お別れをしてきた

休職して早5ヶ月。
転職先も決まったので、社長に退職の申し出をしてきた。

12月末の休職終了とともに退職とさせてください、と。

社長は穏やかに、
「最終的にはきみの意思を尊重したいとは思ってるけど、きみが復職した場合の業務内容も考えてあるし、結論を急がなくてもいいんじゃない?」
と言った。

そんな返しが来るとは思ってなくて言葉に詰まっていたら「ご家族やお医者さんとはどんな話をしてるの?」と聞かれて、症状やらお医者さんの見解やらを伝えた。
「会社や上司との相性の問題が大きいから、転職したら良くなると思うと最初から言われてた。でも私にももちろん問題はあって、躁鬱やADHDの投薬治療をするか凄く微妙なラインらしい。今後のキャリアのことも含めて考えると、転職するのが良いと思った」と。

そっか、と話は終わった。あとは細かい事務手続きについての相談をして、オフィスにパソコンを返す日にちを決めて、お客さんや後輩たちへの挨拶をどうするか話して、終わった。

私は終始目が泳いでいて、オンラインmtgだったのに社長の顔はほとんど見れなかった。
私がどんな顔してたかも、見れなかった。

これで四回目の転職なのに、一番寂しい退職交渉だったかもしれない。今までは毎回、清々しい気持ちになってた。
この会社で出来ることはまだたくさんあったし、私がどんなに体調も精神も不健康でパフォーマンスが低くても「ここにいてほしい」と言ってくれていたし、みんな忙しくて大変なのに「きみの健康が一番大事だから」って言ってくれてたのに。

でも、その気持ちに応えようとすると「私がもっと〜だったら」って自罰的な気持ちが無限に湧いてきてしまうから、やっぱり離れるのが正解だったのかななんて思う。

私も社長をはじめ皆のことが大好きだったし大事だったよ。家族のように過ごした時間は本当に楽しかった。あの頃に戻りたいってずっと思ってたし、私の心持ち一つで戻れるような気がしてたんだけど、どうやらそうにも行かないみたい。

ごめんなさい。一緒に行けなくて。
ありがとう。大事にしてくれて。

みんなの幸せと安寧を願って。

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