ミントのラブダイアリー1 6話

私は、作戦の一環として神奈川たちに「サッカーボール余ってるよ!」と言い、サッカーへ行くよう促した。倉前さんと一緒にサッカーに行き、女子は別のクラスにいるため、教室は私と一成だけになった。
学級文庫から最近はまっているミステリー小説を取り出し、ちょいちょい飛ばしながらぱらぱらめくったりあらすじを読み直したりしていた。と、たまたま一成が目に入った。ものすっごくむつかしそうな本を開いていたけれど、ページは一向に進まないし、一成も正直本を読んでいるのかどうかわからないくらい目が泳いでいた。ちょっとどきどきしながらも、
「それ、どんな本なの?」
と、声をかけてみた。
「あ、えと、、、」
一成は酸欠のキンギョみたいに口をパクパクしてた。
こりゃあ待っててもはなしはじまんないなーなんて思いながら、
「サスペンス?」
と聞くと
「あ、うん、、、」
と答えてくれた。
「小説好きの私と一成で、休み時間が終わるまで話していた。たどたどしいし、話が止まることもあったけれど、楽しみながら話していた。
一成のこと好きなのかもな。
、、、なーんてね。
そう心の中でつぶやいた。





それをみていた人物の存在にも気づかずに。

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