丁重にお断りさせていただきます

ひとしきり驚いた後にボクはそれが夢なのかどうかについて確認する。

だが、先ほどまで駅のホームに居たという事の方が逆に夢の様に感じている始末だ。つまり、あの世界が非現実で今の世界が現実だと頭では認識している・・・ということなのだろうか。

次に鏡を見た時はもう驚かなかった。

受け入れなければならない。

まじまじと観察する。
その美少女ーーつまりボクなのだがーー細い肩にそれなりに大きい胸、引き締まったウエスト、白くて柔らかそうな太もも、ロリコンが好きそうな体型だ。

ただ、肩まで伸びた髪は部屋の明かりで虹色に輝き、何色が正しいものなのか悟られない奇妙な色だ。そして目についてはさらに異様で、小さい頃に両親に連れて行って貰った動物園で見たヤギだか何かと「瞳孔」の形が良く似ていた。「似ていた」とするのは、ヤギが十時の形をした瞳孔なのに大して、十字架のような形だったからだ。

人間じゃないのか?

かといってロボットの様な機械らしさ・・・つまり左右が完全に対象になっているとか生命体を実現するのにもう一歩な機械仕掛けが垣間見えるとか、そういうものでもない。鏡に見えているのは人間に近い別の種族のように見える。

その時だ。
廊下のほうから足音が聞こえる。
それも複数だ。

「天使様の準備が整いました」

急いだ様な口調で女性の声。それから、

「ぼ、僕はこの格好でいいのか?」

今度は男性の声。こちらも慌てている雰囲気が伝わってくる。

「はい。鎧や装束を着られていては天使様に無礼だと思われますので」
「しかし、こうも急に・・・天使様の力が必要になるなんて・・・僕にも心の準備が・・・」
「前線を突破されたと聞きます!先発隊がこの砦に到達するのも時間の問題でしょう。お急ぎください」

「天使」という言葉を普段の生活からやすやすと使うことはないから、ここは本当にボクが住んでいた世界とは全く異なる文化や歴史、時間軸がある異世界なんだろうと推測できる。ただ、体が女の子になっているという事実からするとそれは大したことではないとボクは判断しているようだ。
冷静にその会話を分析している。

つまり、何か魔族的な奴らと戦っていて、途中で天使の力が必要になったという展開なわけか。まるで舞台の劇を見ている様な感覚だな。

足音はボクがいる部屋の前まできていた。
と、そこで通りすぎるものだと思っていたら、止まったのだ。

(コンコン)

部屋のドアを叩く音がする。
ボクの全神経がその音をキャッチしたと同時に身体を強張らせた。

「天使様・・・入ってよろしいでしょうか?」

え?ここにいるの?
ボクは部屋を見渡す。その天使というのがこの部屋に、あの転生だか転移だかした後からずっとボクが居るこの部屋に最初っから居たということなのか?天使っぽいのが入れる様な隙間なども家具の間にはないのに。

「天使様?(ここに本当にいるのかい?)」

廊下の男は側にいるであろう女に小声で聞いている様だ。

「はい・・・先ほどまでベッドで眠られていたのを見ていますが・・・」

え?!ベッドに居たの?!
ボクはベッドの周囲に天使が寝転んでいないか捜した。あれだけ部屋中を見て回ったが、もしかしたら最初にボクが寝ていたベッドから「突き落として」床に転がしてしまったのかもしれないと思ったからだ。
しかし、居ない。

「入ります・・・天使様」

ドアノブが動き、ゆっくりとドアが開く。
ガウンのようなものを着た青年と、何かの礼装のようなものを着た年配の女性が心配そうに部屋を覗いてきたのだ。

「天使様はいないようですけど・・・」

とボクは発する。

青年のほうはボクをじっと見つめてボーッとしている。
救いなのは「不審者」を見る様な目ではないということだろうか。
一方で女性のほうは、

「いらっしゃるじゃないですか。天使様。それではベルナルド卿、お急ぎください」

もしかして・・・天使様っていうのはボクのことなのか?
確かに鏡に映ったのは人間とは少し異なる様相をした美少女だ。
いきなり魔族と戦えとか言われるんじゃないのか?武道の経験もないし魔法なんて使えないぞ。

