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【改造】キック力を上げる方法

強いミニロボはたいていとても強いシュート力を持っています。
レーザービームのようなとてつもない豪速球を打ってくるので、守る側としてはびびってしまいますよね。

今回はそんなシュート力を得るための改造をしていこうと思います。

キックする力を上げる方法はいくつかあるのですが、代表的な?方法を紹介したいと思います。

*改造は自己責任となりますので、真似したけどうまくいかなかった!壊れた!という苦情は受け付けられませんが、うまくいかないから見てほしい!とかどうすればもっと強くなりますか?といった前向きなご意見はたくさん受け付けます!


はじめに

実はキック力を上げるだけでは強い球を打つことはできません。
必ずキックプレートの改造とセットになります。
バネだけ変えればいいわけではないので要注意です。
(キックプレートの改造についてはまた別で)


方向性は2つ

改造といってもそれほど多くのバリエーションがあるわけではないので、難易度は低いです。
一つ目は、コントローラー用のバネに交換する方法
二つ目は、ノーマルのバネを加工する方法
どちらも強力なキックになります。


注意点

・加工する改造は不可逆なので、元に戻すにはノーマル部品を用意する必要があります。(加工したものは元に戻らない)
・最終的なキックの強さはキックプレートの形状や加工状態に左右されます。(後述)
・バネの特性上、加工はやり直しができません。一発勝負です。
・怪我に気をつけましょう!

バネの観察

ここ、重要です。
これから改造するにあたって、対象(材料)の形状や特性をよく知っておく必要があります。

キックに使われているバネは、線径が0.5mm 巻き数が3 開き角が180度です
コントローラー用は線径が0.6mmなので少しバネが強いです


左がキック用、右がコントローラー用


いざ改造

一つ目の方法

まずはコントローラー用のバネを使う方法です。
似たような形をしていますが、よく見ると太さが違います。(大きさも違います)

この改造はそのまま入れ替えるだけなので、加工の必要はありません。
シンプルにキックを強くできる方法です。

問題があるとすれば、追加で交換用部品を買う必要があることです!
改造費に300円かかります。
買えば解決のお手軽さがありますが、そのまま付け替えるだけなので改造としてはちょっと物足りない気もします。

とはいえ、キックプレートの改造もセットなので、さくっとバネを交換したらキックプレートの改造に着手しましょう。


二つ目の方法

こちらはノーマルのバネを加工する方法です。
バネの動きを解説するのは難しいですが、巻線に対して水平方向の伸び縮みを利用した動きをします。(縮めた力を解放する)

このようなバネを強くする方法は主に4つあり、いずれもバネ定数を大きくすることで反力を高めます。(つまりキックが強くなる)
1、線径を太くする
2、巻き数を増やす
3、開き角を大きくする
4、材質を変える
今回は3を採用します。(お手軽)

ミニロボのキックバネは開き角が180度のものです。
キック前はこのバネの角度を小さくする方向(バネを縮めいている)でセットされ、キックのタイミングで元に戻ろうとする力を使ってキックしています。

つまり、縮める量が増えればキックは強くなる📝
つまり、180度以上開いていれば、よりたくさん縮められることになる

というわけで、180度開いているこのバネを、縮める方向とは逆に開いていきます。
限度はあるので360度開いたら元に戻ってしまいますし、バネが痛むのでポキっと折れてしまうかもしれません。
適度な角度が必要です。
最初に試すなら+70度くらいがいいのではと思います。

たとえばこれくらいでまず試してみよう

バネを強くする弊害

ただ強ければいいというものでもないので、改造することによるデメリットも解説しておきます。

直接的なデメリット

  • 組み付けが大変:怪我をしないように注意しましょう

  • 壊れやすい:強くしすぎると設計上想定しない負荷がかかるのでキック機構周りは定期的にメンテナンスするようにしましょう

  • キックのモーターが回らなくなる:バネが強すぎて巻き上げられなくなることがあります(やりすぎ注意)

  • キックが止まらなくなる:カムが押し上げられてしまい、キックのセンサーが正しく動作しなくなります(やりすぎ注意)

間接的なデメリット

  • シュート軌道の調整がシビア:キックプレートも丁寧に仕上げて微調整しましょう(強いけど枠に飛ばなくなったら意味がない)

  • 跳ね返ったボールが自陣まで戻ってきてしまう:一見するとメリットに見えますが、相手にとってはこぼれ球が相手陣地に運ばれていくので、拾われるとピンチになります

  • ボールが痛みやすい:長い目で見るとコスパも悪く試合にもいい影響がないかもしれません(まぁ未だかつてそこまで強いシュートは見たことないですが)


キックで大事なのは強さか?

さて、本末転倒な話題で締めくくりたいと思います😇

ミニロボで強いキックが打てるのは非常にカッコよく、強さの象徴にも見えます。(相手もビビる)
強いキック力は何のために必要なのか?(目的)
ここをよく考えて改造しましょう。

何事も否定するものではないので、
大事なのは強さだ。モアパワーだ。と言っても間違いではないですし、点さえ取れれば手段はなんでもいいと考えるもの一理あります。

電光石火のシュートが必要な局面もありますし、強さよりもシュートコースが大事なこともあります。 また、キーパーであればクリアするために相手陣地まで相手を越えてきっちり蹴り飛ばしたい場合もあります。

いま、何のためにキック力が欲しいですか?

理由は様々あると思いますが、
・隙を見つけた瞬間、キーパーに動かれる前に弾丸シュートを打ち込みたい
・外してもいいので相手がビビった隙を狙って波状攻撃したい
・クリアボールしつつ自陣からシュートも狙いたい
・ただただ強いキックに憧れている
それを達成するために最適なキック力を得る方法はたくさんあるので、何か一つしかないんだと思わずにいろいろ試してみてほしいです!


強い人のシュートを研究する

試合で勝っている人の改造を研究しましょう!(みんな聞けば教えてくれる)
強さ、軌道、打つまでの操作、打った後のリカバリー・・改造だけでなくその改造を活かした操作も含めてセットで見ていきます。
ロボだけ同じ改造をしても同じ結果は得られないので、操作練習も試合の戦術も大事になってきます。

キック力≒シュート力
力が強いだけではなく、点を決められるのがシュート力です。
蹴る力+軌道+操作=シュート力
強い人はこのバランスがとても優れいています。
自分に足らないものが何か見えてくると次に何をすればいいかが見えてきますね!

最後に

どのような改造も最初は点でしかありませんが、そのうち色々なものと繋がって線になっていきます。
そのためにまずは改造!たくさん改造してたくさん壊していろいろな経験を積みましょう。

いい改造ができたらぜひ取材させてください!!


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