった....。

 5.6話から見られる清居sideの話も良かった。
平良と清居は、オタクとアイドルに近い関係。
アイドル側の気持ちが見られて新鮮だった。

清居がこんなきもいパシリのこと好きになるわけないだろと思ってたけどなるほど、自分を狂信的に愛してくれる人を求めていたんだね。

でもそれゆえに物語の後半では、理想の清居ばかりを追いかけ、現実の清居を見てくれない平良に対して苦言を呈する。
推される側の人間ならではの感情だなと思った。


私は生まれた時から恐らく死ぬまでずっとオタクなので、狂信的に推される側の気持ちはたぶん一生わからないのだけど、好きという気持ちが独り歩きをして、相手を傷つけてしまうことがある。

理想を投影され続けて本当の自分を見てくれないことはその人にとって孤独で、悲しいことだということをきちんと頭に入れて健康的に推しを推したい。



私はBL作品をめちゃくちゃ見る!というわけではなくて、たまに嗜むくらいなんですけど、こういう物語に出会うと、本当に、人と人との関係性を型にはめようとしたり、必ずしも名前をつけようとしなくて良いんだ、と思える。「美しい彼」、もう既に2週目を見たいです❗️

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