部屋のドアが閉まる。
残されたのはボクと「ベルナルド」と呼ばれた青年の2名。

「その・・・えっと・・・僕はベルナルド・ル・シャプリエ。よろしく・・・お願いします」
「ボクは・・・じゃない。自己紹介なんてしている状況じゃないんだ」
「え?」
「ここに来るまで別の場所にいたんだ!いきなりここに飛ばされて一体何がなんだかわからないよ!それにボクは天使様なんかじゃない!普通の人間だ!」

その青年ーーベルナルドはボクにどう説明しようかを迷っている様だ。こうやって感情を撒き散らす女の子を前にしてあたふたと思慮を巡らせている様な仕草をしているのだ。

「えぇと、我々が天使様とお呼びしているのはですね、天界から魔法によって召喚したからです。天使様はいままで天界におられて、地上に召喚されたのです。魔族との戦いで滅びゆく人間の世界を救うために・・・」
「こことはもっと別の世界線のーー調度品とかキミの服装を見るからにここは中世だとかそういう『時代設定』なんだろ?ーーボクが来たのはもっと未来の『現代』だよ。電車とか車とか走ってて飛行機が飛んでるんだ。そして、ボクはキミと同じく人間なんだよ!どこをどうみたら天使に見えるんだよ?わっかがあるのかい?翼も生えてないよ?まぁ可愛い女の子を見つけては『天使』だと表現する輩もいるけれど」

何かを閃いたかの様な反応を示した後、ベルナルドはボクに大して手を広げた。口で何かモゴモゴと唱えている。これが魔法という奴なのか?
するとヒソヒソというような声が『距離感』なく耳元で聞こえたのだ。あまりにも突然なので近くに誰か居るのではないか、その誰かが耳元で囁いたのではないかと思えるほどだった。
しかし、声だけだ。

すると、ベルナルドの体は後光のようなものが差し始めた。

「手を・・・いいかい?」

ベルナルドはボクの手をとって互いに見える様に少し引く。
すると、ベルナルドの体から発せられている後光の数十倍、いや数百倍はあるかという強い光がこのボク自身、つまり美少女の体から発せられているのだ。

「これがマナ。魔法を発する際に必要になるリソースだよ。君が天使だという証拠を示せと言うのなら、これがその証拠だ。僕達人間が到底辿り着けることができないほど強大なマナを保有できる力を君は持っているんだ」
「つまり・・・MPがめっちゃ多いってことか」
「MP?」
「マジックポイントとかマナポイントとか・・・まぁゲームの世界の話だけど。ただ、ボクはさっきも言ったかもだけど魔法が使えないから無駄にマナを持ってるだけだよ」
「それは、わかっている。もし君が魔法を使うことが出来たらこの砦に迫り来る魔族に強大な魔法を叩き込んで追い払うことも出来ただろうし、僕もそうお願いした。だけどそれが出来ないから、マナを君から譲りうけ、僕が魔法を叩き込むことになっているんだ。もう時間がない。急がないと更にこの国の深部に侵略される」

なるほど。
いろいろわからないことだらけだけどーーそもそもボクがなぜ女の子になっているかとかーーそれは置いといたとして、こいつらはボクが持っているマナが必要なわけか。どうせ使い物にならないのなら、困っているみたいだしいくらでも分けてあげていい。

「いいよ、さっさとして」

というボクの答えに、突然、顔を真っ赤にするベルナルド。

「き、ききき、き、君は、初めてではないのかい?僕は初めてなんだ・・・この年になって恥ずかしいけれども、今までそういうチャンスはなくて・・・」
「チャンス?マナを他人から貰うチャンスが今までなかったってこと?なるほど、全部自然回復でまかなっていたのか。後は宿屋に泊まれば翌朝にはMP全快するしな」

