自分のたいせつなものを守るために
最近考えていること等。
barから喫茶へ。生業のできない悔しさ。
京都はまだ緊急事態宣言中。
5月11日までの緊急事態宣言が延長されて6月20日までになった。
その間は飲食店は20時までの営業。そしてお酒の提供もできない。
とてもとても心苦しい。
まず、自分自身も飲みにいくことができないのも残念だ。そしてそんなことよりもお酒を出しているお店が思いっきりお店を開くことができないことがとてももどかしい。心がムズムズするし、わたし自身悔しい気持ち。
お酒を出しているお店の売上の大半はお酒で売上が成り立っていると言ってもいいだろうし、そのお酒が出せず、しかも20時までなんて、ど平日に誰が来るというのか。
お酒を提供するお店はもちろん、ほぼお酒しか提供していないbarはもっと痛手だろうと思う。
京都のbarでも個人的にすきなBacchusというグループは5店舗の系列のお店があるのだけれど、そのうちの2店舗で喫茶営業をしている。
お店の新しい試みということでは新鮮だし、いつも夜中に行くbarが昼間に開いているだなんて、、、!お酒ではなく、紅茶が出てくるだなんて、、、!
それはそれは面白い。とも思うけど、正直、ここはbarだ。ここはお酒を飲むお店だ。オーナーさんだって、お店のスタッフの方だって、お酒のことが詳しくて、お酒を作ることを、お酒を飲む空間を生業にしているのに。。。すきなお店だからこそ、わたしまで悔しい気持ち。。。
(とか言うて、まだ喫茶には行けていないので、次のおやすみは純喫茶カルディに行こう。)
なくなるお店と新しいお店と
そんなこんなで、京都の街中にも、「テナント募集」の物件が増えてきた。去年の秋すぎぐらいに増えたなあって思っていたけど、最近また「あのお店もなくなっている・・・」という物件が増えてきた。
自分でも認識していなかったお店ならまだしも、「あ。このお店行ったことがあったのに」というお店が空っぽになって、「テナント募集」と書かれているとさみしい気持ちになる。
そしてそれと同時に、自分のすきなもの、大切なものを大切にするには、ちゃんと行動していかねば。と思う。
そんなふうに強く思ったのは、21歳ぐらいのときだった。高校を卒業してから地元静岡を出たわたしは、それからあまり地元に戻ることがなかった。そして久しぶりに地元に戻って、街中を散策していた。
「高校の帰り道にここをよく通ったなあ。」とか「参考書ここで買ったなあ。」とか懐かしい気持ちもつかの間、幼稚園の頃から慣れ親しんでいた映画館がなくなっていた。
春になればお父さんとドラえもんを見に行った映画館
GWに部活の先輩とコナンを見に行った映画館
ずっと好きだった人と一緒に見に行った映画館
わたしの青春がつまっていたのに、数年後にはなくなっていた。心にぽっかりと穴が空いた気がした。
「そっかあ。こうして町並みって変わっていくんだ。こうやって時間が経って『大人』になっていくのかな。」と思ってみた。
「でも、本当にこの映画館を守りたければ、もっと入場者が多かったり、もっと人が来ていたらこんなことにならなかったんじゃないか。なんでなくならないと行けなかったのか。」そんなことも思ってみた。
わたしが東京にいる間に、知らない間に大切な思い出が壊されて、この世界からなくなっていた。
そのときに腑に落ちて、「自分の大切にしたいもの。大切にしたいお店も、会社もブランドも商品も建物も、なんでも全て、大切にしたいなら、残ってほしいのであればちゃんとお金を払う。貢献する、応援する。そうでないと、それらがなくなって悲しい気持ちになるんだな。」ということを身を以て実感した。
わたしの中心に世界が回っているわけでもないし、この世界のものは淘汰されていくものもあるから、自分がすきだからといって全てが残るわけではない。なくなるものがあるから、新しい何かが生まれたり、出てくるのも自然なこと。
でも、それでも、自分のできる最低限のことはしたい。
すきだから、続いてほしいから。
だから大切なものを守るためには、ちゃんと自分がファンでいること。気持ちも、そして実際にお金も出して支えていくこと。
そうじゃないと、大切なものは守れない。
だから、緊急事態宣言が終わってお酒が飲めるようになったら、たくさんたくさん、たくさんたくさん飲みに行かなければ!!!!!
ということがある反面、
京都市内は新しいお店のオープンラッシュも続いている。こういう時期にオープンしちゃって大丈夫なのか、はたまたこういう時期だからこそお店をはじめやすい、みたいなこともあるのか、よくわからないけれども。
河原町の燻製のおしゃんbarの「rutubo」の姉妹店。
燻製ナッツをかじりながらお酒飲みたいやつだ。
我らがマールカフェの2店舗目。
周年パーティーさせてもらったり、ビアガーデンで飲み会させてもらったり、お野菜も使ってもらっているマールカフェのデリのお店。
スタンドシーのお二人の新しいお店。
ごめんなさい...まだ行けてないので、今度お祝い持っていきますm(__)m
量り売りのお店。
山田製油のごま油売ってたり、音吹さんのお野菜もあってテンションあがったよよ。ちょうどごま油なくなったので、次行くときはビンを持ってゆこう。
守るためにはまずは自分が元気でいること
この前久しぶりに献血に行ってきた。
高校生のときから献血は行っていたんだけど、京都にきて5年、一度も献血を出来た試しがない。ヘモグロビンの濃度が薄くて、検査の時点で「残念だけど今回は・・・」っていうのが続いてきた。
そしてまた、今回も同じ結果だった。
もっと対策してから行けばよかった、というのもそうなんだけど、人のためになにかしたいと思っても、やっぱりまずは自分が元気でないと何もできないなと改めて思った。
25歳ぐらいまでは、なんの不安もなくできていたのに、なんだか悔しいなあ。情けないなあ、と思う。
ドナー登録もしているから、また、もしもドナーが一致している人が見つかったときに、「ヘモグロビンが少ないから今回は見送りましょう」だなんて言われたら、もうそんなんやってけないでしょう、わたし。人の命がかかっているのに、自分を整えられないせいでできることもできないだなんて、それはわたしの心情的にいかがなものか。
鉄分。鉄分。鉄分。
レバニラ食べて、豆乳飲んで、プルーン食べる1年にしたいと思います。
ヘモグロビンもそうだし、自分の心も整えていかねばと思う今日この頃です。
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