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宇都宮けんじさんの訴え★国立駅南口文字起こし

文字起こしは動画の後ろにあります。

反貧困の取り組みと都政

立川の皆さんこんにちは。今ご紹介いただきました宇都宮けんじです。

今日は午後1時から立川の北口で街頭宣伝を、三密に気をつけながらやってきました。そのあとサンキューハウスという生活困窮者を支援する施設に立ち寄りまして、支援をしている方からお話を伺ってきました。やはりコロナ感染症の拡大でいろんな方が相談に来られているということで、話を聞きました。

大変美味しいうどん(桃?ぶどう?)をそこでいただきまして、その後国立のJikka、女性の居場所づくりをされている、DVの被害者等の問題をお聞きして大変勉強になりました。

皆さん報道でご存知とは思いますけれども、わたし宇都宮けんじは、5月の25日にツイッターで出馬表明をさせていただきまして、5月27に日都庁の記者クラブで都知事選出馬の記者会見をしました。

たったひとりで、そのときは記者会見をやりまして、記者会見をやるまでは、あまり政党の方とは相談をしないままに、出馬の会見をやったんですが、その後、ご存知だと思いますけれど、立憲民主党、日本共産党、社民党、新社会党、みどりの党が支援してくださることを決定いただきました。そして、その後様々な労働団体や市民団体から支援応援の決定をいただいています。支援の輪が広がって大変ありがたく思っています。

わたしたちの選対は弱小なんですが、選対のみんなも政党の支援や様々な市民団体、労働団体の支援の広がりに大変心強い応援の輪が広がっているなと思います。

5月27日に記者会見したときに、今回の都知事選は都民ひとりひとりの生存権がかかった選挙になる。そういう選挙にしなきゃいけないんだということを強調してきました。

コロナ感染症の拡大によって、国や東京都が休業要請、自粛要請、をおこなっております。その結果、多くの人が仕事を失い、住まいを失い、また営業が継続が困難になったり、生活や命をおびやかされる。

とりわけ今回のコロナ感染症の拡大による影響はわたしは社会的経済的に困難を抱えている人に、大きなしわ寄せを与えていると思っています。

都内でわたしも支援活動に参加しましたけれど、ネットカフェで寝泊まりをしている人そこに住居をおいて、パートやアルバイトではたらいていた人が4000人近くになるですね。これは東京都が数年前調査したんです。そういう人たちが休業要請がなされましたので、ネットカフェを追い出されてしまいました。

一部は、東京都がビジネスホテルを用意して受け入れているんですが、それは400人ちょっとなんですね。だからどうしてもそういうところに入れなくて、路上に出てしまう方がたくさんいます。そういう人たちを支援するする活動が首都圏で行われております。反貧困ネットワークが呼びかけて、「3.24コロナ災害緊急アクション」っていうのが立ち上がって、様々な生活困窮者支援団体、あるいは首都圏のですね、地方議員を中心にですね様々な支援活動が広がって、このコロナ災害緊急アクションの立ち上げにともなって、わたしたちは緊急支え合い基金というのを呼びかけて、直近の数字は1200人をこえる人から、5600万円を超えるお金が寄付で寄せられています。その金額や数を見て、わたしは日本も捨てたもんじゃななと思いました。

こういうあったかい人たちがいるからそういう人たちのところに日本の希望があるんじゃなかと思っています。このお金は生活に困った人が生活保護を申請するときにですね、生活保護を申請してもすぐ支給されませんので、数日間ホテルに泊まる費用ですとか、生活費とかで、支援資金として使わせて頂いております。

貴重な寄付が人々の命を救うために寄せられている。日本にとって素晴らしいことだと思っている。

一方でそういう活動は本当は国や東京都でやらないといけないと思うんですけど、実際にやってるのは民間団体ですね。志のある民間団体がやって、わたしたちはそういう相談会をやってるのは、東京都はビジネスホテルを用意して、東京都400人くらい受け入れているんですけれど、そういう人たちはホテルから出されたら、また路上に帰るとかですね、その後の生活をどうしていいかわからないわけですね。そういう相談会のチラシを置かせてほしいとビジネスホテルにお願いをしたら、どこの馬の骨がやってるような団体のチラシはおけないと拒否されたんですね。それで抗議の申し入れをしたんですが、本来は都民の命を守る仕事っていうのは東京都が中心になってやらなきゃいけないと思うんですけど、そのへんが十分やられてないっていうのが、大問題だと思うんですね。

