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ミニマリスト主婦に物申す

記事タイトルをみて、「なによ、文句あるの!」とすでに戦闘態勢でおられるかたがいると困るんで断っておくと、なにもミニマリスト主婦全員を相手取って喧嘩を売っているわけではありません。

ごく一部のミニマリスト主婦(あるいはそれを目指しているらしい)方々に、「それってちょっとどうなん?」と思うことがいくつかあるので、個人的な意見として書いておこうという軽い気持ちです。ひとり者ゆえの勝手な見解だと受け流して頂けたらいいかと思います。

ミニマリズムとは何ぞや、という話をしだすと長くなる上、関連した記事はすでに何度か書いているので、ここでは省略します。

ただ、ミニマリスト主婦のかたが、自分のやっていることがミニマリズムだと思いこんで、そのまま突っ走ると、「物質主義にとらわれず心おだやかに過ごす」ことが、むしろ難しくなる恐れもあります。

そこで、年末に関係ありそうなことを2点だけ、以下に挙げておきます。

夫の物を勝手に捨てるのは「器物損壊罪」にあたる可能性

ミニマル化を徹底するために、旦那さんの物をどうにかしたい、と思っておられる方々も多いようですね。

私は幸い独身なので、「夫の物が多すぎてイライラする」というストレスはないので、皆さん大変だなぁ、と思います。

大抵の人は、「夫と言えども、人は人」と他者との境界線を適切に引けているであろうとお察しします。が、中には、旦那さんの物を「大掃除を機に捨てたい」、あるいは「捨ててしまった」、という人もいるかもしれません。

そういう方に知っておいて頂きたいのは、「妻(または夫)が、配偶者の物を承諾を得ずに処分した場合、被害を受けた配偶者は相手を告訴できる」ということです。

これは、配偶者の私物に限らず、夫婦の「共有財産」についても同じです。夫婦で「共有」している、ということは、その物についての決定権を自分は半分しかもっていない、ということです。

起訴されれば、「器物損壊罪」として成立する可能性もあります。
とはいえ、こういうケースの立件が少ないのは、告訴にまで踏み切る被害者が少ないからです。

ガンガン捨てている人は、自分のその行動が、どれほどご主人の寛大さ(または忍耐)の上に成り立っているかを一度考えた方がいいです。(逆の立場を想像してみれば、わかるはずです)

断捨離も結構ですが、共有物や配偶者の物に介入するのは、よく話し合って合意した上でするべきでしょう。

実は女性に多いネット依存症

ネット依存症というと、オンラインゲームにハマっている若い男性や、スマホ中毒のティーン・エイジャーのイメージがありますが、必ずしもそうではありません。

女性に多いのはフェイスブックに代表されるSNS中毒、そして、最近多いのがブログ依存症です。ブログを読んだり書いたりしていないと、居ても立ってもいられない、という状態です。これは中高年の女性に増えており、英語圏でも日本でも、同様の傾向があります。

読者の場合なら、朝起きてまず真っ先に見るのが、ニュースでもメールでもなく、誰かのブログであったりします。

ブロガーの場合は、毎日欠かさず記事を更新せずにはおられず、中には、記事にする目的のために突飛なことをしたりします。

あと、気づいたんですけど、クリスマス・イブやクリスマスにもブログを更新している人がいるんですね。ちょっと驚きました。

そういうブロガーは、大晦日や元旦にもブログを書くんでしょうか。まぁ、娯楽が欲しい時季でもあるので、読み手がある以上はその期待に応えようということなのかもしれません。

でも、せめてクリスマスとお正月くらい、パソコンから離れたらいかがでしょう。

日本では、12月24、25日に休めない、という人も多いかも知れません。でも、大晦日と元旦って、家族みんなで集まるのに絶好な日ですよね?

とりたてて「家族の団らん」というものでなくとも、お母さんって、ただそこにいてくれるだけでいい、という存在だと思います。母親の偉大な役割のひとつは、のべつ会話を必要とするわけではないけれど、つねに気持ちや注意が家族のほうに向いている、すぐに応えてくれる、というところです。

せっかくの休日で旦那さんや子供が家にいるのに、ひとりでパソコンに向かっている妻(または母)とか、かなり殺伐としています。そんなんだったら、家族みんなでテレビ見てる方がよっぽどマシな気がします。

ミニマリズムが持つ大切な要素として、「物やお金や情報に振り回されず、もっと有意義なことに時間を使う」、という考えがあります。

上記に挙げたことは、やっている当人にとってはミニマリズム実践の一端をなすのかもしれません。ですが、むしろ「物やお金や情報に縛られている」状態なのではないでしょうか。

家族との関係や大事な人との時間を犠牲にしてまですることではないはずです。