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「人間の生き方」を学んだ資料とその記録

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改めて読み直して気づいたこと、若い時には気づくことができなかったこと、年を重ねて経験してきたからこそ気づけたことを書いたもの
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#恍惚の人

有吉佐和子さんの著書『恍惚(こうこつ)の人』の解説より

有吉佐和子さんの著書『恍惚(こうこつ)の人』の解説は、社会福祉学者の森幹郎さんである。昭和57年当時の老人問題について書かれており、今日の高齢者の方々がどのようにして自分の親と向かい合っていたのかを知ることができる小説でもある。 昭和57年(1982年)の寝たきり老人の数は30万人を越えており、限られた財源の中で、「寝たきり老人対策」が優先されていたという。 *今現在「痴呆」という言葉は使っていない 我が国の老人問題 昭和30年代の中頃から始まる高度経済成長。それ以前