とボクが話す中で、ベルナルドはボクの手を引いてベッドに連れていく。
そしてそこに座らせて、ベルナルドは隣に座った。

「ボクもマナを他人にあげるのは初めてだよ。というよりこの世界に来て初めてだらけだよ。女になるのも初めてだしキャミソール着るのも初めてだし。今更『初めて』が一つ増えたところで大してかわらんさ」
「あ、明かりは消すものなのかい?」
「知らないよ、そっちのほうが詳しいんだろう?」

何かしらの儀式をするのだろう。人間のボクにそれを聞くのはお門違いだ。
・・・と、ベルナルドは突然、着ていたガウンのようなものを脱ぎ始めた。それなりに引き締まった男の体がそこにある。しかし、儀式っていうのは裸にならなきゃいけないものなのか?

「なんで脱ぐんだよ?脱がなきゃいけないのか?」
「え?!・・・その、天使様は、服を着たままする派なのかい?」
「まぁ脱ぐのがシキタリなら別に構わんさ。ほら、さっさとやってくれ。魔法でちょちょいとやるんだろう?早くしてくれ。今日はジャンプの発売日なんだよ。MPを吸い終わったら元の時代の元の時間の元の場所に戻しておくれよ。あ!あと『元の性別』に戻してくれ。これは一番重要だ」

そうこうボクが話している間にも、ベルナルドはボクを裸にするべくキャミソールを脱がしていく。ブラを取ったところで無粋にもおっぱいに手を伸ばして揉み始めるではないか。男の時には味わったことがないような感覚が身体を襲う。

「んっ・・・ちょっ、なんで揉むんだよ」
「お、女の子の体ってこんなに柔らかかったんだ・・・」
「これも儀式なのか?・・・って、顔が近いぞ。離れろ」
「え?儀式というか・・・セックスだけれど・・・」

ボクは素早くベッドから抜け出すと近くのテーブルの上まで華麗に飛び乗り、言う。

「まてまてまてまてまてーい!!!!」

ボクの凄まじいまでの拒絶反応にベルナルドはあたふたしながら言う。

「こ、これについても説明がいるのかい?!」
「いるだろう!!何を言ってるんだキミは」
「まずセックスというのは、」
「その説明はいらない!」
「セックスをすることでお互いのマナが均等に分かれるんだ。つまりマナを大量に保持している君は、マナがすっからかんになった僕とセックスをすると僕のマナは回復するという仕掛けなんだ」
「そうか。それはよかったな、ハンサムボーイ。街に出て好きなだけ女を抱いてMPを回復させたらいい。ボクは一向に構わない。ただし、ボ ク に 触 れ る な」

ボクは腕で「×」の印をつくり完全に拒絶した。
するとどうだろう、女を抱けなかった哀れなハンサムボーイは泣き崩れそうな顔になってから、テーブルの上に立つボクのそばまで駆け寄ってから足にしがみ付き言うのだ。

「お願いです。天使様・・・これまで何度も召喚に失敗した。その間に人間の領土は魔族に侵略され、ここが最後の砦になっているんだ。最後の最後で召喚に成功したんだ。もう、これが最後のチャンスなんだ」

ボクはしがみついてきたベルナルドの手を足で蹴り解きながら、

「最後の最後に失敗してるだろうが、キミは。ボクは天使じゃないし『女でもない』んだぞ。ボクに刑務所でホモの囚人にケツの穴を侵されるのと同じ気持ちを味わえというのか!!」

するとベルナルドの手はボクの足から離れて、そのままテーブルの下に・・・まるで土下座でもするかのようにうずくまった格好になった。そして体を震わせながら、彼は泣いていた。