だから今回のコロナ感染症の拡大で、様々なひとに影響がが襲っていますけれども、もっとも手が差し伸べられるべき人に心が寄せられていないというのを大変強く感じます。

国民都民のうめきを聞け

4月18や19に弁護士や司法書士の仲間がコロナ災害のなんでも相談会を実施したんですけれど全国で5000人以上の人が相談に来て実際には42万人が電話相談がきて、電話が取れないくらいだったんですね。その相談の多くが収入が減った。ローンや家賃が払えない、国民のうめき声ですね。国民や市民のうめき声が、悲鳴が挙げられたんですけど、わたしたちはそれを受けて、4月の23日に国や都に対して緊急の要望書を提出しました。サブタイトルは「国民のうめき声を聞け」というふうに出したんですけど、そのとき厚労省記者クラブの記者会見でもお話したんですけど、現場で起こってる声が悲鳴が聞こえるのに、政府っていうのはどうも、緊急事態宣言を出す割には、国民の緊急性がわかっているように見えないですよね。

一律10万円の給付っていうことですけど、それが受けられたらどれだけ助かる人がいるかっていうことなんですけど、いまだ(フェイスガードをつける)これあのコロナ感染症対策の街宣のひとつの武器・・・支援が寄せられましたのでこれをつけて話をさせていただきます。

先程も話しましたけど、緊急事態宣言が解除されてもまだ届いていない。その10万円が届いたらホッとする人が、もっとも必要なときに、届いていない。4月とか5月だったのにマスクなんかもう店頭にでまわったころに届いている。

非常に間が抜けた政府ですね。

そしてそういう政治家の置かれている状況っていうのはそれこそ、仕事がいない住まいを失った、営業が続けられない、こういう人たちの悲鳴とかうめき声を想像する力がないのかなと思います。

まったく国民の声を反映してないと思います。

わたしは小池さんは安倍政権に比べたら、大阪の吉村知事とか、小池知事は非常によくやってるように多分国民には写ってると思いますけど、そして中小企業の協力金を出したことは非常にいいと思いますけれど、もっとも困難を抱えている人にむけての補償というのはないんですね。

ネットカフェで寝泊まりしている人に一定のビジネスホテルの確保したというのはいいんですが、すべての人には確保していない。4000人確認しているのに4~500人しか用意していない。残りの人はどうなるんだと。

それから中小業者の家賃が払えない、人件費が払えない、そういう人が出ておりまして、先週土曜日、杉並、高円寺の商店街のグレインというミニスタジオ、イベントスタジオで学習会をやったんですけど、わたしも、何回もそこで対談をしたりしたんですけど、グレインていうところは沖縄の映画とか原発の映画をしたりして、いろんな地域の文化的社会的拠点だったんですね。オーナーが終わったあと、どうしても家賃が払いつづけられない。残念ながら9月で店をとじなければいけなくなった。そういう人が高円寺の商店街でもたくさん出ている。

それから4月末にショッキングな事件が起こっているんですけど、練馬区のとんかつ屋さんで、火災事故が起こってるんですけど、この火災のあと店主の遺体を検証したところよ、とんかつの油を頭からかけた痕跡が残っている。展望をなくして焼身自殺をしたのではないかと。に言われております。そういう人の命を守れないというのが今の現状ではないでしょうか。

わたしは記者会見で都民ひとりひとりのそれこそ、命と暮らしを守りきるそういう都政を確立しないといけないんだ。それを問われているのが今回の選挙だ、ということをお話しました。

新型コロナウィルスに問われる社会のあり方

それからこの新型コロナのウィルスの感染症の拡大は、わたしたちの社会のあり方をと問われてているのではないかと思います。これまでの社会はいろいろな見方や評価があると思いますが、わたしは市民や都民ひとりひとりの人々の命や暮らし、そして人権よりも、経済効率性ばかりを優先する社会じゃなかと思うんです。そういう社会の脆弱性が顕になったのが今回のコロナ災害じゃないかと思います。

経済効率性をばかりを考えて日本は、病院の統廃合をやりましたし、公衆衛生の拠点になる
ほけんしょが、東京都では一番多いときは全都で71箇所あったようですけれど、現在の保健所の数は31箇所です。23区内は、多いときは53箇所あったんですけど、今は23箇所。半分以上減らされてるんですね。報道がよくありましたけど、当初PCR検査というのは保健所に連絡をとって、保健所の判断でPCR検査につないでいく、という手続きだったんですけど、大幅に保健所が減らされているので、保健所がパンク状態になって、PCR検査も徹底的に行うことができなかった。こういうことも感染拡大の原因になっているのではないでしょうか。

当初は熱が出た、37.5度が4日続かないとなかなか受けられない。だからもう少し早く検査が受けられたら、陽性だとわかったら、救える命があったんじゃないか。と、思います。何人かの著名人も亡くなっていますが、本当に適切な対応が行われたのか、これは検証しなければいけないと思います。

それから病院、医療従事者をはじめとする、エッセンシャルワーカーって言葉が広がっていきましたよね。不可欠な労働者、今の社会や健康を守ってくれる、その最前線にたつ人で得すけど看護師さんから、こんな電話をいただきました。

自分は感染患者を看ているので、家族に感染させるんじゃないかと、ホテルに泊まりながら通勤しているっていうんですね。ところがそのホテル代金っていうのは自腹で払ってるっていうんですね。それからエッセンシャルワーカーって言われる人は、配達。食品とかいろんな生活に必要な物資を配達する人、清掃労働者、それからスーパーで働く人、保健師さん、保育士さんとか。そういう人たちはエッセンシャルワーカーって言われて世界的に感謝を伝えようっていう運動が広がっています。

