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限りなく幸せに近いだけの

お父さんみたいな古臭い陽だまりの匂いのするニット

人混みの中、君の手首を掴んだ私の手を、掌で握り返す温度

モノレールの先頭、車掌さんと同じ景色の見える窓がよく見える1番前の席、小さな子に人気って分かって、そっと席を立つ優しさ

私の頭を撫でる大きな手
頬を撫でる眼差し

首筋の匂いがパンのよう って歌詞がしっくり来てしまう瞬間

ボボって猫 可愛がってる
三毛の色が綺麗なんだよね、甘え上手であざといネコなの ぽってりの愛おしさ

ご飯を沢山食べる ラーメンも沢山
今日のラーメン屋さんはご飯大盛りにしてくれたし、私が頼んだネギラーメンのネギをさ、ご飯にのせてくれて頬張ってた ラッキー
2合3合当たり前なの
大食いの男の子

私は普段は発泡酒で金麦を飲むの
ちょっと贅沢の時はサッポロ黒ラベルを飲むの
そういうの全部、わかってるよね
aikoが飲んでたから好きなんだよねって理由まで知ってる
私が誕生日の時、黒ラベルを買ってハーゲンダッツを買ってきてくれたよね
すごく幸せだったあの夜

新しい灰皿の上、吸殻が初めて2色になって私、嬉しかった
私の銘柄覚えていて、買っておいてくれたこと
会っていない時間もきみのなかに存在できている
のかもしれない 思い上がりか

君のこと全然知らない
私が欲しい言葉は絶対に言わない君のこと

好きって気持ちに限りなく近い感情で、私たち、一緒にいるんだよね

私、君のこと嫌いになるまでは一緒にいようと思うの
君を好きな自分のことも、嫌いになるまでは、君と会ってデートしてご飯を食べてビールを飲んでキスをして煙草を吸って猫を撫でて散歩して、そういう日々を過ごそうと思う

さようならはいつでも言えるように
さようならの感情はいつもポケットに秘めてるの

狡さも憎さも私ちゃんと 君に抱いているの
私いつでも、離れられるようにしておくからね

でも今は君を大切にする
愛しさから目を背けない
目の前の愛おしさを物語化せずとも、愛おしいと思える君のこと
私の人生の登場人物A だけど
今の私にとってはちゃんと1人の男の子よ


君が私を大切にしないなら私
猫みたくふらっと居なくなって
どこかで勝手に幸せになるからね

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