見出し画像

少しのお酒、美味しいご飯、貴方への優しさ

紫陽花を見ても、彼のことを思い出さなくなった。日曜日会える?と送ったメッセージがもう4日も既読がつかなくても、そこまで落ち込まなくなった。最初は1日に10回していたメッセージのやり取りが2日に1回に減っても、特になんとも思わなくなった。寂しいと思った夜、寂しさを埋める為だけに男の子に連絡するということをしなくなった。

空っぽだと思う。会いたい人がいない。行きたいところがない。このまま感性が死んで、ときめきを忘れて、色彩をなくしてしまうのだろうか。小さな心の動きや揺らめきを、取りこぼさずにいたい。ガハガハ笑ってふざけながら、一緒に飲んでくれたアルバイト先のお客さん。元恋人の話をして、私これから、誰かのこと信じられるんでしょうかね~泣と溢したら、できるよー――――――――!!!!!とみんな声を揃えて笑い飛ばして、大丈夫大丈夫と言ってくれた。あんたは大丈夫とその日初めて会った人がくれる大丈夫を信じたくなった。でも、もっともっと自分磨きをしなさいって。外見じゃないよ、本を読んで映画を見て机に向かって、内面的に美しくなって、めいっぱい愛されなさい、自分のことを好きな人と付き合うのではなくて、好かれて当然なくらい美しい女性になって、自分を好きだからという理由で人を選ぶのはやめなさいって。その時奢ってもらったハイボールは美味しかった。

あなたは絶対間違ってないよ、私はあなたの味方だよと言ってくれたひとつ上の先輩。部活での私を気にかけて、オムライスを一緒に食べに行ってくれた。私恩を仇で返すことはしないってこの間思ったんだ、だからそう言ってくれた人の為に踏ん張る価値はあると思っている。

心がボロボロな時、立ち直れる材料を掻き集めておきたい。そういう小さな毎日の幸せを、人のあたたかさを心にとどめて紡ぐようにしたい。

そう言えば私明日は、明日は古本屋さんと餃子屋さんに行く日なんだった!

皆さんもどうか、美味しいご飯と少しのお酒を幸せに思ってね、
無責任な優しさと貴方の為の暖かい言葉をきちんと胸の中に保温してとっておいて、どうか自分を愛して生きてください。私もそうでありたいです。

この記事が参加している募集

私は私のここがすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?