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2022年振り返り

ぷろおごを知り、スラムに入り、休職して転職した、そんな一年でした。

自己理解が深まった

何より大きい発見だったのが、わたしは「仕事を頑張りすぎちゃう」人類なのではなくて、躁鬱だっただけっぽいということ。

休職している間にも何かに過集中したくなるときが度々あって、カウンセラーさんに「なんでそんなに自分を追い込むのか」と言われてもピンとこなかった。
お医者さんに「治療するかギリギリのラインだけど躁鬱っぽいね」と言われて、スラムで躁鬱っぽい人類を眺めてみたり自分で調べたりして、自分との類似点の多さにすんなり腹落ちした。

自分は躁鬱なんだと理解してからは色々と楽になった。

何故か突然襲ってくる、ニコチン切れのときのような得体の知れないそわそわ感は発作のようなものだなと思ったら、そんなときは薬飲んでさっさと寝ようと思えるようになった。この不安に近いそわそわに任せて行動すると大抵ろくな目に合わない。

「あれやりたい」と思ったものは早めに叶えてあげるのが吉だと知った。
溜め込むと後で爆発するかのように過集中の時間が長くなるから、破滅した後のリカバリを短くするためにもさっさと発散させたほうがいい。

過集中しちゃうのは避けられないから、そんなときのために健康を貯蓄しておきたい。
そのために、人の誘いを断ることも覚えた。苦手なものと距離を取ることもやった。

そんな感じで自分の取り扱い説明書のページが増えたから、次の仕事はもう少し破滅せずにやれるんじゃないかって気がしてきている。

感動できるようになった

要は健康になった、という話なんだけど。

ちょっと前までは仕事で何かを任せられたり、頑張れって言われるだけで「うっ」ってすごくプレッシャーを感じていて、そのたびに顔が引き攣っていた。
それが先月頃からなくなって、仕事へのプレッシャーはまぁ感じるんだけど少なくとも頑張れって言葉に対しては素直に受け取ることができるようになった。

「頑張れ」だけじゃなく「心配してる」もわたしを責める言葉だと感じていたのが、「自分を想ってくれて嬉しい」と思えるようになった。大進歩である!

1月から転職して新しい職場に行くわけだけど、その職場の人たちはファンキーで自由人ばっかりで、仕事は物凄いスピード感ではちゃめちゃな感じっぽくて、面接を受けてるときからワクワクしてた。このワクワク感、すごく久しぶりだなぁと思いながら。

ワクワクできている自分に驚いた。健康になってきたんだなと嬉しくなった。

11月には好きだったゲームのファンフェスティバルイベントに行ってきて、そこではゲーム中使われている音楽の生演奏に声優さんがオリジナル脚本を朗読をするパートがあり、もうめちゃくちゃに泣いた。
8月にファイナルファンタジー35周年記念のオーケストラコンサートに行ったときはほとんど泣かなかったのに。

感動できるくらい健康になったんだなぁなんて思った。

いろんな生き方を知った

スラムに入ってよかったと思う一番のポイントはここかもしれない。

今までずっと、部活やら仕事やら何かに打ち込み続ける人生を送っていて、周りからはタフに見られていたしそうありたいと思っていた。
仕事が全てじゃないのはもちろん頭では理解してたんだけど、「仕事が全て」に近い環境にずっと身を置いてたものだからそれを是とする人が周りに集まっていて、いわゆる曖昧人類とはほぼ接点のない人生だった。

スラムに入って最初に思ったのは「わたしのいた世界は狭かったんだなぁ」ということ。
会社勤めやフリーランスだけが稼ぐ手段ではないし、稼がなくたって生きていけるし、自分が満足できる生活さえ送れればそれで良いのである。

それに加えて、生き急ぐ必要もないなと体感できた。
「このチャンスは今だけ!!」みたいなものは広告に限らずいろんなところで言われているけど、人生長いんだからきっと次もチャンスはくるだろうと思うようになった。
貧乏性だから「このチャンスを逃すともうお得ではなくなるかも知れない」と思ってたけど、それならそれでまぁいっかと。

たくさんの群れに入っていろんなことに興味を持ち、のんびりゆっくり過ごしていくのが人生を楽しむコツなのかもしれない。



色々大変だった気がする一年だったけど、これが厄年の合間の年なんだから来年からの厄年が恐ろしいと思っちゃうよね。
来年も健康でいられますように。みなさま良いお年をお迎えください!

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