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名画からの気づき

映画からシーンを切り取り描くのも、とても勉強になるが、映画を観る時間が取れない日も多い。

私は今、「心似顔絵塾」で似顔絵を学んでいるが、上席講師のチョイスは名画のポスターだったり先日はついに「名画」登場。これを数分間で似顔絵に仕立てるというレッスンだった。

でも名画は写真を見ながら描くのとは違う楽しさがあった。画家の「バイアス」がかかったものを描くのは、新鮮で、構図も意外性があり楽しい。

なのでしばらくはこのオマージュで学ぼうと思う。

アイロンをかける女。ピカソは女性にはかなり暴力的な振る舞いをしたらしい。22歳頃に描いたこの時代は、写実的で、貧困の中あえぐ人々がモチーフになっている。絵として見たときなかなか忘れられないし、ピカソって絵が上手なんだなと感心仕切りにもなる。

ゲルニカの頃はもう女性関係にもほとほと嫌気がさした頃だったが、無差別空襲を聞いて描かずにはいられないと描いたらしい。今オリンピックの開会式に美術担当で出ると言えば相当問題になるであろうピカソ。

今生きていたらなんと言うだろう。

モネは二度結婚していて、この婦人は一人目の妻だ。病弱で間もなく亡くなり二人目も同じ構図で描かれるがほとんど顔が描かれていないという。この妻も確か早く亡くなるんですよね。

モネがやがて蓮の花ばかりを描くのは、亡くした妻たちへの鎮魂の思いがあったのではという、山田五郎さんの解説動画で見た。(細部が違ったらごめんなさいね)

最後はミレー。羊飼いの少女が編み物をしている。数ある絵画の中で最も好きかもしれない。
少女は多分豊かではない。編んでいるのは針を3本使っているので、筒状の靴下か手袋で売り物というより自分のものかもしれない。しかし趣味やおしゃれではなく、必要で編んでいるのだ。
労働の中で別の労働を重ねるその少女のひたむきな生き方を描き出したミレーの視点に人間へのリスペクトを感じる。

一日一枚目標に描いているので、3日ぐらいごとに、このシリーズは上げていこうと思います。


自分の経験をもとに思いのまま書いていきたいと思います。 現在「人工股関節全置換手術を受けました」(無料)と 「ハーフムーン」(詩集・有料・全51編1000円)を書いています。リハビリ中につき体調がすぐれないときは無理しないでいこうと思います。