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子どもの金融教育について

こんにちは。子育てミニマリストのメメです。
今回は子どもの金融教育について考えていきたいと思います。
我が家にはもうすぐ一歳になる子どもがいます。
なので、金融教育についてはまだ先の話になると思いますが、教育ための準備も含めて、子どもの金融教育について考察していきたいと思います。

1. お小遣いについて

まず、お小遣いの目的について考えてみましょう。
文部科学省から金融教育の取り組みについて公開されているので、年代別の学習指導要領を見てみましょう。

・小学校
物や金銭の大切さ・計画的な使い方、買物(適切な購入等)など

・中学校
価格の働き、金融などの仕組みや働き、職業の意義と役割(勤労の権利と義務等)など
消費者の保護(消費者の自立支援等の消費者行政等)、租税の意義と役割など
消費者の基本的な権利と責任、販売方法、適切な選択・購入・活用(環境への配慮、電子マネー等)など

・高校
経済活動の意義、国民経済における家計・企業・政府の役割、市場経済の機能と限界(環境保全、消費者問題等)、物価、経済成長と景気変動、財政・金融の仕組みと 働きなど
経済の管理や計画、意思決定・主体的判断、消費者の権利と責任(多重債務等の 消費者信用をめぐる問題、自立と支援等)、生活資源とその有効活用、生活設計など

参考:文部科学省における 金融経済教育の取組について

小学生は金銭や物の価値や大切さを学び、中学生では電子マネーなどの私たちの生活に直接関係する事柄を、高校生では消費者の保護などの制度を理解するのが学校の目的となっています。

家でのお小遣いの目的は、金銭や物の価値や大切さを学び、「消費、浪費、投資」についてしっかり区別できるようになることではないでしょうか?

たとえば、消費は文房具などの消耗品、浪費は友達との遊びやゲームなど、投資はドリルや本など長期的に役に立つ物などでしょうか?
消費、浪費、投資のバランスが大切だと思います。
子どもには、自分が使ったお金が消費、浪費、投資のどれに当たるかしっかり判断できる能力を身につけてほしいですね。

さて、一般的にお小遣いは小学生から与えている家庭が多いそうです。
使い道と金額については、

お小遣いの使い道について「お菓子やジュース」(60.0%)に次いで多かった回答は「文房具」(35.6%)。以下、「マンガ」(33.7%)、「貯金」(25.6%)、「書籍」(18.4%)、「おもちゃ」(16.5%)――と続いた。

小学校1~3年生は1207円、4~6年生は1996円、中学1~3年生は2449円
(参考:ITmedia)

だそうです。

被服や文房具などの「消費」にあたる生活必需品は親が購入し、それ以外の趣味や娯楽といった「浪費」の部分は子ども自身に選択させている家庭が多いようです。

もちろん、自分の家庭には自分の家庭の価値観があるため、他の家庭の価値観に合わせる必要はありませんが、大体の相場感を知っておくことはどの分野でも大切なことです。

基本的には、食費や被服費などの「消費」と習い事や勉強につながる本などの「投資」に関しては親が援助し、それ以外の浪費の部分については子どものお小遣いから出してもらう方針でいこうと思います。
同じ物でも時間の使い方によって「投資」か「浪費」に分かれる場合もあると思います。
例えば、「桃太郎電鉄」というゲームは単なる暇つぶしという「浪費」の面がある反面、地理や不動産投資(?)について学べる「投資」の側面もあります。そこは、子どもが「どういった目的や理由があって欲しいのか」をしっかり聞いた上で判断していきたいと思います。

2. 金融教育に関して

最近では、ネット界隈を筆頭に金融教育に関しての意識が高くなり、子どもの金融教育に関する書籍も多数出版されています。
我が家は、お金に関する機会を積極的に増やすために以下の3点を考えています。

・子どもの銀行口座の開設(貯金)

・子どものお小遣い帳(家計簿管理)

・子どものジュニアNISA口座の開設(資産運用)

