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【特集統一地方選】北海道、分裂選挙の行方は

 早くも戦勝ムードに湧く統一地方選。大明復興委員会のオウンドメディア(御用媒体)である明華社通信では、全13回の特集で各道府県知事選、政令市長選の解説を行う。第13回目は北海道知事選。

 北海道知事選挙は大明復興委員会の内部情勢を体現したものとなっている。大明委からは于謙氏と石亨氏の2人の委員が立候補、前内閣首輔張居正氏のハルイ派と現内閣首輔楊廷和氏所属の大礼会との代理戦争の様相を呈している。
 于氏率いる救明同盟はハルイ派との距離が近く、張氏が首輔の地位にいる間に北海道を拠点に勢力を拡大していた。しかし、楊氏が首輔となった後、救明同盟は退けられ、石氏率いる奪門会が北海道各地の要職に就いていった。大礼会と奪門会はそれまで特別な協力関係はなかったが、ハルイ派の影響力排除を狙いたい楊氏と東北以北に進出したい奪門会の思惑が一致したためである。
 今般の統一地方選、すなわち北海道の最高権力である知事選にあたり、数年来の勢力争いの最終戦が行われることとなった。

 救明同盟側は領袖である于謙氏自らが参議員を辞職し出馬を表明。4年前の統一地方選で当選した門下の党員達と再選のスクラムを組んで草の根で組織戦を展開する。
 対する奪門会側も当初の候補者であった中堅党員の出馬を取り下げ、宮城県議を辞職した領袖石亨氏が出馬した。ハルイ派も張居正氏が堂々と「東閣」を掲げて全力支援を表明しており、両派閥の領袖同士の決戦の構図が出来上がったのである。

 分裂選挙の結果は道内での復明活動への影響だけではとどまらない。先述のように、内閣を巡る派閥闘争と密接に結びついているため、選挙結果がそのまま楊内閣の倒閣運動に繋がることは必至だ。
大礼会・救明同盟陣営は負けることが出来ない闘いなのに対して、ハルイ派・奪門会は、勝てば倒閣運動、負けてもゲリラ戦の方針を継続維持するだけであり、こちらは「勝つことはあっても負けることはない」状況である。そういう意味では、既に勝負はついているのかもしれない。

今回の統一地方選最大の見どころは間違いなく北海道知事選挙である。


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