見出し画像

宇都宮けんじさんとともに都政を変えよう★三多摩決起集会文字起こし

動画はこちらから。

立候補決意までの取り組みと経緯

皆さんこんばんは。紹介いただいた宇都宮けんじです。

先程名前をどうしようかというあれがありましたけれど、一応選管に届け出る、選挙のときのポスターの名前は、やさしいひらがなの「けんじ」ということになっておりますので、よろしくおねがいします。

それから今日配布された資料の中に、東京都知事選出馬にあたって5月27日出馬の決意とありますけれども、17時から都庁の記者クラブで出馬の記者会見をやったときの、記者クラブに配った資料です。

で、みなさまがたには突然だったかもしれませんけれども、ずっと私自身は2014年の選挙の終わったあとから、選対のボランティアの皆さんと「希望のまち東京をつくる会」というのを作って、都議会傍聴をずっとやってきました。それから都政のいろいろな勉強会もやりまして、お隣の韓国のソウル市が素晴らしい政策を行っているということで、「希望のまち東京をつくる会」の皆さんや若い学生さんたちと一緒に、「うつけんゼミ」というのを作りました2014年と17年に、韓国の視察を行ってきました。

韓国のソウル市では2019年11月からパク・ウォンスンさんという弁護士出身の人権派弁護士の方が市長になっています。

彼が2011年に選挙に立つときの三大公約というのが、ソウル市の小中学校の給食を完全無償化します。しかも有機野菜を使って、オーガニックな給食を無償化しますという政策と、それからソウル私立大学の無償化をします。それとソウル市で働く非正規の人を正規化しますというのがさん大公約だったんですね。

それが2014年に行ったときはすでに小中学校の給食は完全無償化。貧しい人だけ無償にするというのは、いま日本でも就学援助制度というのがありまして、生活保護水準の1点何倍までの低所得者の児童というのは、給食や修学旅行費を免除する制度というのはありますけれど、すべての子どもの援助というのをしてるんですね。それでソウル市では来年度までに高校3年生まですべて無償にする。それとソウル私立大学の学費半額というのもしておりまして、どんどん日本の大学の授業料はあがってばかりでアルバイトに追われてるんですけれど、(ソウル市では)半額にしたために少しサークル活動なんかをやる余裕が出てきた。

それと非正規の正規化というのは、特に清掃労働者は派遣会社から派遣されてたんですが、パクさんがうかってから「政治家は嘘つきが多い。耳あたりのいい公約をいうが、だいたい嘘をいう」ということで、清掃労働者を中心に陰口がきこえたので、このパクさんが当選して初登庁するときに、朝4時に起きて、清掃労働者と一緒にゴミの片づけをして登庁したというエピソードがある。

それでパクさんは青年ユニオン組合からひとりひっこぬいて、補佐官にして、ソウル市で働いている労働者の実態調査をして、わたしたちが2014年にソウル市を訪れたときは4000人近くを正規雇用にしてた。そのうちの3100人くらいは清掃労働者だった。それは派遣ですから直接雇用に変えたんです。そういう革新的な市政をずっとやってきたっていうことですね。

で、今度のコロナウィルス問題で韓国の対応というのは、PCR検査を徹底的にやって、ドライブスルーとかウォークスルーとかいうような形で、養成になった患者のうち、比較的軽い人は、全部施設に隔離をして、そういうことをやって感染を抑え込んだわけです。それは2015年にMARSが韓国で流行ったときの取り組みを、ソウル市は経験があるので、それが全国に広まって対策できたと聞いております。

こういうことをずっと勉強してきまして、都議会は6年間近く開かれるたびにずっと、みなさんと一緒に都議会を傍聴してきまして、そういう人たちとか一部の市民団体とか、知名度があるとかそういうことじゃなくて、ほとんどいろんな声を集めて政策で、自分たちで都知事を選ぶんだという運動をできてたんです。特に制作会議といいますが、そういうひとたちがまとめた政策が5月の20日にわたしのところに送られてきまして、そういう運動をやった一部の人から、「宇都宮さんぜひ出てください」という要請がありました。

それと「宇都宮都政を求める会」というのがありまして、それは多くの参道人を集めて、さらに市民の声を集めて政策を都知事になって実現してもらいたいという要請もありまして、当然「希望のまち」からも出てほしいという要請がありました。

わたし地元で「江東市民連合」の活動をやっているのですけれど、江東市民連合の共同代表のうちのひとりやその中からも、都知事選の出馬を期待しているという声におされて、だんだん出馬の決意が固まっていたのですけれど、東京が緊急事態宣言が続いていましたので、6月になったら開けるんじゃないかと言われておりまして、少なくとも緊急事態宣言が開けたら出馬を考えようと思っていたんですが、5月25日に緊急事態宣言が解除さましれたので、このiPadのツイッターで都知事選の出馬を表明したんですね。

