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【みんじゃず】百戦錬磨ベーシスト直伝!ジャム・セッションを気軽に楽しむ秘訣とは ②エンディングで失敗しないために

【みんじゃず】、みんなでジャズを聴いたり
演奏したりするためのチャンネルを運営している
ジャズ・ピアニストのOTAKAです
隣にいるのはジャム・セッションのホスト
何年ぐらいですか
15年以上ですかね
15年ぐらいの経験をお持ちの
ジャズ・ベーシスト、加藤晃司さんに
いろいろジャム・セッションのことを
聞いていきたいと思うんですけど
よろしくお願いします
僕はジャム・セッションによく行ってみて
やっぱりエンディングがうまくできない人
結構いるんじゃないかと思う
途中は良かったんだけど
アドリブはうまくいったんだけど
エンディングが決まらなかったな
っていう人は多いと思うんですけど
エンディング、どういうことに注意したら
もっとうまく、もっと楽しく
ジャム・セッションに
参加できるか、ちょっと教えてほしいんですけど
あのエンディングのなんかコツってありますか
そもそも何でエンディングが
ちゃんとバチっと決まらないといけないかというと
ちゃんとバチって終われると
その後に拍手がちゃんと来るじゃないですか
そういう理由ですね
エッ、終わったのみたいな
えっと、ぱらぱらぱらみたいな
バチっと決まると
やっぱりいっぱい拍手が帰ってきて
やってる方も嬉しい気持ちになりますよね
そんなの来なくていいんだったら
別にそこバチって決めなくても
それはそれでいいんじゃないって
いうふうになっちゃいますから
まぁ、そうは言っても
フェード・アウトして終わるわけにもいかないんで
やっぱりみんなで
終わったよって感じを出したいじゃないですか
そういう時は、例えばギターの人とかね
後テーマを演奏してきて、最後まで来ました
さあ、どうすればいいんでしょうか
どうしましょうね
別にカット・アウトで終わっちゃっても
いいですけどね、そのまま
そこで終わっちゃえば
誰かが終わらせてくれるのかな
ジャム・セッションでよくあるのが
いわゆる「逆循」という
「2→5→3→6」みたいなことを繰り返す
ことが多かったりはしますよね
そのキーの中でコードを
循環させていくわけですね
「2→5→1」がわかる人だったら
わかると思いますけど
曲のおしまいが「1」で終わった後に
「6」の7thを入れて
で、「2→5→1」
また「6」の7thを入れてあげれば
ずっとぐるぐる回れるんですよ
「1→6→2→5→1→6→2→5」みたいな
循環ができますね
バラードなんかで歌の最後が
エンディングが遅くなっていったときは
そのどっかで間を作ってあげて
最後のワードで終わるみたいな
ことはありますけど
テンポが緩まないでエンディングに突入した時は
大体、循環ですかね
今言った「1→6→2→5」みたいな
循環に入ることが多いんじゃないかな
それが使える曲と
使えない曲っていうのがあったりする
ちゃんとこの曲の終わり方って
決まってるんだよっていうのが
あったりしますね
その曲によって最後の4小節が
「2→5→1」っていう進行でないと
「逆循」っていうのは使えないし
例えばブルースとかだと使えないしね
あと使えない曲って今思いつくのは何かありますか
今「2→5→1」って言いましたけど
「3→6→2→5→1」みたいな
終わり方をしている曲も多いじゃないですか
「2→5→1」と同じくらい
ああいう曲はその「3→6→2→5」のところを
都合3回やって、「1」行って
終わることが多いですよね
その終わる前の部分を
ちょっと2小節か何かを
3回ぐらい繰り返すっていう場合もあるよね
On Green Dolphine Streetとか
酒とバラの日々
ああいう曲はそういう風になってますから
そこでそういう終わり方をすることが多いですね
そのパターンはありますね
その場合だと、そうなるかなって
みんなが注意してくれて
テーマを吹いてる人なり
弾いてる人が繰り返す感じで
ちょっと目で合図か何かして繰り返すと
終わる時はきちんと終われることが多いですかね
ただ全体の循環に入っちゃった場合
「1→6→2→5」が延々と繰り返された場合は
なかなか終われなくなっちゃう人も
いると思うんだけど
そういうときはどうすればいいですか
急に終わってしまうようなことが
やっぱりありますね、多々
それって4小節だからいけないわけで
僕はそのきれいに終わるんであれば
8小節を終わるために使ってくださいと
最後の4小節は終わりますよで良いんですけど
その前の先の最初の方の4小節を
どうしたらいいかというと
ちょっと歌ってみると早いですけど
同じようなフレーズを
コードをちょっとずらして
「2→5」に合わせたフレーズと
「3→6」に合わせた同じようなフレーズを
2回繰り返すと
次の4小節で終わるんじゃないかなっていうのを
伝えやすいですよね
そうですね。もう明らかに終わりそうな
エンディング・フレーズ
誰が聞いても終わるだろなってフレーズを
自分で少し持ってると終わりやすいですね
例えば~みたいな
みんなが聞いても終わりそうだなっていう
フレーズを用意しておくといいですね
あとはそれでもわからない時は
まあオレなんかやっちゃうのはこう
みんなに終わるよっていうような合図をして
じゃんってね
終わってしまうこともできるかなと思いますけどね
前に言ったエンディングのフレーズですね
エンディング・リックって専門的には言いますけど
エンディング・リックを
もし終わるのが苦手な人がいたら
プロの演奏とかレコードで聴いてですね
少し2~3個、マネしてみると
いいかもしれないですね
ほかにはありますか
何かエンディングのコツ
テンポありの曲でも結構
リタルダンドしちゃうことが
それもやっぱり多々あるんですけど
別にそれ自体は悪いことではないんですけど
そればかりになってしまうことがあったりすると
じゃあインテンポで終わるやり方ないの
っていう風になっちゃったりはする
結局リックを知っていれば
そこは解決そういうことも多いですね
でも最初のうちはワン・パターンでもいいですよね
この人はいつもこういう感じで終わるよ
これ来たら終わるんだなって伝わるのも
ひとつの手ですからね
いやでもね、僕もニューヨークでも
ジャム・セッションのホストもしてましたけど
ジャム・セッションのエンディングは僕の経験だと
60%ぐらいはグダグダです。どうですか
何%ぐらい? 決まるのは
確かに半分以上はそうなるかもしれないですね
逆に上手くいったら
それはすごく珍しいケースなんで
なぜうまくいったのかを
ちょっと覚えておくといいかもしれないですね
歌の人なんか譜面にエンディングを
書いていることが多いから
そうすると上手に終われる時も多いですけどね
楽器の人。サックスとかギターの人
うまくいったらねもう凄いですよ
もうライブやった方がいいですよね
ジャム・セッションもいいですけどね
今日はベーシストの加藤晃司さんに
ジャム・セッションのエンディングの
コツを聞いてみました
ありがとうございました

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