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大明復興委員会、綱領を制定

 前年11月より開催されている、大明復興委員総会の成果物が一つ出来上がった。
 
 1月1日の総会にて、楊廷和首輔による新年の挨拶の後「大明復興委員会綱領」が発表、同日を制定日とした。
 結党より既に3年が経過しているが、大明復興委員会は未だ綱領及び令(規約)等が明文化されておらず、これらの制定を求める声が出ていた。新執行部開始後、先ずは2022年2月までの4か月間に渡る総会の開催を決定。今回の発表は年内の綱領制定という当初スケジュールに間に合った形だ。 

 綱領の構成は、前文・政治理念・基本方針の三部構成で日本維新の会をモデルとしているようだ。
 内容で特筆すべきは、「明主主義革命」「三明主義」それに「華夷一家」への言及だろう。
 特に前二つは、楊廷和首輔を始めとする大礼会(大礼の儀と王府制度を考える会)派閥の官僚が度たび言及していた概念であり、滅亡前にはなかった思想である。
 「華夷一家」は成祖永楽帝以来の思想である。

 綱領を内外に表明した大明復興委員会、今後は明令の改正と発表に向けて最後の調整を行っていく。(顧炎武)

以下大明復興委員会綱領全文

大明復興委員会 綱領
2022年1月1日制定

大明盛時、四海の太平290余年の永きにわたる。各々が自らの分を弁え、殊更に他を侵さなかったゆえなり。
然るに亡清、蒙蔵東寧並びに西域を徒に侵しその版図とす。ゆえに社稷墟となる。天命を蔑し胡虜の地を有つを以て中華としたゆえなり。
白匪もまた胡虜の地を有つを以てその号に中華を冠す。況や共匪においてをや。共匪、唯に中華を僭称するに留まらず、馬克思を以て社稷と為す。これ社稷に非ず。偽政権即ち除かるべし。
天は一と雖も、天下は一に非ず。中華は一と雖も、天下は一に非ず。然れど華夷は一家たり得。聖周の時、未だこれ為らず。然るに成祖より後、これ自ずから為る。

臣等、大明と近世的秩序の復興を掲げ、大明復興委員会をここに設立す。

大明復興委員会の政治理念と基本方針は、以下とす。

政治理念
 大明と近世的秩序の復興

基本方針
1. 明主主義革命の達成
 中華を占拠し、華夷を支配・圧迫している中国共産党習近平執行部に天命なし。
 然るに偽政権、その既得権益と恐怖支配を以て統治を継続す。百姓もまた実利優先の経済発展に心身喪失し天命を悟らず。
 臣等、大明の復興乃ち明主主義革命を達成し、中華を恢復す。

2. 三明主義の実現
 臣等、政治理念の実現ため「明族」「明権」「明生」の三民主義を掲ぐ。
 明族主義は、大明皇帝の下に遍く民は皆平等であることを意味す。
 明権主義は、主権在明なり。大明皇帝による大明の統治を意味す。
 明生主義は、経済的不平等を革め、以て大明の徳を四海に行き渡らせることを意味す。

3. 統治機構改革
 西洋的中央集権国家観を革め、連邦並びに道州と近世的国家像の融合せし統治機構改革を行う。

4. 復興の輸出
 近世の復興は、唯復明のみに非ず。復興の輸出を行い、華夷を一家とす。

5. 近世的成長戦略
 近世の復興は、経済の退化に非ず。和して同ぜず、万物の霊たる人類の叡智を入れ、萬物の父母たる天地への祭祀を行う。憂いは先んぜず楽しみは後れず。以て民自らを治め、以て民自ずから治まる。

6. 華夷一家の実現
 近世の復興は、干戈に非ず。臣等の向かう所は華夷一家の実現なり。大明の復興は華夷一家の道標なり。

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