で、実はわたしは都知事選に出るまでは、パソコンの操作ができない人間だったんですけど、日弁連会長を二年やりまして、大きな目標としてはその二年のうちにパソコンを使えるようになろうと。もうひとつは英会話ができるようになる。という二大目標を定めて会長になったんですけど、最初のうちは、会長付きの秘書がいるんですね。秘書さんにパソコンの電源の入れ方をやっと教わって、起動するとこまでいったんです。けどそのうち忙しくなってパソコンは挫折してしまった。英会話は、日弁連は国際室がありまして、そのこの方は英語とかフランス語とか、中国語とか韓国語がペラペラなひとがいて、一定の訓練のためには、ネイティブなアメリカ人を呼んで、朝勉強してたんですが、最初の1~2回はわたしも出たんですけど、また会長の仕事が忙しくなって、それも挫折ですね。

それで2014年の都知事選からネット選挙が解禁になりまして、若い子のネットとか扱える若い人たちが選対に入ってきまして、その人達はあまりそれまで、政治活動をやったことがないんですけど、その都知事選で都政とか、政治に目覚めた。その中で「宇都宮さん絶対iPad持つべきだ」ということで持たされたのが、これなんですね。

子どもがゲームやるのと同じで、持ち運ぶようになって触ってるうちにだんだん、操作ができるようになって、最初のツイッターは全部ひらがなで打ってたんですけど、だんだん漢字の変換を覚えるようになって、点を打つとか覚えて・・・。そしてなんと今回は、ツイッターでですね、いろんな方から背中を押されて、出馬を決意しました、と打ったら、54000いいねと20000を超えるリツイートがありまして、非常に反響を呼んで、メディアのほうからも記者会見どうするんだというのがありまして、5月27日に記者会見をしたということですね。

そのときに配布したのが、これと多摩住民自治研究所の「緑の風」という機関誌がありまして、そこにまだコロナが広がるまえに「今都政に求められるもの」というタイトルで原稿を書いてほしいということで、書いて、そこで都政の課題を16項目あげてるんですが、その16項目目は先程横田基地の報告がありますけれども、横田基地のオスプレイ配備に反対する、という項目を政策課題としてあげております。

そういうことで、そういう状況ですからわたしが出馬を表明するときには政党とは一切話しをしなくて、たったひとりで出馬表明をしたわけですね。だからわたし個人の決意としては、2016年のこともありますから、一方で野党共闘候補が出てくるかもしれない、ということは覚悟して、出馬の記者会見をおこないました。

ただ今回は降りませんと。記者から質問されて答えました。

それから山本太郎さんが出てくるかもしれないので、非常に厳しい選挙になるかもしれませんけれど覚悟して出馬表明したんです。

政党や市民との支援のひろがり

記者会見の感想を読んで、皆さんご承知のように、今日までに、立憲民主党、共産党、新社会党、社民党、緑の党もですね、支援をするという決定をしていただきました。

それからそのあと、「革新都政をつくる会」の総会が昨日か一昨日あったんですけれど、そういうところとか、今日ここに来るまでですね、東京地評を中心とする労働者連絡会とか、様々な市民団体や労働段階が支援決定していただき、支援の輪が広がっていることについて、私自身は大変ありがたく、心強く思っています。

東京の今の宇都宮選対も、弱小選対だったので、こういう支援のひろがりを大変喜んで、勇気づけられまして、ますます運動のひろがりを感じているということですね。

コロナ下の都民の苦しみについて

それから、出馬に当たって訴えたことは、コロナ感染にともなう国や東京都の自粛要請とか、休業要請ですね。そういうことによって多くの人たちが、仕事を失ったり、住まいを失ったりですね、それから中小業者が営業が困難になったりですね。それから生活が大変苦しくなった。こういう状態が広がっています。

特にそういうコロナというのは社会的弱者というひとりひとりに多大な影響を与えています。特に職を失うという面では、非正規同労者が多いですね。

それから東京都内にはネットカフェというのがあって、東京都の3~4年前の調査で、ネットカフェを根城にして、生活の拠点にして、非正規、派遣とかアルバイト、パートなんかで働いて生計をたてている人が4000人くらいいる。休業養成すれば追い出されちゃう。でも給料が少ないのでアパートなんか借りられない。

