94歳、スーパーの男性店員さん:「もっと働きたい」
イギリスの代表的なスーパーマーケットのひとつに、セインズベリーズというのがあります。このセインズベリーズのウェールズ州にあるお店に、94歳になる男性店員 Regさんがおられます。
来月、95歳の誕生日を迎えるにあたり、ついに引退されるそうです。
60代の時、セインズベリーズをいったん退職した Regさんですが、退職後の生活が「あまりにも退屈だった」そうで、2ヶ月もしないうちに、もう一度働かせてもらえるよう、お店に願いでたとか。
記事末のリンクにある Regさんの写真をご覧いただければわかると思いますが、きれいに歳をとられている方だなぁと感じます。BBCでもニュースになってましたが、それはもう、かくしゃくとしておられます。
Regさんは、「人と会って、話をするのが好き」だそうです。
心身ともに若さを保つ秘訣は、多くの人と接することなのかもしれません。
話はそれますが、私は仕事において、講義をしてるよりも、どちらかと言うと、机に向かって研究論文を書いているほうが好きです。もちろん、良くできる学生を教えるのは楽しいですが、そうでない場合は、正直言って、「ちょっと今は邪魔してほしくないわー」と煩わしく思ってしまうこともしばしばです。
Regさんのニュースをみて、じかに人と対話する機会のある仕事って、むしろ恵まれた立場であり、相手(客とか学生とか)だけでなく、自分のためにもなっているのかもしれないな、と思い直しました。とはいえ、「仕事」である以上、気分よく会話できる時ばかりではないのがつらいところですが。
あと驚いたのは、Regさんは13歳の時から働き続けてきたそうです。鉱山の仕事から始まって、バイク工場、機関車の運転手などいろいろな職を経た後、セインズベリーズで働きだしました。
そういう時代だったのかもしれませんが、人生の中で勤労年数が合計82年ってスゴすぎ。
息子さんもお孫さんも働き者だそうで、やはり子供は親の背を見て育つのだな、と思います。
そんな Regさんも来月ついに引退ですが、今のお気持ちは?というBBCのインタビューに応えて、「寂しくなるね。もっと働きたい。まぁ、家で庭仕事でもするわ。飼っているニワトリの世話もしないといけないし。」と笑っておられました。
生涯現役っていいなぁ。
目標にしたいです。
英語ニュースのリンクはこちら→ "Britain's oldest supermarket worker finally retires aged 95