僕がミニマリストになるきっかけをくれた人

みなさんこんにちは、ミニマリストのKAZです。
365日リュックひとつで世界中を旅しながら、日々身軽な暮らしを探求しています。

さて今回は「僕がミニマリストになるきっかけをくれた人」というテーマでお送りします。僕の思い出を語る編ですね。

今でこそリュックひとつの荷物しか持たないという変な(笑)暮らしをしていますが、もともとはミニマリストではありませんでした(当然かもしれませんが)。
22歳の大学を卒業するまでは一人暮らしの1Kに、人並みの家具家電小物たちを一通り揃えていました。とても自分好みになっていたし、こまめに整理整頓&お掃除をしていたため、正直自分では「こんな素敵なお家は他にないぞ〜!」とわりかし満足していました。

よくある「汚部屋の反動でミニマリストに」というパターンとは少し違いますね。

転機が訪れたのは2018年の5月、僕にとってはじめての世界一周の船旅に出かけた時のことでした。
何もかもが新鮮で、僕の中の「これまでの常識」が毎日ぶち壊される感覚。今まで出会ったことのないタイプの人たちと出会い、見たことのない景色を見て、触れたことのない文化に触れ、想像すらしなかった新しい考え方を沢山学び……本当に夢のような100日間でした(あの22歳の時に勇気を出して行ってよかったです。今行くのとでは学びの大きさが桁違いだったと思います)。

船旅を通してミニマリストになる要素は正直沢山ありました。
寝泊まりしていた部屋は6畳くらいの部屋に二段ベッドが二つの四人部屋。いやでも物を減らさないといけないし(入らないし)、旅をすればするほど物の多さが煩わしくなってきます。大きなスーツケースひとつまでには荷物は減らしてきましたが(もちろん家にはまだに荷物は残してあります)、「そんなに物っていらないんだなー」と気づき、船旅の後半は毎日何かしら物を手放していたような気がします。

しかも面白いのがミニマリスト予備軍がたくさん乗ってるんです(笑)
船旅は部屋さえ許せばいくらでも荷物を詰め込むことができるので、還暦を迎えた多くの方達は荷物がパンパンに入った段ボールを、何箱も何箱も船に乗せてやってきます。
しかしその一方、若く旅慣れした人達も沢山いて、いつも身軽な出立ちをしていています。密かに「あの人、いつもスタイリッシュでかっこいいなぁ…」と憧れを抱いていました。その時はまだ「ミニマリスト」という概念すらありませんでしたが。

そんなたくさんのきっかけはあったものの、まだ僕の中ではそこまで大きく心動かされることはありませんでした。
そう、「あの人」に会うまでは。

ここから先は

1,743字

¥ 500