それで東京都はチャレンジネットという取り組みを通じて400人くらいはビジネスホテルなんかを提供してるが、4000人いるから一部。路上に出た人がたくさんいる。フリーランスやイベントをやっている人は仕事がみんななくなるから収入がなくなる。中小業者なんかも大変ですね。先週の土曜日は杉並で集会がありました。高円寺のブレーンという小さなイベントスタジオで都政を学ぶ学習会を地域の人が呼んでくれてやったんですけど、祭典をやったり、ミニシアターで原発や沖縄の映画会なんかをやられてるところなんで、そこのオーナーの方もよく知ってるんです。この間のコロナ問題で、固定費である家賃を払い続けられないということで、残念だけど9月で閉店するということなんですね。

まあこういう店なんかだと、都内だと練馬区のとんかつ屋さんは火災が起こってなくなってるんですけど、遺体を調べたら自らとんかつの油をかぶって焼身自殺したんじゃないかと言われているんですね。もう将来を悲観して。

もうとにかく国のやること、都のやることもともかく遅いですよね。

いろんな十万円なんて緊急事態宣言が開けてもまだ来てないですからね。少し前にやっとわたしの自宅にもマスク届きましたけれど、そうなってももう非常にちっちゃくて不格好で、しかも一般のお店にもマスクが売れるようになりました。もう誰も、家族もつけてないですね。

そういうこととか、休業補償も、東京都は休業協力金というのを支給してるんですけど、それは事業者を対象であって、働いている人で仕事を失っている人、そういう人たちに対する支援はないですね。だからそういう状況で私自身も、現場の相談とか支援をする団体と一緒に行動して、国に対して要請書を上げてるんですけど。ちょうど今から10年ちょっと前にリーマンショックのあとですね、派遣労働者が派遣切りにあって、寮や社宅を追い出されて、野宿を余儀なくされた人がたくさん出ましたので、私達は市民団体や労働団体と一緒に、日比谷公園にて年越し派遣村という取り組みをやりました。

色々現場の状況を見ていると、被害というものもあのときを相当うわまわるんですね。しかも労働者だけじゃなくて、中小業者やフリーランスとか、色々音楽や芸術活動をやってる人とかですね。様々なところに大きな影響を与えている。あと、学生さんもそうです。授業料を払わなきゃいけないのに授業を行われない。多くの学生がアルバイトをやってますけど、仕事が途絶えてしまう。学生団体が調べたら、5人にひとりが退学を考えているということなんで、学生も本当に深刻な状況になります。

だからわたしとしては、今回の都知事選で問われているのはこのレジュメにもあるとおり、都民ひとりひとりの生存権がかかった選挙であるということです。

そういう東京都の人口は1980万人いるのですね。その1980万人ひとりひとりの命と暮らしがかかっている。守り切ることができるか問われるということを最初にうったえていきたい。

みなさんも色々考えていらっしゃると思いますけれども、コロナの問題はこういう個別の問題がたくさん出されているということと、世界的にも、これまでの社会のあり方が、問われてるんですね。

都知事選で問われる社会のあり方

わたしとしてはこれまでの社会のあり方っていうのは、国民や市民人々の命や暮らしよりも、人権よりも経済性ばかりを優先されてきた社会じゃないかと思います。そのために本当に必要な社会保障を削減したり、医療体制もがたがたですよね。PDR検査も保健所を通じて行っているが半減している。1990年代と比較しても半減しているんですね。東京都の23区には1990年代は53三か所あったのに今は23か所しかない。こういう公衆衛生の拠点である感染症なんかがおきたとき拠点となる保健所や、国立感染症予防病院ですとか、そういう医療の体制もどんどん削減している。

そういう社会の矛盾にあらがでてきている。

感染症の問題で一番感染が多くて致死が多いのはアメリカですね。超大国アメリカで今200万人超えて、死亡者も11万人超えている。これはベトナム戦争で亡くなった軍人を上回っている。そういうアメリカは日本以上に貧困格差が広がるうえに国民皆保険制度がない。それで感染したり亡くなる人、低所得者に集中している。そのうえ人種差別で警官が黒人を殺した事件が起き、構造的な貧困格差や人種差別の体制に対する怒りが盛り上がっていると思っている。

こういう問題は日本にもおなじようなものがある。こういう社会は自己責任論がまかりとおっている。非正規も失業も自己責任だと。ますます貧困格差が広がる。

わたしはこういう自己責任社会を変換しなければならないと思っている。共同社会に転換しなければいけないと。ひとりひとりの都民の暮らしを大切にして経済の効率化をやめさせる。

こういうなか東京都はとんでもないことをしようとしている。

都立病院と公立病院を独立行政法人化にしようとしている。小池さんが昨年の都議会で突然打ち出しまだ取り消していない。だけれど今感染症の患者を一番受け入れているのは都立病院です。

民間の病院は感染症の患者を受け入れると、一般の患者が少なくなるのでものすごく赤字になる。それで感染症を受け入れていない病院も赤字になっている。受け入れれば受け入れるほど赤字になることはわかっている。

