茜色の空、そして桜。6話

「茜!どうしたの茜っ!しっかりして!」
そんな声が聞こえた気がした。私は、眠たい目をこすりながら、体を起こした。周りには、キレイな小川。「まさか、、、三途の川」!なんて叫んでいると、女神みたいな人がやってきた。
「あなたは、、、?」
「私は、生の女神、、、命をつかさどる神です。」
「命を、、、」
「人が、心から生きるのに価値を見出せなくなった時、死神が、あなたから命をとりにいくのです。」
「そんな、、、!何か、元に戻る方法はありませんか、、、!」
女神は、首を振った。
「残念ですが、あなたの生き返りを望むものがいない限り、それは無理です。」
「生き返りを望むもの、、、?」
「でも、期限はあと1日だけ。もう間に合わないと思っておいてくださいね。」
「ええ、、、!」
「ですが、チャンスをあげましょう。今、あなたは皆に忘れられた状態です。でも、あなたが霊となって現世におり、誰かに思い出させることができたら、、、生き返ることができます。」
「思い、、、出させる、、、?」
つづく

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