まずは、子どもの銀行口座開設の目的は、「貯金の大切さと自分の資産がどれだけあるか」を学ぶことです。「バビロンの大富豪の教え」にも書かれていることですが、「収入>支出」で生活することが一番大切です。
収入の範囲で買えないものはローンで買うことも含めて、基本的に身の丈に合っていないと思います。
子どものお小遣いに関しては、1割は急な大きな支出(例えば友達と旅行に行くなど)に備えて貯金してもらい、残りの9割でうまくやりくりしてもらうのがいいと思います。いくら貯金に回すかは子どもと相談して、子ども自身に決めてもらうことで、「いつまでにいくら必要だから月いくら貯金しなければいけないのか」と言ったことが体系的に学べると思います。

次に、子どものお小遣い帳の目的は、「金銭管理を徹底させ、お金について考える機会を増やす」ことです。
子ども自身にお小遣いを何に使ったのかをノートなどに記録してもらいます。ここで重要なのは「子どもが買ったものに関しては口出ししない」ことです。ついつい、子どもが買ったものに関して口出ししたくなると思いますが、それは親の価値観で合って子どもの価値観ではありません。
子どもも月初に使いすぎて月末に遊びに行くお金がなくなってしまった、など試行錯誤をしてお金の使い方を学んで行くと思います。
子どものお小遣い帳だけでなく親自身もしっかりと家計簿をつけ、月末に家族で家計の反省会(アドラー式子育て術の「パセージ」では「家族会議」を定期的に開催することが推奨されていました)をするのもいいかもしれません。
自分一人で家計管理をしていても気づけないようなことも家族でお金について話し合う場を積極的に設ければ色々見えてくるかもしれません。

最後に、ジュニアNISA口座の目的は、子どもに資産運用について学ぶ機会を与えることです。今回はあくまでも金融教育の目的の話ですが、本来の目的は大学資金の準備です。
私は投資を始めるまでは、資産は給料日以外は減るものだと思っていました。しかし、資産運用では元本割れの可能性はありますが、株式やインデックス投資は長期的(15~20年)にはプラスになることが多いという研究結果が出ています。これからは、資産運用をしない方がリスク(例えばインフレによって物価が上がり教育費が払えないなど)となる時代がくるかもしれません。
投資信託に関する学校教育が高校の家庭科で実施されることとなり話題になりましたが、自分の資産(ジュニアNISA口座)に関係することであれば、学ぶ姿勢も変わってくると思います。
ちなみに、我が家では、1年目は日本株の個別株を、2年目以降はバランスファンド(株式70%、債券30%)を積み立てて購入しています。個別株は変動リスクが大きいので教育資金の準備というよりは、子どもに「配当金」や「株主優待」についての仕組みを学ぶ機会を設けるために購入しました。
個別株は、分配金再投資のインデックスファンドよりは資産構築の効率は悪くなりますが、株式投資の配当金にかかる税金や個別株とインデックスファンドのリスク(値上がりと値下がりの幅)の違いなど、学校で学べないこともたくさん学べると思います。

3. まとめ

さて、今回は子どもの金融教育について考察してきましたが如何だったでしょうか?
まだ、子どもが小さいため直接教育はしていませんが、銀行口座や証券口座の開設など教育のための準備はしています。
アドラー心理学でも言われていますが、教育は「自分の課題か他人の課題かを分離する」ことが大切だと言われています。
子どもの教育においても、「勉強する」かどうかは子どもの課題です。親はあくまでも子どもの勉強を「援助する」ことに徹しなければなりません。
親の課題は「子どもに勉強をさせる」ことではなく、「子どもが勉強しやすい環境を整える」ことです。

金融教育に関しても、「絶対に貯金しなさい!」など親の価値観を押し付けるのではなく、「どうして貯金しなければならないのか?」というように子どもに考えさせる機会を提供することが大切ではないでしょうか?
子どもと一緒に親自身も成長できる、そんなWin-Winの環境を作っていきたいですね。

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