だけどそこで働いている人は、非正規で劣悪な条件で働いている人であったり、先程の看護師さんみたいに自腹をきってホテルに泊まっているという現状があり、わたしたちは、感謝の意を表明するだけじゃなくて、しっかりと見ていかないといけないですね。感謝の意を表明すると同時に、医療従事者の待遇を改善していく、そういうホテル代なんかは当然公的資金で支援していく。あるいは配達、スーパーの店員、清掃労働者、こういった人たちの待遇の改善を感謝と同時にやらなければいけないと思っております。

あらためてエッセンシャルワークで働くひとたちが、ちゃんと人間らしい生活ができるようにしていくことが大事なんじゃないかと思います。

先程経済効率ばかりを優先する社会と申し上げましたけれど、それは同時にあらゆる問題は自己責任だと。非正規労働者にしかなれなかったのは、努力しなかったからだと。正規労働者になれないのはですね。それから野宿路上生活に住まいを失ったのは本人のせいだ。こういう自己責任論がまかり通っている社会じゃないかと思います。

こういう社会の転換こそが今求められているんじゃないかと思います。

アメリカでも社会のあり方が問われている

これは日本だけじゃなくアメリカもそうですね。

アメリカも日本以上に格差が広がっている社会で、かつアメリカには国民皆保険制度がありませんので、現在アメリカの感染者数は200万人を超えています。そして死亡者は11万人を超えています。この11万人っていうのはベトナム戦争で亡くなった人よりははるかに多い数です。

そしてこの11万人っていうのは貧困層に集中しています。黒人ていうのは貧困者が多いですよね。それで相対的に感染者が多い。そういうしわ寄せがアメリカ社会そのものの中で貧困層に集中して黒人を警察官が首をおさえて死亡させたという事件が広がって、全米的に抗議運動が広がっております。わたしは直接的に警察官の人種差別的行動と同時に、アメリカの社会のひずみ、一見超大国だけど非常に問題が多い。貧困と格差の広がり、人種差別そういう構造的な矛盾が、あの警察官の行動で一気に爆発したんじゃないかと思います。

だからコロナ感染症の拡大とともにアメリカ社会もあり方が問われているんじゃないか。日本だけじゃなくてですね。

自己責任論社会と決別を

これからの日本社会っていうのは自己責任だけを強調するんじゃなくて、社会的連帯をもっと重視する、人々のつながり、地域のつながり、そういうことを重視する共同社会を構想しなければいけないと思っています。

ですから今回の都知事選挙は東京を帰るだけではなく、日本を変えていくそういう第一歩にならないといけないと思っています。

首都東京を都民ひとりひとりの命と暮らしを守る、そういう都政にしていくことは、政府のあり方を直撃していくことになります。これは日本全体を帰る契機になるような選挙になると思います。みなさんと一緒に都政を変え、日本全体を変えるそういうきっかけにしていきたいと思います。

そういう思いで今回の都知事選に望んでいます。

今回三度目の挑戦ですけれど、三回もこういう選挙戦の場に立てることは、自分は大変幸せものだなというふうに思っています。そしてみなさんと一緒になって、こういう運動ができるっていうのは大変うれしいです。

運動っていうのは下を向いてじめじめしたうつむいた、暗い運動じゃだめですね。楽しく、そして日本の将来、東京都の将来はわたしたちひとりひとりの運動にかかっているんだ。そういう思いでこの選挙戦に取り組んでいますので、ぜひ一緒になって運動の輪に参加していただけたらと思っております。

7月5日まであと何週間なんでしょうね・・・ぜひそういう運動を一緒にやっていきましょう。

コロナ禍は保守中道の人も苦しめている

それから最後にひとつ比較的ここに集まっている人は、リベラルな考え方の持ち主だと思っております。

記者会見でお話したようにこれまでもお話したんですが、今回のコロナ禍で仕事を失ったり、住まいを失ったり、営業が困難になったり、心が傷ついたりしているっていうのは、保守や中道を支持するという人たちにも同じなんですね。だから保守中道に届くような運動をやらなきゃいけないと思うんです。保守や中道を巻き込むような運動ができたときにはじめて、選挙戦の勝機がでてくるんじゃないかと思います。

ですから今日ここに来ていないお隣さんとか、職場地域のみなさんとかぜひ声をかけて。ひとりひとりの一票で社会を変えることができるんだと、声をかけていただきたいと思います。

今日は雨の中ありがとうございました。

自分の経験をもとに思いのまま書いていきたいと思います。 現在「人工股関節全置換手術を受けました」(無料)と 「ハーフムーン」(詩集・有料・全51編1000円)を書いています。リハビリ中につき体調がすぐれないときは無理しないでいこうと思います。