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葉巻初心者にオススメする葉巻

葉巻に興味がある人が最初に聞く質問は「初心者にオススメの葉巻はありますか?」という質問です。

最初に答えを言っておくと、「キューバ産シガー」です。

キューバ産シガー」をわかりやすく言えば、葉巻の中で最も高価で美味しいモノ。葉巻吸いの殆どが様々な葉巻を吸ったあげくに辿り着くモノ。

私が葉巻初心者だった時にこれを聞いて、例えるのなら「釣りの初心者が『竿は何がいいか?』と聞かれて『最高級の竿を買いなさい』と答えられた時のような気分」でした。

なぜキューバ産シガーがオススメとなるのか、その理由について初心者だった私が気づいた点を今回は書こうと思います。

葉巻上級者はなぜ高級品であるキューバ産シガーを初心者に勧めるのか?

葉巻は値段のさることながら形や色、サイズ、産地から、味、香り・・・様々な種類が存在します。タバコをある程度知った上で、その種類の多さをタバコを1とすると葉巻は100あると私は定義するほどです。

その数ある葉巻の中から「初心者にオススメする」一本を選ぶとすると、その背景にあるのは当然ながら「これから葉巻を好きになって欲しい」という気持ちです。

これは釣り初心者に「竿」を勧める時とは違う気持ちです。

釣り初心者に竿を勧める時には「どうせ使いこなせないのに高級な竿を勧めても猫に小判、豚に真珠になる。最初は安くて壊れてもいいもので、上達したらいい竿を勧めたい」という気持ちです。

では、話を葉巻に戻します。
仮にもし、葉巻初心者に安くて不味い葉巻を勧めたとしましょう。
初心者はその葉巻を吸ってなんと思うか・・・。

うわぁ・・・葉巻ってこんなに不味いのか。吸うのやめよう

本当は美味しい葉巻はいくらでもあるのに(当然ながら美味しいものは値段相応の味になる)不味い葉巻を吸わせて、葉巻を嫌いになってしまう・・・それを避ける為に多くの葉巻吸い達は初心者にこう答えるのです。

安い葉巻を吸って、葉巻全体がダメだと勝手に判断しちゃうのは惜しい。だからキューバ産シガーを勧める。当然、値段は一番高いけれど、これがダメなら勧めている私も諦めがつく

キューバ産シガーでオススメは何か?

キューバ産シガー(ハバノスと呼ばれる)には世界で最も売れてる三大シガーブランドがあります。細かい説明は別の記事で行いますので、まずはその三大シガーのうち、どれが値段と味・香りで安定して美味しいのか、つまり初心者にオススメできるのかを紹介します。

ロメオ・Y・ジュリエッタ

「ロミオとジュリエット」という物語にちなんだ葉巻です。
葉巻工場で葉巻を巻く人たちに退屈しないように物語を朗読して聞かせているのですが、その人達からもっとも評判がいい物語がシェイクスピア著「ロミオとジュリエット」だったことが名前の由来になっています。

キューバ産シガーは共通して濃厚な「ナッツでもありバターでもあり花でもあり木でもある香り」がするのが特徴ですが、もっともそれが濃厚なのがこのロメオ・Y・ジュリエッタです。

10〜12センチの長さで太さが15〜16ミリで値段が一本あたり1400円が大体の相場であるキューバ産葉巻のまさに相場通り、一番安いものでRomeo No.3の1400円が日本での価格です。つまり、世界中、ピンからキリまで葉巻があるなかで最高級と呼ばれるキューバ産シガー(ハバノス)の相場は最低で一本1400円ぐらいだと思って頂いても間違いはありません。
ここを最低として、値段が高いものが登場しますが、後は「さらに美味しいものが吸ってみたい!」という欲求がある人が探していく世界です。

しかし、一本1400円はちょっと高い。

と考えている人の為に、様々なハバノスを吸ってきて値段も安く「キューバ産シガー」特有の芳香を漂わせる葉巻をもう一つ、お勧めします。

キンテロ

一本の値段は800円程度。
千円以下でハバノスが楽しめる庶民の懐に優しい葉巻です。

また、芳香がキューバ三大ブランドの一つであるロメオ・Y・ジュリエッタと非常に良く似ています。ただし若干の雑味があります。

一本1400円も800円も、一本吸うのにそんなにかかるのか!と「タバコ」の感覚で考えられている方々はいらっしゃいますが、スチール製のパイプで売られている葉巻があり(ロメオもそうです)これらはちょっと吸ってからパイプに収めてまた今度吸うこともできますので、一本が長ければ1ヶ月ぐらいは持ちます。(当然、最初に吸った時から若干、香りや味は変化しますが)そう考えると1日で1400円も使うという感覚ではありませんので、手が出しやすいかと思われます。

さいごに

葉巻は嗜好品ですから、100人の人間が同じ銘柄の葉巻を吸ってもその感想は100の感想に分かれると思います。満を持してロメオとキンテロをオススメしましたが、吸ってから他の美味しい葉巻を探すうちにもっといいバランスの一本に巡り会えるかもしれません。

私はロメオやキンテロは「たまに吸う美味しい葉巻」という位置付けでヒュミドール内に保管しております。

普段は「ヘンリー・ウィンターマン」と「ビリガー・エクスポート」という機械で量産されたドライシガーを吸っています。

もちろん、高価なハバノスに比べれば値段は劣りますが、味や香りを「劣る」と考えるか「別のもの」と考えるかは人それぞれです。
味も香りもハバノスに比べるとまったく別物です。
それを個性と考え、たまたま自分の個性とあっているから吸って楽しんでいる・・・それが嗜好品であるモノからすれば本望ではないでしょうか。

今回オススメした銘柄の葉巻以外にも、世界中に様々な種類の葉巻が存在し、たとえ同じ銘柄でも味と香りが一本一本異なります。そしてそれを吸う時の体調や気持ちも異なります。それを個性として愉しむのもまた、葉巻の醍醐味だと思います。

自分の個性に合うものを探す旅をしてみてはいかがでしょうか。

それに出会う時、あなたの人生がまた一つ、拓かれていくでしょう😌


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