日記(6/6)


今週も八王子に帰ってきました。
たいして住んでいなくても、「帰る」っていう表現をしたくなる程度にはこの町に愛着が湧いています。


昨日は中学の頃の友達と久闊を叙しました。
何の気無しに、誕生祝いの連絡を送ったら、そこからすぐに約束が生まれ、これまたすぐに果たされました。

送っといて何ですが、誕生祝いは基本的に苦手でした。
全員に送るのは面倒くさいし、かといって、そこで人を選ぶと、仲の良さに序列をつけてしまうようで、気が引けます。
それに、同じ人に対して祝う年と祝わない年があるのも、ちょっと気持ち悪いなーと。

なんて思っていたんですが、多分もっと気軽に、思い出したタイミングで、えいって祝っちゃえばいいのかなって、今は思っています。



久しぶりに会った彼は、筋肉質になっていました。一方僕は「痩せたね」って言われました。
正確には分からないのですが、もう5年以上は会っていませんでした。
多分会わない理由が僕らの間に緩やかにあって、それがいつの間にか消えたんでしょう。
そういう曖昧なものを言葉で割り切ってしまいたくて、悶々とした夜を過ごしたり、他人と衝突することも多々ありました。でも今は、この曖昧さを愛せる気がします。


緊急事態宣言下のディナーは八時できっかり終わります。
近況報告をし終わって、いよいよ思い出話をしますか、っていうタイミングで店を追い出されました。
いつもだったら、ほろ酔い気分で二軒目にいく時間。しゃーなしですが、二次会は帰ってから一人ですることにします。



札幌に住んでいたとき、殆ど全ての時間を札幌で過ごしていました。友達の多くは、歩いていける場所に住んでいました。

今は、友達に会うために、電車に乗って、よく知らない町に行きます。
時間もお金もちょびっとかかります。
でも、そのちょびっとのハードルがとても嬉しいのです。



久しぶり、今日はちょびっとのハードルを乗り越えて会いに来たよ、君もちょびっとのハードルを超えて来てくれてありがとう、君はこういう町に住んでるんだね、次は僕の住んでいる町も見に来てよ、それじゃあまた連絡する、かもね。


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