ミントのラブダイアリー1 2話

私は、そうっと席に座った。右隣は、長いつやつやした黒髪の女の子、左隣には、むつかしそうな顔してキーボードを叩いている男の子、私は、とりあえず話しかけやすそうだった右隣の子に少し小さな声で挨拶をした。すると、その子は、明るい声で挨拶して、自分の名前が「奏美」であること、作曲部の帰りであることを教えてくれた。なんだかこのクラスも楽しそうだな、と少しうきうきとしていた。そんな感じで調子乗って、隣の男の子にも声をかけてみた。
「こんにちは、、、!」
その子の、「話しかけないで欲しい」という顔。私はとまどった。
すると、クラスにひそひそ話しが花開いた。
「なんなのあのテンコーセー、、、」
「一成に話しかけるとか、倉前さんを狙ってるんじゃ、、、」
どういうこと?

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