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パインカリーバーグディッシュ過激派(写真は全く関係のないオムライス)

「大将、いつもの!」
これは””男なら一度は言ってみたいセリフランキング””Top20入り間違いなしの有力選手であることは自明の理だが、皆さんにもついつい食べてしまう「いつもの」メニューがあったりするだろうか?

例えば筆者は、幸楽苑に行った際には9割方味噌野菜ラーメンを、残りの1割はつけ麺を頼んでしまう。先日食べたトマトカレーラーメンは大変美味だったが、季節限定メニューなのが悔やまれる。グランドメニュー化すれば、味噌野菜5割トマトカレー4割つけ麺1割にまで勢力図がひっくり返ることは間違いないというのに。

余談だが、筆者はつけ麺にスープをかけるなどという蛮行に至ったことはただの一度もない。つけ麺はその名が表すように、スープに麺をつけて食べるのが作法である。例え初見であってもそんな凶行に及ぶなど想定できるはずもなく、店員が目を剥いて「お客様ァ!?」と叫ぶのも当然であろう
そろそろ本当に怒られそうな気がするので、つけ麺に関する話題はここまでにしておく(もうしないとは言っていない)。

ところで(唐突)皆さんは、”びっくりドンキー”という名前を耳にしたことがあるだろうか。ハンバーグ料理をメインに提供する飲食店で、フランチャイズを含めると全国で330を超える(Wikipedia調べ)店舗を有する大手チェーンである。北から南まで毎日一店舗ずつ回ったとして、単純に11か月ほどかかる計算だ。誰か試してはくれまいか。

そんなびっくりドンキーの最大の特徴は、実はハンバーグではない。店名に「びっくり」と入っているように、””びくドン””の真髄はびっくりするほどデカい飲み物とパフェ、そしてびっくりするほど熱いポテトである。それを理解していながら毎度舌を火傷しそうになる愚か者も存在するらしいが、哀れとしか言い表しようがない(n敗)。

ここまで長々と意味のない話をしてきたが、そろそろ本題に入ろう。
さて、実は筆者にはこの”””びくドン”””に行くと毎度頼んでしまう「いつもの」メニューが存在する。それは肉汁たっぷりのハンバーグとさっぱりとしたおろしそポン酢がマリアージュを生むおろしそバーグディッシュでも、濃厚なチーズがハンバーグにベストマッチする定番のチーズバーグディッシュでもない。
そう、””””びくドン””””における至高の逸品とはまさしく「「「「「「「「「パインカリーバーグディッシュ」」」」」」」」」」」に他ならない。

聡明な読者諸君であれば、まかり間違っても「ハンバーグにパイナップル乗せるってどんな頭してたら思い付くんだよw」だの「酢豚にパイナップルとかキモいよなw」だの「ポテトサラダにリンゴ入れる奴頭おかしいってw」だのという暴言を口にすることは、これまでの人生においてただの一度もないだろうと信じている。もしもそのような不届き者が存在すれば、悲しいかな、王たる我はその者に対し市中引き回しの上打首獄門を命ずる他ない。パインカリーバーグディッシュを愚弄するのは天皇陛下を罵倒すると同等である。そのような非国民は、例え死地を共に潜り抜けた盟友であったとしても決して生かしてはおけぬ。泣いて馬謖を斬るとはまさにこのことだ。

まずこれだけは言っておきたいが、パインカリーバーグディッシュを愚弄する異教徒たちは、その大半がパインカリーバーグディッシュを欠片も口にしたことがない(断定)。これは学界でも発表されている既知の事実であることは間違いない。されていないはずがない。
奴らはまるで愚かなキツネのように、自らの手の届かぬものに対して「あのブドウは酸っぱいに決まってるさw」と涙目敗走しているに他ならないのだ。ガキがよぉ。ダサい以外の言葉が見つからねぇよ。

「酸っぱいパイナップルがハンバーグに合うはずないじゃん」などと勝手な思い込みで批判する者には、「ならば今すぐパイナップルをフライパンで熱してみよ」と言ってやりたい。パイナップルは熱することで甘みを増し、宝石のような旨味を生み出すのである。口にすればたちまちに歓喜の涙を流し、我に許しを請うことであろう。であれば寛大な我は愚かな貴様らを赦そう。

この期に及んで「甘いパイナップルがしょっぱいハンバーグやカレーに合うはずがない」などと宣う者には、「ならば甘じょっぱいとは何か」と問いたい。みたらし団子を食せばわかるように、甘いものとしょっぱいものは相反するのではなく、互いの魅力を無限に引き出すのである。甘じょっぱいを否定すれば、パイナップルの有無に関わらず酢豚自体を否定することになる。カスめ。パイナップル入ってる酢豚旨いだろうがよ。

パインカリーバーグディッシュは、スパイスの効いたカレーと肉汁たっぷりのハンバーグが絡み合い、力強いタッグを組む。そこに甘く火を通したパイナップルの果汁が加わることで、奇跡的なハーモニーを生み出すのである。まさに神の愛した逸品。これに勝る料理は”””””びくドン”””””には存在しない。
つーかそもそもグランドメニューとして何年も生き残ってる時点でパインバーグディッシュとパインカリーバーグディッシュは一定数の支持を得ているに決まってるだろうがよ。採算の取れないメニューならとっくに外されてんだよバーカ。ちょっとは頭使おうね^^

さて、これまで記して来たことからわかるように、パインカリーバーグディッシュこそが唯一無二にして歴代最高の神であることは、疑うべくもないこの世の理である。これだけ言ってなお反目する異教邪教は決して赦されることはない。必ずや神の怒りに触れ雷に身を焼かれることであろう。いや、もはや我自ら剣を持って奴らを断罪することすら厭わない。

これは聖戦である。宣戦布告である。必ずや奴らの血を根絶やしにし、人民統制を図るものである。我に続け輩よ。共に悪を討ち滅ぼし、ヴァルハラへと導かん。


と、このように料理にフルーツを入れるような勢力には頭のおかしい奴しかいません。皆様におかれましてはパインバーグディッシュおよびパインカリーバーグディッシュを頼むような人間を見かけた時は、すぐさまその場を離れて警察に通報するようお心掛け下さい。決して面白半分でからかう様なことはなさりませんよう。最悪の場合死にます。なんだお前、ころすぞ。

おわり

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