能登は優しや土までも
現実でこの話をなかなか人にできないので、整理用として書きます。
この間まで帰省していました。
石川では災害関連の報道を見ない日はなく、それでも避難所が片付けられてみんな仮設に入ったり、スーパーを間借りしていた朝市が別の場所で露店を再開したりと、少しずつ復興しているのが見られました。
某チャリティ番組、歳のせいか感動してしまいましたが、なんだかなぁという感じはありました。半分以上のコーナーが能登で、これ別々にロケ来たんかと思うと倫理的に…?と。
まあそれは余談として、能登は発災から8か月経ってるとは思えない景色です。道路も急場しのぎで亀裂を埋めただけでボコボコだし、崩れた崖は土のうで止めてあるだけだし、仮設住宅のすぐ横には地震で傾いたままの家が何軒もある。水道もまだ復旧してないところがあり、仮設のホースを歩道に伸ばして水を届けている。奥能登まで行かなくても、干拓地にできた街はまだ液状化で地面が動いていて、断水が続いている。金沢ですらまだ屋根にブルーシートかかってる。
こんな状況で、きのうから今日にかけての大雨。
川が12も氾濫したとのことですが、復旧の遅れに加えて地震で川の地面が隆起したのも原因なんだろう。輪島はほぼすべての集落が孤立とのこと。地震の時よりひどい。
三連休を利用してボランティアに来たり、実家の片付けを手伝いに来た人も多いだろう。どこの誰だか分からないボランティアに家のものを触らせたくない、遠くの親戚のほうが信頼できる、という人は少なくない。実際、地震泥棒もかなり起きていたので、加賀や県外に出た子ども家族を待つお年寄りはたくさんいる。解体が進まないのにはこんな側面もあるんだろうと私は思うけど、かといって能登の田舎気質が悪いとは思わない。こればっかりはしょうがない。
県外にいると全然情報が入ってこなくなる。物理的に遠いから当たり前といえばそうだし、遠いところのニュースを毎日報道する意味もない。でも、能登は全然まだまだだってことを知っておいてほしい。
なんかうまくまとまらんかったけど終わります。