皆さんは「お子さん、まだですか?」と質問されて、内心、(もういいよ)と思ったことありませんか?私はそうでした。結婚5年を過ぎると、お決まりのようなこの質問が、息苦しくなってきました。

特に、夫婦並んで質問されるときには、家内の表情が見なくても、暗くなっていくのがわかりました。何か悪いことしているような目で見られている気分でした。

こちらも、こどもをいらないと思っているわけでなく、欲しいと思っているのにできないんだから、静かにして欲しい、というのが、正直な気持ちでした。

実際、家内も私も病院に通いました。家内は問題ありませんでした。私は精子を採りました。検査しましたが、異常はありませんでした。お医者様からは「特に問題ありませんが、このまま治療を続けましょう」と言われました。

問題ないのに、治療を続けるとは、どういう意味なんだろう、と疑問を持っていました。

私は、結婚してからの5年間を振り返りました。結婚してからの5年間は、仕事に追われていました。毎月の営業ノルマを達成すべく、日々遅くまで走り回っていました。

結婚3年目、転職しました。新たな会社で、新たな仕事、新たな立場でした。間違いなく、大きなストレスを感じていたと思います。私は、毎晩、寝汗をかいていました。本当の話ですが、マットレスにカビが生えていました。ましてや、横で寝ている家内が寝不足になるほどの歯ぎしりをしていました。しかも、冬になると、靴下を履かなければ眠られないほどでした。

病院の先生は、問題ない、とおっしゃってくれましたが、このままでは、子供はできない、と悟りました。それから、僕はいろんなことを勉強させて頂き、学びました。

まず、第一に、こころを軽やかに、こころよくするように、努めました。すなわち、ストレスを極力なくそう、と努力しました。子供ができない原因の1つとして、現代病ともいえる「ストレス」が起因しているということを学んだからです。

仕事上、嫌なこと、大変なことは、ひっきりなしにやってきます。けれど、心配はしない、心配はしてはいけない、と心に決めました。「どうにかなるんだ」と強制的に思うようにしました。そうすると、体も軽く感じられるようになりました。

よく言われることに、「心配は心配を呼んでくる」と言います。
すなわち、マイナス思考すると、必ずマイナスなことが起こってしまう、ということです。だからこそ、心配はしない、と半ば強制的に思うようにしました。

どうしても、「本当に心配事があるのなら、正面から立ち向かえ、そうすれば、心配事のほうから道をあけてくれる」という言葉を信じて、行動するようになりました。そうすると、心配事は、ほんとうに道をあけてくれました。このことで、私は、随分、楽になりました。

スタンダールの『赤と黒』、映画は『ひまわり』、テレビは絶対『北の国から』今度は、体の話です。

私は、毎晩、寝汗をかいていました。本当の話ですが、マットレスにカビがはえていました。ましてや、横で寝ている家内が寝不足になるほどの歯ぎしりをしていました。しかも、冬になると、靴下を履かなければ眠られないほどでした。これでは、子供のできる確率は低い、と悟りました。

そこで、体質改善をしなければいけない、ことに気づきました。根本的に、体質を変え、子供のできる確率を上げねば、と感づきました。

体質を変えることの第一は、食事を変えることでした。先程もお話しましたとおり、私は、冬になると靴下をはいて寝なければ、眠れませんでした。冷え性です。

私のような男性だけでなく、女性にも言えることですが、「冷え」は子供のできることへの最大の敵、なのです。ストレスと同じくらいの問題要因が、「冷え」なんです。

ことわざにもありますが、「秋なすは嫁にくわすね」と言います。
この真意は、アクの強い秋なすは、体を冷やし、嫁が妊娠しにくくなるから、と言われています。

江戸時代、大奥では、敵対する女性へ、逆に秋なすを内緒でみそ汁のなかに入れて食べさせていた、という話しもあるくらいです。

スタンダールの『赤と黒』
すなわち、赤い色した食べ物と、黒い色した食べ物が体を温め、妊娠にはいいんです。

映画は『ひまわり』
ひまわりとは、黄色。黄色い食べ物が、いいんです。

テレビは絶対『北の国から』
すなわち、北の国、北方の食べ物でなければ、いけません。

赤いもの、黒いもの、黄色いもの、しかも、北の国のものが、体を温め、子供ができる確率を高める、と言えるのです。

例えば、
赤いものなら、赤身の肉、塩シャケ、あずき、うずら豆、りんご。
黒いものなら、むぎ飯、黒豆、黒ごま、わかめ、昆布、のり、ひじき、しいたけ、黒砂糖、黒パン。
黄色いものなら、にんじん、しょうが、卵、チーズ。
特に、にんじんと、しょうがは、非常にいいと、されています。

私たちは夫婦で、この食事療法を実施しました。当時の我が家は、ご飯は白米ではなく、必ず、むぎが混ざっていました。ほんとうに、食事ががらっと、変わりました。

私は、お寿司が好きでしたが、生魚はいけない、とやめました。もちろん、刺身も食べなくなりました。1年、2年辛抱すれば食べられる、と思い、やめました。一方、子作りに好ましくない食べ物は、体を冷やすものです。

それらは、感覚的にわかると思います。今お話したような、生もの、お寿司、刺身、アイスクリーム、ジュースです。

果物も、南方系のものがほとんどですから、これらは、体を冷やします。食べて良い果物といえば、北の国から、すなわちリンゴぐらいでしょう。また、「秋なすは、嫁にくわすな」というように、アクの強い食べ物、たけのこ、わらび、ふきも、やめたほうがいいでしょう。当然、カレーのような南方系の食べ物は、避けた方がいいと思われます。

第3ステップとして、私は、体質改善の後押しとして、『漢方薬』を選びました。

第2ステップまでは、すべての人に必須と考えます。第3ステップに関しては、西洋治療もあると考えられますが、私は「体質改善の延長線上に子作りはある」と考え、漢方薬による体質改善の道を選びました。

私の場合、ご覧頂けるとわかりますが、身長165cm、体重63kgのガッシリ型です。私のような体型の人で、ストレス症をもっている場合として、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」が良いとされています。

痩せ型の方で、ストレス症の方は、「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」が良いとされています。

私の場合は、お話ししましたとおり、寝汗をかくものでしたから、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」も同時に服用し、寝汗をかかないような体質へ改善をはかりました。

冬になると、靴下を履いて寝なければならない冷え性だったため、「八味地黄湯(はちみじおうとう)」を服用しました。

これらは、すべて、せんじ薬として、土瓶で煎じてつくりました。1回3杯ぐらいできるので、毎日1杯飲み、2,3日したら、また煎じていました。
漢方薬には、飲みやすい錠剤もありますが、その人にあわせて薬をブレンドすることができる煎じ薬をお薦めします。

もちろん、家内も漢方薬に切り替えました。彼女の場合は、典型的な冷え性でした。一般的な冷え性の女性には、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が有名で、処方されますが、彼女は、冷え性が強かったので「当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)」を煎じて、飲んでいました。

これらの漢方薬は、一回500~700円。煎じますと、2杯は取れますので、一日300円前後。月9000円換算になるでしょうか。

最初は苦くて、いやでしたが、これで体質改善できる、子供ができると思うと我慢できました。

結局、体質改善(食事療法と漢方薬療法)をはじめて、1年で、家内が妊娠しました。選択は、間違っていなかったと思いました。食事に関しては、今は二人とも好きなものを食べています。もちろん、お寿司も食べています。

漢方薬に関しては、私も家内も体調に合わせて、今も活用しています。この漢方薬に関しては、皆さまのお近くにも良いお薬屋さんがあると思います。
ご相談ください。


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