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映画「タイタニック」から感じ取った儚い運命と人生の切なさについて

昨晩徹夜をして映画「タイタニック」を観ていた。
3時間もあるが最初から最後まで引き込まれっぱなしで話の展開もかなり早く感じられる不思議な映画だった。
無一文の少年ジャックとお嬢様のローズが
"ある出来事"をきっかけにその身分違いの愛を少しずつ育んでいくロマンス大作だ。
この映画「タイタニック」はタイタニック号の沈没とその被害の悲惨さを描いた作品なのだが
背景には20世紀初期当時の身分の違いも繊細に描かれている。
タイタニック号に乗り込んだ時お嬢様のローズの家は多額の借金を抱えており、ローズの母親も婚約者である大富豪キャルドンの家にローズを嫁がせる事で必死だった。
そうしてキャルドンとの婚約旅行としてタイタニック号に乗り込んだローズ、そんな自身の決まり切った運命に嫌気が差しており極度のマリッジブルーに陥ってしまっていた。
泣きながら立ち行った船尻で自殺を図ろうとしたローズだったがそこにたまたま居合わせた少年ジャックの咄嗟の行動によりローズは命を捨てずに済む。
ローズとジャックはその出来事をきっかけに
徐々に打ち解け、身分の違いから生じる心の壁を2人で少しずつ乗り越えていく。
そんな状況の中、数日後に
タイタニック号が氷山の激突により沈没してしまうのだ。
運命の歯車というのはいつどんな方向に向かうか分からないものなんだな。
2人は沈みゆく船の上で必死に船尻にしがみついていた。
そこでローズがジャックに「私たちが初めて出会った場所よ」と伝えるのだが
そこのシーンで非常に切なさを感じた。
2人がこの沈没に巻き込まれなければ
向こう岸でどんなに幸せな日々を送っていたのだろうか?
いやしかし、沈没するその船に居合わせていたからこそ2人は出会う事が出来たのだ。
さらにそれは身分違いの2人だったからこそでもある。

このシーンの2人を考えれば考えるほど
その運命の儚さと切なさが胸に染み渡って来る。「運命」という言葉を信じれば信じるほど
その時を生きていた2人に対してものすごく切なさが込み上げて来る。

昨日は主題歌「My heart will go on」が
頭から離れず当分眠れずにいた。
けれど頭の中は幸せと切なさで一杯だった。

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