ミャンマー語発音必勝法

この記事は、ミャンマー語学習者への、大変役立つ(個人の感想)情報です。

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ミャンマー語の課題


ミャンマー語学習者にとって、最初にして最大の課題は、声調である。

初学者がミャンマー語の読み方を覚えて、いくつか会話フレーズを覚えて、いざ使う段になると気付く。

実際にミャンマー人と会話すると分かるが、発音(読み方)は合っているのに、声調が間違っているために伝わらないことがとても多い。

ミャンマー人の話を聞いていると、そんなに声調が強調されているようには聞こえないのに(フラットに聞こえるのに)、

いざ自分が話すと、声調が間違っていて伝わらず、”は?”という顔をされることが多い。

逆に声調さえ合っていると、発音(読み方)が多少間違っていても、こちらが何を言っているのかが伝わるのである。

しかし、声調言語に慣れていない者にとって、正確な声調を使うというのは意外と難しい。

本記事では、意識するだけで正確な声調で話せる、簡単にして効果抜群の方法をお伝えする。


①声調記号の意識


第①項について、すでにできている方は②に進むことをおすすめする。

まずは声調記号の意識が重要である。

 が付いているものが1声
 も  も付いていないものが2声
 が付いているものが3声

だが、

1声でも အအိအု(あ、い、う)
は  が付いていないし、

3声でも အဲ、အော(えー、おー)
は  が付いていない(合わせて”えー”と”おー”は2声の表記も変則的)。なので

注意していただきたい。


②2声と3声の違いの意識


ここからが本題だ。

次に、「2声と3声の違いを意識する」ことが重要である。

2声と3声を発声するときに一番重要なことは、

少し伸ばす。

ということだ。

もう一度言う。

少し伸ばす。


あれ、ネイティブは全然伸ばしてないけど?と思うかもしれない。

逆に1声のほうが音が下がるぶん、伸ばしているように聞こえることもある。

しかし、実は1声と比べると、2声と3声は、少し長く発声している。ほんの少しの違いだが・・・

初学者は、意識的に伸ばすと良い。

例えば、 အရ と အရာ の発声の違いとして、
ရာ を伸ばすというのが、聞き分けに非常に重要だ。

慣れてきたら伸ばす時間をどこまで短くできるのか、自然に分かってくる。

この音を伸ばす時、字に引っ張られないようにしていただきたい。

たとえば、 ခံ ပဲ は字が一文字だが、

きちんと、かーん、べぇー、と伸ばさなければならない。

もちろん ကြောင် も、ぢゃぅん、ではなく、ぢゃぅーん、だ。


さらに、この際に重要なのは、

3声は、音を上昇させていくということだ。

例えば疑問文の語尾 လား は、

らぁぁああ~↑

と、発声し始めから上昇させていくように意識する。

もう一度言う

3声は、音を上昇させていく


だ。

対照的に、2声はなるべくフラットに発音する。


では、2声と3声の音の高低はどこで判断するのか?

当然ながら、441Hz(ヘルツ)より音が低ければ2声、高ければ3声と決まっているものではない。

あくまでも、相対的なものだ。

たとえば、

လာပါ။ 来てね。

と言う時、

らぁー、が、

ちょっと高くなっちゃったな、と思っても、

次の、ばぁー、を同じ音程で言えば、OKだ。

つまり、前の声調との違いで、音程の上げ下げ、またはそのままかを決定すればよい。

もちろん2声が高くなりすぎると、3声のとき、さらに音程を上げなくてはいけないので、できるだけ2声を低い音程で出せると、3声が分かりやすくなる(差をつけやすくなる)。

2声と3声の音の高低は、相対的なもの、ということだ。


では、1声はどうなのか?

初学者に非常に多くあるのが、1声と2声の違いがはっきりしないので伝わらない、というものだ。

これは、ミャンマー人にミャンマー語を習ったことのある人なら、思い当たるのではないだろうか。

何度もやり直しさせられてしまう(わたしもそうだった)。


特に、အားဖြင့် などの、3声→1声が、
日本語ではあまりない音の高低の動きなので、

日本人にとっては、正確に発音するのが難しいのだ。


では、どうすればよいのか?


1声で一番意識すべき点は、

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