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米NBAの カリー選手がスゴい

アメリカのプロ・バスケットの世界に、ステフィン・カリーいう選手がいます。背番号は30番。

NBA(National Basketball Association) が日本でどの程度知られているか知りませんが、このカリー選手は、バスケ好きなら知らない人はいないくらい人気のある選手です。私もカリー選手を応援しています。

私が住むイギリスではサッカーが国民的スポーツみたいなものですが、私はサッカー(というか、サッカー選手)がどうしても好きになれません。

で、バスケなわけですが、イギリスではバスケはほとんど話題にもなりません。私も実際のところは、北米NBAのシーズンが終盤に差し掛かったら、ニュースで試合結果だけ確認し、カリー選手の活躍をスポーツニュースのダイジェスト版やYoutubeで観て満足する、という、非常に横着なファンです。

今年のNBAは、カリー選手が所属するゴールデン・ステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が首位を奪還して優勝しました。

この時の優勝記者会見で、カリー選手は、優勝チームに恒例のホワイトハウス訪問を、「(トランプがいるから)行きたくない」と言い放って、話題になってたりしました。

よくぞ言った、って感じです。
このカリー選手の技術的なすごさは、下記のビデオを見ていただければわかるかと思います。凄すぎて、つい見続けてしまうほどです。

カリー選手は顔もかわいいので、絶好の被写体なんですが、彼はそんなことには無頓着なようで、シュートを決めた際も、マウスピースがうっとおしいのか、すぐマウスピースを口から出したり、口の端でくわえてぶらぶらさせたりするので、カメラマン泣かせな人でもあります。(冒頭のビデオの中でもやっている)

「史上最高のシューター」にも苦難の時があった

NBAの歴史のなかで「最高のシューター」と呼ばれるカリー選手ですが、高校時代は背が伸び悩んで、第一志望のカレッジにスポーツ推薦で入学することができませんでした。

プロはムリかもしれないと思われたカリー選手ですが、18歳から19歳の2年足らずの間に8㎝も背が伸びて、現在の身長(191㎝)になりました。

そして、大学卒業前に、カリー選手は早期エントリ―でウォリアーズから指名をうけて(と言っても7位指名で)プロに入ります。が、この頃のウォリアーズって、低迷しっぱなしの弱小チームだったんですよ。

カリー選手ほど才能に恵まれていて、ましてやお父さんも元は有名なバスケット・プレーヤーだったという血筋をもつ者にしてみれば、「なんで俺がこんなチームに」と、ふて腐れかねないところですが、彼はそういう人ではありません。

とはいえ、カリー選手は全力を尽くすものの、プロでの最初の数年間はケガや故障に悩まされ、また、それが理由で、早々とトレードで放出の対象になったりもしています。

そういう時期を乗り越えて、また、チームの成長にも助けられて、カリー選手率いるウォリアーズは、2015年に40年ぶりの優勝を成し遂げました。

自分の力だけではない

カリー選手は、敬虔なクリスチャンとしても知られています。

彼はNBAの最優秀選手賞に、過去に2度選ばれており、その記者会見でも、「信仰があったからこそ、ここまでやってこれた」と語っています。

アメリカでは、カリー選手ブランドのオリジナル・バスケット・シューズも販売されていて、その中には、"4:13" の数字があしらわれているデザインの物があります。

これは、聖書の中の一節、「ピリピ人への手紙 4章13節」を指します。

"I can do all things through Christ who strengthens me."
(私は、私を強めて下さるキリストによっていかなる事でも出来るのです。)

自分が今こうしてあるのは、自分自身の才能や努力だけによるのではなく、それを超える力によって与えられた恵みなのだ、と謙虚に思える人が、最終的には一番強いのだなと感じさせられます。