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劇的マダミス「アク」ネタバレなし感想

書くのが遅くなりましたが先日、人生2回目の「劇的マダミス」行ってきました!
今回は、ぺよん潤さんと白岩ぱんださんによって作られた「アク」という物語。
流れ着いた島を舞台に繰り広げられるミステリー、ということで、波音とともに事件を楽しんで参りました!

◆キャラクターは9人
私が今回担当させていただいたのは、ヤエさんというお医者さん 。
イラストを見ると、微笑みが特徴的な優しげな印象の女性です。
実は男性キャラが良かったんですが、プレイヤーが圧倒的に男性多数……ということで、女子にしました(笑)

◆そもそも劇的マダミスとは
超簡単にざっくり言うと、舞台セットのような部屋に小道具・大道具がある中で、実際に動き回りながら行う、脱出ゲームみのあるマダミス。
と言った印象を私は勝手に抱いてます。出てくる証拠やアイテムも、カードで記載されているのではなくて、実際に物品としてその場に存在しています。
なので演劇の舞台に立ってる気分、なんて思ったりもしました。

また特徴的なことは、LINEアプリを使うということ。部屋を調べたり何かが起きた時の情報は、基本的にLINEアプリにやってくることになります。最近、ブラウザやLINE使ったマダミスも増えてきましたよね。

流れとしては、こんな感じでした。
キャラを決めてゲームが始まったら、まずLINEに自分の担当キャラクターを友達登録します。トーク画面である一定のキーワードを入力すると、自働で返事がくる。その場に落ちていたアイテムを調べた結果が、文章で表示されるわけです。
基本的にプレイ中は、ずっとLINEを使うことになるので事前の充電必須です!

◆ここが楽しかった!
9人それぞれ思惑がありつつ、無人島で過ごす日々。それぞれに物語があって、おそらく全員それぞれにグッとくるシーンや選択を迫られるシーンがあったんじゃないかな〜と思います。
ああそういう……ああそっか……と思いながら、他のプレイヤーさんと絡むのは不思議な感動があります。
また読み合わせが割とある作品なので、要所要所でセリフをみんなと一緒に読むのも楽しかったです!

◆どう楽しむべきか悩んだところ
一方で……劇的マダミスの特徴ではあるんですが、物語中にどんどんLINEを通じて情報が増えていきます。そのたびに読まなきゃいけない文字が多い!(笑)情報の精査だけでも結構大変になります。
また前の情報に遡ろとすると手元のハンドアウトのようにパッとページがめくれるわけじゃないので、昔の情報が頭から抜け落ちたり気がつかなかったり……。情報をどう手元に置いておくかが難しいなと思いました。

それと、ぱんださんの作品は、「シュレディンガーの密室」「パンドラの箱の再開」とやってきて3作目だったのですが、物語としてはとても面白かったのにもうちょっと浸りたかったなカラーというのも正直なところ!
何しろ劇的マダミスは部屋中をそれぞれのプレイヤーさんが移動するので、みんなでテーブルを囲んで物語を見守る、といった現象が起きづらいです。
なので私の知らないどこかで、何かロマンチックなことが起きていても、心に響く決断があったとしても、私はそれに気づけないわけです。
あるいは私の目の前でそんな素敵な物語が繰り広げられても、それを見ないで調査を続けている人たちも当然います。全員で1つの物語を紡いだという印象になるのはちょっと難しいかもしれません……。

また脱出ゲームのように部屋を散策する時間が圧倒的に長いので、ミステリーを解いているというよりは脱出ゲームを楽しんでいる、というのが近い気もしました。
私みたいに物語にどっぷり浸ってロールプレイを楽しみたいぞ、という人にはちょっと遊ぶ工夫が必要かも。逆に脱出ゲームが好きという方には、とてもはまるのが劇的なのかな〜なんて思っています。

色々書きましたが、製作者のお二人の色が出ている世界観と物語でとても楽しめました!
気になる方は是非!

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