1ヶ月夢日記をつけるとイカれるらしいじゃん
人の見た夢の話ほど反応に困る話題はない。
今日、会社になぜか小学校の友達がいる夢見たの〜
心底どうでもいい。
ありえんゴミコンテンツ「他人の夢」。
しかも、見た当人としては脳内補正が効いてかなり面白い内容になっているからたちが悪い。
でも、夢という現象自体は面白いと思う。
中学2年の頃、クラスメイトに
「最近さ〜、夢と現実の境が曖昧になってきてるんだよね〜」
という「自分は違うアピール」をしてた私としては、大変興味深い。
そういう私みたいな庶民が夢にアプローチする手法として、「夢日記をつける」というものがあるらしい。
絵でも単語でも文章でも、とにかく起きてすぐ夢を記録に残すというものだ。夢を思い出しやすくなったり、明晰夢(夢だと気づきながら夢が見れるっていうアレ)が見れるようになったりするらしい。
私は情弱なのでそういう知識をまとめサイトで得てるんだけど、まとめサイトは情弱にも親切なので、メリットと一緒にデメリットを添えてくれてる。
具体的には下記の通り。
夢日記つけるとイカれる
夢と現実の区別がつかなくなった
夢の中で夢日記つけてて怖くなった
「安易にやらないほうがいい」「実行は自己責任」という、怪談か? みたいなコメントで締めくくられているのも多い。
怖すぎるのでやるしかない。
やりました。
期間:2020.5.3~6.2
手法:毎日スマホのメモに書けるだけ書く
以下、ダイジェストで様子をお届けしようと思う。
5月3日
・夕闇の新メンバーになってめちゃくちゃ頑張る
・会社の上司にいびられながらも、売店で材料をかき集めて居酒屋を開店しようとする
初日から見事なゴミコンテンツっぷり。いい調子だ。起き抜けに文を書くと目が覚める。
5月6日
・祖母主催の落語会に出る。一度出番が終わって戻るも、「今日はあと一本だよ」と言われ絶望する
期間中よく見た夢の一つ。落語研究会と演劇研究会に所属しているので、こういう夢をよく見る。このほか、「トリで出演するのにネタを覚えていない」「台本を貰ってないのに代役を任される」のバリエーションがある。
本番エラー系の夢は、なにかしら芸事をやってる人ならあるあるだと思う。
5月11日
・東海オンエアのゆめまるが、自分にストーカーがついたのをいいことに「クイズ!ストーカー、家の中どこまで知ってる?」という危険な企画をしてる。ストーカーはラグの色を変えたのまでは気づけなかった
5月15日
・QuizKnockの須貝さんから、「伊沢さんとつるしこ(冷麺屋)で待ち合わせしてるでしょ? 早く行きなよ」と言われつるしこに行く。伊沢さんはワイシャツの中に猫を飼っていた
自粛期間中、YouTubeを観る以外やることがなかったので、夢のスタメンがYouTuberになってしまった。
起きてすぐ文章を書くという行為に疲れ始める。目は覚めるけど寝起き的には最悪だ。
5月22日
・授業に寝坊しそうで飛び起きたので夢は忘れた
こういう日も期間中3日くらいあった。ごめん。
5月24日
・私がSUPER BEAVERの活動休止中メンバーだったことが発覚。バンドに戻って屋外フェスでボーカルを務める。渋谷さんはもともとキーボードだったっぽい
ぶーやんが可哀想だ。
5月31日
・卒業公演台本のラフ版が完成して喜ぶ
できれば覚めたくなかった。
6月2日
・フランス語の長文読解講義。私だけ授業で同じ文章を読むのが3回目だが、フランス語に自信がないので黙っている
最終日。これを世間話で聞かされたらたまったもんじゃない。やっぱり夢の話はどうでもいい。
結局イカれたの?
全然イカれなかった。元気だ。
明晰夢も見れなかったし、夢の中で夢日記つける夢も見れなかった。
ただ、気持ち夢を思い出しやすくはなった気はする。気持ち。
あと、起床後すぐタスクがある状態と、目覚めの最悪さが地味にこたえる。夜、布団に横になり「起きたら夢日記をつけなきゃいけないのか.......」と思うと寝るのがイヤになったりした。
結局、神秘的な現象とかは起きず、ただただ私が高純度の庶民だということが証明された1ヶ月間だった。もっと長期間つけるべきだったのかな。でも単純にダルいのでもうやりたくない。
この記事を書いていて、小学生の頃、学校の怪談にハマって独自に霊感をつける努力をしてたことを思い出した。
あれからなにひとつ成長してないっぽい。切ない。
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