日記(6/18)

今日は仕事終わりに友人の家で「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」を見ながらビールを飲みました。
金曜の夜という解放感と、三島や学生たちの熱に浮かされ、ハイライトメンソールを何本も吸いながら、深いような浅いような会話をし続けました。
愛やら他者やら宗教やら、どう考えても僕らの手に負えない話題でした。

こうやって少ない語彙をこねくり回して、知ったような口を聞くのを、随分と心待ちにしていた気がします。



帰り道、「芸術は弱いもののためにある」という言葉について話しました。
この言葉は真だと僕は思います。
でも、本当に、芸術に救いを求めるとき、芸術に触れるのは些か能動的過ぎます。

そのために、今、元気があるうちに、本を読もう、映画を見ようと思います。
いつか疲れてしまった時のために、自分の中に取り込んでおくのです。



彼の家にはたくさんの本がありました。
押し入れの中に積み重なっていたのは、僕とは違う時間を過ごしてきた結果です。



なるほど、救いは自分の中以外にもありそうです。


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