「はは・・・はははは・・・・」

いや・・・笑っているのか。

「最後の最後に失敗した・・・もう僕のマナも残っていない、この砦の防衛線も間もなく崩壊する。僕は、僕は最初から最後まで失敗ばかりだ。何一つうまくいったことがない。魔族に父母を殺され街を壊され、人類の最後の切り札とも言われたのに・・・このていたらくだ。『天使の女性』を召喚すればまだ望みがあったのに、唯一成功した召喚でも運悪く『天使の男性』を召喚してるとは・・・・ははは、ダメ過ぎて、笑いがこみ上げてくるよ。失敗だ。僕は失敗作だ。生まれてきたのが間違いだったんだ」

そう言ってしばらく彼はボクの足を掴んでいた。その力はだんだん弱くなっていった。まるでベルナルドの思いがどんどん削られていくのとそれが同期していくかのように。
そしていよいよ手を離した。

「君を元の世界に戻す」
「え?」

ベルナルドは立ち上がった。そして、ボクの手を引っ張った。

「召喚の儀式を行った部屋に魔方陣がまだある。そこへ行こう」
「お、おう」

ドアを開きボクは初めて廊下にでる。
冷たい風が吹き込んでいた。
最初はこの時代の廊下っていうのは窓なんてものがなく石造りの簡単な柱で支えられたもので、風は適当に吹き込んでいるものだと思ってしまった。
しかし雪や灰のようなものも吹き込んでいるのだ。
赤の絨毯がそれらに汚されているのがわかって、そこで初めて何か異常な事態がこの廊下で起きているのだと理解した。

ベルナルドのボクの手を持つ力が強まる。
恐怖がそこから感じ取れた。

初めて会った時からベルナルドは肝の座った勇気のある男ではないものだと理解していた。なんとなくわかるのだ。男のカンだからそれが正解とは言わない。しかし、こいつは虫も殺せないようなひ弱な男だ。
そんな繊細な男が周りに持ち上げられて責任を背負わされて自分が望んですらいないことをする。周りのために。周りに自分を認めさせるためにーー周りに自分の居場所を用意するために。
そんなことをボクは今まで見てきた。
だからわかる。
そういう男がどういう結末を辿るのかも。

ベルナルドは僕を背中におき、呪文の詠唱を始めた。
さきほどと同じように囁くような声が距離感なく耳元で聞こえて、今度は真っ赤な魔方陣が地面に現れた。防御系の魔法だろうか?敵に遭遇する時に少しでもこちらが有利になるように「バフ」をかけているのだろうか?
どちらにしても魔法なんてものを理解していないボクですら緊張感が伝わってくるのがわかる。つまり、敵がいるから備えるのだということだ。

すると、さきほどまで目の前ーー数メートル先に転がっていた赤い絨毯が一箇所だけ血に塗られているのがわかった。そしてその血だまりから肉や骨やーー動物を構成する有機物がまるでそこから起き上がるかのように二足歩行の「何か」へと変わっていく。

これが・・・彼らが戦っている「魔族」って奴なのか?

誕生を待たずベルナルドの魔法が発動した。
光のいく本もの高温の熱線が廊下を縦横無尽に駆け巡り、まだ体の形が完全に復活していない魔族を切り刻んだ。ーーと思っていたが、それが先ほど部屋に入ってきていたあの女性だということがわかった。切り刻まれても肉塊や骨がまた再生し、いよいよ本当に肉と骨だけの造形のモンスターへと変わった時、あの女性を盾にして魔法を防いだことがはっきりした。

地面を這いずるような声で異形のモンスターは言う。

「降伏しろ。お前に未来はない。ベルナルド。この場で降伏すれば貴様には苦痛なき死を与える」
「悪いが僕にはやることがあるんでね」

魔方陣は消えていない。
再び熱線がベルナルドの手から放たれ、「あの女性」もろともモンスターを八つ裂きにした。
完全にモンスターは沈黙したが、ベルナルドも膝から崩れ落ち、頭を抱えた。

