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経産省の「世界が驚くニッポン」が恥さらしな件

日本の経済産業省が、「2020年の東京五輪の開催を控え、日本に対する海外の関心が高まる中、クールジャパン商材・サービスの根幹となる日本の『感性』や『価値観』を国内外に発信するためのコンセプトブック」を作成したそうですね。

その名も、「世界が驚くニッポン!」(ご丁寧にビックリマークつき)

すでにあちこち(といっても、今のところ日本国内と日本人の間でだけ)で話題になっている、というか、こき下ろされているので、私が書くこともないのかもしれませんが、このコンセプトブック、ひと言でまとめると、
恥さらし。

これを配布するって?経済産業省のひとたち、頭わいてるんでしょうか。
全力でお願いしますが、やめていただきたいです。

経産省は「日本に対する海外の関心が高まる中」と書いていますが、はっきり言って、海外、特に欧米各国は、そもそも日本に関心など大して持っていません。自意識過剰もはなはだしいです。

英語圏のメディアでは、日本については今のところ、某学校法人への国有地払い下げの問題で「安倍内閣ヤバいんじゃないか」というのが報道されるくらいです。(それすら、昨今の北朝鮮、韓国、中国関連のニュースに紛れて、とくに注意を集めていない。それはそれで問題ですが)

とにかく内容が意味不明

経済産業省のホームページで恥ずかしげもなく公開してあるので見てみましたが、はっきり言って、内容が終始意味不明です。

いくらコンセプトブックとはいえ、文面があまりにも抽象的すぎてよくわからない。それに加えて、添付の英文翻訳が下手すぎる。

「お前の英語力に問題があるんだよ!」と反論されると、私もネイティブではないので強硬には言えませんが、すごく不自然な英語に感じます。

翻訳会社を使ったわりには、英語がいかにも日本人の英語なんですけど、ちゃんとネイティブ・チェックをしたのでしょうか。まぁ、英語に訳しにくい部分がある、というのもわからないではないですが。

英語ネイティブだったらあの英語翻訳でわかるのかなぁ。わからないと思うんだけどなぁ。

私の衰えつつある日本語では、日本語の説明文を読んでもあいまい過ぎてよくわからず、かといって、英語翻訳は輪をかけてよくわからず。

いずれにせよ、配布したところで、大抵の外国人は、せいぜい写真だけ見て捨てるんではないかと思います。

そして、そのほうが日本のためにはいいんじゃないでしょうか。
下手に熟読されたら、先ず第一に、日本人は英語が下手というのがあらためて認識される、第二に、「日本人ってやっぱりどこかヘンだよな」と思われる、そして第三に、かなりの確率で、このコンセプトブックを作成するにいたったメンタルを疑われるような気がします。

経済産業省は、こんなレベルの低い「ニッポン」宣伝媒体を作るよりも、もっと他にすべきことがあるはずです。