だからそういう感染症の対策からいっても、都民の命と安全を守る病院を維持するのは極めて重要な政策。この点非常に大きな争点になると思う。

当面は感染症対策を優先して、被害の拡大をふせぐのに自粛を要請するときは保障を徹底して都民の雇用を守る、営業を守る、住まいを守る、生活を守る東京都にならなければならない。

こういう首都東京の転換は、政府の改革にも直撃するすることになると思う。こういう経済効率最優先の政策をやってきたのは、これまでの政府だった。こういう政府に対する声も盛り上がらせることになるんじゃないかと思う。だから今度の選挙のたたかいっていうのは、当面の経済混乱に陥った対策の最大の重点となりますが、やはりそれを通じて新しい都政、新しい社会のあり方を確立するような戦いになるんじゃなかと思う。

そして必ず国のあり方を直撃することになると思うので大変重要だと思っております。

たたかいのあり方として、会見でも言いましたが、今被害を受けている人たちというのは、リベラル派政党を支持する人たちだけではないんです。無党派の人とか、保守中道といわれるひとたちも同じように傷ついている。

地べたを這って無党派や中道とつながるたたかいを

わたしたちの選挙で勝てる勝機というのは、そういう無党派や中道を支持するような都民や市民にわたしたちのメッセージが届くような運動ができるかどうかにかかっている。

できるだけ全都民に訴えられる運動を短期間でもしなければならない。

先程言いましたように弱小の選対でしたが、いろいろな政党や市民団体の皆さん支援の輪が広がっていまして、ツイッターで選挙の寄付をお願いしたところ、昨日までで1000万円を超える寄付が寄せられています。最初は希望のある町の事務所は水道橋にある事務所でやろうかなと思ったんですけど、そこっていうのはちょっと集まるとすぐ三密になっちゃうのね。

それでこれはちょっと大きな事務所ってことで2014年のときと同じ四谷三丁目のビルの五階を借りることができるんですね。今週来週に事務所開きがひらけると思う。また選挙ポスターやはがきも今週中にできるということになると思う。

というわけで皆さんのところにも告示前にお届けできると思う。

実はそういうのも基本的なコンセプトというのは2016年にある程度作っていましたので、それを今のものに改正しまして、チラシも一気に刷れるような状況になり、たたかう体制ができつつあります。

でも選挙公報にのせる写真は三ヶ月前でなきゃいけないということで、ちょっと四年前のじゃ古いんですね。それで今日急遽写真スタジオにいって選挙公報用の写真を撮って、武器を作ってあとはどれくらいたたかえるかというところ。

ご承知の通りわたし自身三度目の挑戦ですけれど、この三度目の挑戦ができるっていうのは非常に個人としては幸せものだなというふうに思っております。

今の状況では小池さんは毎日毎日テレビに出て、陽性は何人だったと、一時は都のオカネをつかってコマーシャルで自分の名前を出していた選挙活動じゃないかと思うんですけど、圧倒的有利と思いますけれど、本当にわたしたちが今起こっていることを訴えていくこと。命の問題、営業の問題、住まいの問題、行政が最優先で取り組まなきゃいけないし、取り組めるんだ。改善できるんだということを訴えていけば、本当に地べたのところで運動を展開できれば、小池さんの化けの皮がはがれてくる可能性もあるので。

記者会見で「宇都宮さんは地味をどう克服するのか」と聞かれたがそんなこと克服できるはずがない。むしろ著名人とか有名だとかいうことで選んできたが。都民一人ひとりの命を誰が守ってやってくれるのか、政策を軸に訴えていく。都民も選んでいく。そういう運動をやると話した。地味を克服するつもりはありません。と、話した。

記者会見ではそんなこと予想しない質問がきた。

三回出て、精神的にも、体力は色々がたがきてるかもしれないけど、気持ちとしては大変鍛えられたと思っております。そして三回目の挑戦ができるのを嬉しく思っているし、三度目の正直とも思っていますし、みなさんとたたかえるのはとっても嬉しいのですけれど、やはり、たたかえるだけではなくて本当に勝利をする、都政を転換するというチャンスじゃないかと思っています。

コロナに感染された方、亡くなられた方、そのための休業で収入が減った方など大変なときですが、こういう格差を解決できるのは誰なのか一番みつけやすいときに来ている。わたしたちが協力すれば勝利できるチャンスはある。

勝利を迎えられる7月5日となることを祈念して挨拶を終わります。

自分の経験をもとに思いのまま書いていきたいと思います。 現在「人工股関節全置換手術を受けました」(無料)と 「ハーフムーン」(詩集・有料・全51編1000円)を書いています。リハビリ中につき体調がすぐれないときは無理しないでいこうと思います。