「お、おい。どうした?」
「マナが完全に無くなった・・・天使様、この廊下を進むと地下へ降りる階段がある。そこへ向かってくれ。まだ魔方陣が消えていないから、誰かがそこにいれば君が帰れる可能性が・・・」
「さっきみたいな悪魔が侵入してきてるんじゃないの?無理だろ!」
「僕は一緒に行けば君の邪魔になるだろう。マナがない魔法使いは戦力外だ・・・ごめん、君を帰すと誓ったけれど、やっぱり僕はヘタレだ。勝手に呼び出しておいて守ることもできず・・・。いいかい?この廊下を進んだ先の最初の階段だ」
「キミはどうするんだ?!ここにいるのか?」
「・・・僕はもうダメだ。でも気にしなくていい。君には関係ない。君はこの世界の人じゃないんだから、ここで何が起きても関係ない」

その会話の間にも、ボクは少しずつ彼から離れて廊下を走り去ろうとしていた。階段まで走り抜ければーーあるいは、さっきみたいな悪魔が下から湧いてきても走り抜けるのが勝るだろう。今しかチャンスがない。

走り出す。
冷たい雪が吹き付ける廊下を走る。
窓から外が見える。

この建物はかなり高い場所にあるのか、見渡す限りーー雪原。雪原の中に巨大な蛇のようなものが蠢き、槍を持った兵士たちが薙ぎ倒されていた。いく本かの槍が蛇のようなものに突き刺さるがまるで歯が立たない。その背後からは背中に黒い「ひ弱な」翼を持った二足歩行の悪魔らしき影が陣形を組みながら進む。

魔族と人間との戦争が行われていた。

でもこれは関係ない。

関係ないんだ。
ボクは異世界の人間だ。
何かの間違いでここに飛ばされてきた。
だからなんの因果関係も持たない。
彼らがどんなに不利な状況でも苦痛にあえいでいても、ボクには関係ない。
いつもなら出勤の途中の立ち寄る立ち読み禁止のコンビニでジャンプを読んでいる時間だ。なぜ世界中でボクだけがこの雪原の世界に飛ばされて性別を変えられ、命の危険にさらされて恐怖を感じながら戻れるかどうかもわからない賭けに出て廊下を走り去らなければならないんだ。
理不尽じゃないか。

もうすぐ階段だ。ここを降りればーー僕を召喚したとされる部屋に入り、まだゲートらしきものが開いていてそれをくぐれば性別も元に戻り、元いたあの駅のホームへ戻れるんじゃないか。

階段で立ち止まる。
真っ暗な階下へ続く階段がある。

永遠に続くような深部へと続く階段・・・。しかしボクは降りるのを躊躇った。
何かが蠢いている。人間ではない、どっちかっていうと「虫系」の何か巨大なものが血みどろの状態で蠢いている。明らかにこれを降りるのはヤバイ。

腰抜けにもほどがあるのは自分も同じか。
ベルナルドが蹲っている場所まで走って戻ってから、ボクは言った。

「この戦局・・・ボクとキミがセックスしたら塗り替えられるのか?」

ベルナルドはほぼ目から光を失いかけていた。
慌ててボクは奴の襟を掴んで揺れ動かし意識を取り戻させる。

「戦局はどう見てもこちらが不利だぞ。キミ一人のマナが戻ったとして、本当に塗り替えられるのか?!」

意識が途切れるか維持できるかの瀬戸際でベルナルドはーーまるでそこに幻でも見るかのうようにボクを見つめて、

「神に誓って」

そう言った。
そう言いやがった。

ヘタレ男の髪を掴んでボクは言う。

「この世に神なんてものはいないさ。アッチの世界でもテレビにもインターネットにも神は居なかった。天使のボクが言うんだから間違いない。・・・だから神じゃなくボクに誓え」

ベルナルドの目に輝きが戻っていく。
潤んでいく。
涙がこぼれそうになる。

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