妖怪とUFOの話
怪談集会(雑談会)に行って聞いてきた「トモカヅキ」という妖怪のお話です。
ある地方の海女さんは、使う道具とか身につけるものとかに五芒星とか魔除けの印をつける風習があるそうで、それはなぜかというと海女さんの姿をした妖怪が出るからなんですって。
海女さんの姿をしてるから、一見仲間だと見間違えて逃げ遅れて、海に引きずり込まれる。だけどそれは妖怪だから魔除けの印を身につけることができないので、魔除けの印をつけていれば仲間、つけていなければ妖怪と見分けることができるようになるという昔の人の知恵なんだそうです。
で、それを知ったある人が、その地方を訪れて、海女さんが実際に五芒星のついた道具を使ってるのを見て訪ねたんですって。
「あ、これ、トモカヅキ避けですよね」
みたいなかんじで。そしたら、その海女さんは「なんのことやら」って顔をして「何を言ってるのかわからない」って態度で、まったく会話にならなかったんだとか。しかもそれをみていた商店街のお店とか食堂とかの人は一斉にシャッターをガラガラと閉め始めて、明らかに拒絶のムードになってしまったんだとか。
その夜泊まった宿にはお土産屋さんが入っていて、そこには「トモカヅキ避け」みたいな名目で五芒星とかのついた海女さんグッズみたいなのがたくさん売られてたんですって。それを見て、これを売ってるお店の店員さんなら話が聞けると思ったんでしょうけど…
海女さんのときと同じように、話しかけてみたら「何のことですか」「わかりません」みたいになっちゃって、とりつくしまもなくなったんですって。
結局なんだったんだ、まちおこしして観光客とか徐々にくるようになってたから妖怪が出るなんて噂が立ったら困るのかな、みたいな話になってたと記憶してますが…
私この話ききながら、「トモカヅキ」についてぐぐってたんですよ。
まあウィキペディアなんて手放しに信頼していいものではないんでしょうけど、いいぐあいに情報がまとまってますからね、なんの情報も持たない私としてはありがたく読ませてもらうものですよ。
で、そのウィキペディアによると、
らしいんですよ。
これ読んで思ったのが、あれ、パイロットとかってUFO目撃する確率めちゃ高いらしいんですよね。そりゃそうですよ、地上で目撃するより空飛んでるほうが空飛んでるもの見つけやすいに決まってるもん。でもね、UFO見たなんてことを口にしたら、飛行機の免許証取り上げられて二度と飛行機運転させてもらえなくなっちゃうんですって。これは、UFOそのものを信じてない層から、幻覚を見るようなものに飛行機を運転させるわけにはいかないっていうのがたぶん表向きで、もしかしたら国の上層部がUFOのことを外聞させないためじゃないかとかいろいろ説はありますけどね。
この「幻覚を見るやつは飛行機運転させない」と同じで、海女さんもトモカヅキとかいう妖怪の幻覚を見るやつはもう海に潜らせないみたいなそういう風潮がその地方には実はあって、その話題自体が触れてはならない、口にしてはいけないもの扱いになってたんじゃないかなって。ちょっと思いました。
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