複数枚GPUでの安定マイニングについて
こんにちは。採掘翁です。複数枚GPUでマイニングをするとエラー落ち・ブルースクリーンが頻発します。しかしながら、日本語で解説した情報があまり見当たらないため、noteに書くことにしました。
1.この記事の対象
この記事の対象は、3枚以上のGPUを1つのマザーボードに積んだ場合です。
GPU2枚程度のマイニングであれば、自作PCの知識が多少あれば問題なく起動すると思われますので、ここでは割愛します。
2.エラーの原因と簡単・根源的解決方法
結論から申し上げますと、エラーの原因はほぼライザーカード(ライザーキット)です。マザーボード直挿しを上回る安定方法はありません。
このような専用マザーボードを購入することをお勧めいたします。
このマザーボードは本当によく出来ています。まず起動時にBIOS上でGPUを認識できているか、視覚的に表示されます。電源PINが一つでも抜けていればGPUが赤く表示され、瞬時にエラー箇所がわかる優れものです。
と言っても、このマザーボードはエラーが全然出ないため、初回組立か増設時しかチェックしません。ですが、あると無いでは安心感が全く違います。複数GPUを挿した後にエラー箇所を見つけるのは至難の業だからです。
3.それでもライザーカードを使う
さて本題に戻りましょう。こんなに便利なマザーボードがあるにもかかわらず、やむなくライザーカードを使用しなければならない場面がどうしても発生してしまいます。大体下記の理由でしょう。
・最大枚数GPUを挿したい(やめましょう。単なるロマンです)
・7枚以上のGPUを挿したい(わかります)
・専用マザーボードを使わない(使えない)
4.発生するエラーの種類
様々なエラーに悩まされました。詳しくは別の記事で書きます。
・ブルースクリーン(VIDEO_TDR_FAILUREが特に多い)
・GPU認識枚数が減る(6枚挿しているはずが、4枚と認識される…等)
・Power Consumptionエラー(電源の容量オーバー。計算し直しましょう)
・動作が緩慢になり、最終的にフリーズ(自動再起動しない。一番面倒)
5.エラーは発生するものと割り切る
エラー落ちは仕方がないと割り切るのも手です。基本的に、Windowsは深刻なエラーでない限り、自動で再起動します。エラー落ちしても、自動で再起動し、マイニングを開始する状態にまでなれば、少なくとも手間がかからなくなります。心も楽になるのではないでしょうか。
まずは、自動再起動しない「深刻なエラー」を回避することから始めましょう。具体的にはフリーズするようなエラーです。
5.深刻なエラー
・動作が緩慢になり、最終的にフリーズ
メモリ関係が疑われます。まずは仮想メモリを設定で64GBにしましょう。
物理メモリは8GB以上でしょうか? Geforce系は4GBで(ギリギリ)安定動作しているようですが、Radeonはメモリの使い方が不得手なようです。サイトによっては4GBで十分との記述が散見されますが、8GB以上を推奨します。
・突然のフリーズ
原因は不明ですが、Nicehash Quick Miner(以下QM)で多い気がします。QMはオーバークロックを自動で行なってくれるので、恐らく原因はそれかと。Nicehash通常版を初期設定で使うと解消されることがあります。
6.自動再起動の補助
最後に導入していると便利なツール・設定の紹介です。よきマイニングライフをお過ごしください。これで悩みが解決されることを祈願しております。
・Autologonを導入する 自動でログインしてくれます。便利。
・Windows Updateをオフにする 自動再起動を妨げる
・Googleリモートデスクトップを導入 外出時も操作できるようになります
・物理再起動スイッチを取り付け、Switch Botで操作 遠隔物理ON/OFF可能
・監視カメラを設置 外出時もカメラで確認可能に
検索用 マイニングリグ リグ
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