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ワクチンが長期間血中に残り血管を障害する?-ーーーーーーーーワクチンの「有効性」を示した論文を危険性を示したかのようにすり替える荒川央氏の悪質なデマに注意。

またまた荒川氏です。このような記事を書かれていました。

原文はこちらhttps://www.jimmunol.org/content/jimmunol/early/2021/10/11/jimmunol.2100637.full.pdf

内容は簡単にまとめると「ワクチン接種者から抽出されたエクソソームにスパイクタンパク質が認められ接種の14日目までは増加傾向があり、4ヶ月後には減少していた。さらにそのエクソソームをマウスに接種するとインターフェロンγとTNFαのレベルが増加した」という研究内容です。そしてそれらの所見から原文の作者は以下のように結んでいます。

「We propose that the induction of circulating exosomes with SARS-CoV-2 spike protein Ag is necessary for effective immunization following mRNA-based vaccination of healthy individuals.
We also demonstrated that the exosomes from vaccinated individuals were immunogenic and induced Abs to SARS-CoV-2 spike protein as well as T cell responses to spike protein Ag, suggesting that mRNA-based vaccination-induced exosomes with SARS-CoV-2 spike protein Ag will not only induce humoral immunity but also cellular immune responses.」

「 SARS-CoV-2スパイクタンパク質抗原を伴う循環エクソソームを誘導することが、健常者におけるmRNAベースのワクチン接種後の効果的な免疫のために必要であることを提案する。また、ワクチンを接種した人からのエクソソームには免疫原性があり、SARS-CoV-2スパイクタンパクに対する抗体およびスパイクタンパク高原に対するT細胞の反応を誘発するということは、mRNAベースのワクチン接種によるSARS-CoV-2スパイクタンパクに対する抗体を伴うエクスソームの誘発は、液性免疫のみならず細胞性免疫も誘導するでであろうことが示された」となります。すなわちmRNAワクチンの接種によ誘導されたスパイクタンパクを含むエクソソームの循環により効果的な免疫反応が誘発される、ということです。

ところが荒川氏はこの結果は「ワクチンで作られたスパイクタンパクは4ヶ月以上も体に残っている。危険だ。」と、自己流の解釈で説明してしまっています。前回の記事同様「抄録の全訳も載せた上で論じている」というのでしょうが、これも前回述べたように、荒川氏の記事のコメ欄い常駐する人たちのレベルではそれを読んでも理解できないので、結果的に「毒性のあるスパイクタンパクは長期間体の中に残るから危険だ」という話しか頭に入らないでしょう。しかしこの論文の著者は全く真逆の結論を書いていたのです。

そもそもこの研究では健常者にワクチンが接種されていますが、エクソソーム中のスパイクタンパクの量は14日目までがピークです。副反応が起こるとすれば、この時点がピークでスパイクタンパクが減少した4ヶ月後ならばもっと危険性は少ないはずですね。実際にこの研究に参加した被験者にどのような副反応があったかなどは書かれていないのですが、予定通りワクチンを接種したところを見ると五体満足であった可能性が極めて高いと思われます。したがって、この研究の結果からワクチンの危険性ばかり主張するのは的外れです。繰り返しますが4ヶ月後にはスパイクタンパクの量が減少したのですから、14日目のピーク時にすら問題がなかったのに、少量が数ヶ月残存したところで、大きな問題を起こすとは思えませんね。前回の記事でも書きましたが、このように荒川氏はコメ欄常駐者のレベルが低いことをいいことに、書いてあることと真逆の内容を平気で記事にするので極めて悪質です。

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