長崎知事選、おひざ元の大明委は静観

 来月20日投開票の長崎県知事選挙への立候補者が出そろった。4選を目指す現職の中村法道氏、いずれも新人で元厚生労働省医系技官の大石賢吾氏、会社社長の宮沢由彦氏、元会社員の寺田浩彦氏、そして元神戸大助手の田中隆治氏だ。


 長崎県議会の自逆(自民党)は少々ややこしい。
 昨年末まで同議会内の自民系は議長選出の内部抗争の尾を引いた「自民党・県民会議」と「自民党」に分裂しており、さながら旧社会党のような様相を呈していた。しかし、両会派は12月24日付で一度解散し、構成人数を変えて「自民党」と「自民党・県民会議」を再構成している。
 おそらく知事選の”ためだけに”大同団結を抱げて自民党の塊を作るつもりだったのだろうが、旧「自民党・県民会議」の党籍を持たない者はともかく、党籍を持つ者さえも若干名取りこぼす顛末に終わっている。加えて今回の知事選候補者選出でも現職の中村氏を推したい旧「自民党・県民会議」と新人の若手大石氏を推したい旧「自民党」で対立が顕在化した。党の公式見解としては大石氏を推薦することになったが、現職支持の旧「自民党・県民会議」の議員は出席しないなど、同じ党内にして違う党のような振る舞いだ。正直ここまで書いて筆者も混乱している。


 ところで、長崎と言えば復明にもゆかりが深い。事実同県内の大明委の議席獲得率は群を抜いて高く、平戸市(議長田川マツ)では18議席中17議席が委員会により占められている。今回の長崎県知事選について、楊廷和首輔、鄭芝龍九州総督及び鄭成功長崎巡撫のコメントを以下に載せる。

楊廷和首輔「我々の次の選挙は参院選と決めている。思い入れの強い地であろうが、”勝てそう”であろうが初志を貫徹しなければ理も気も失う。内閣としては一日も早い規約の制定が当面の仕事だ。「知事選には特定の候補を擁立せず復明の準備だけする」という大方針を守ってくれれば地元のことは地元が判断して良い。」
鄭芝龍九州総督「将来的に知事選への候補者擁立はあり得るが今ではないことは明らかである。九州では目の前の参院選での複数区は唯一福岡のみなので先ずはそこで手堅く勝利を収めたい」

鄭成功長崎巡撫「自逆(自民党)の体たらくは言語道断である。党利党略の離合集散や候補者調整は民を愚弄しているとしか言いようがない。誰が知事になろうとも議会で圧倒的多数(42/46議席)を占める我が会の政策を実現させ、住民生活の安定と復明を成し遂げる所存だ」

(顧炎武)

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