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mtgは本当に囲碁や将棋ではないのか?

こんにちは、みねすとです。

久しぶりの投稿になりましたが、今回は「運」の話をしていきたいと思います。

皆さんは運ゲーって好きですか?
自分は嫌いです。

正確に言えば自分が運で勝っている場合は好きです。しかし、ダブルマリガンで負けてしまったり、相手に1tkillされてしまったりするのは嫌いです。

勝率ベースでは割り切ることはできますが、それはそれです.感情の話をしましょう。

最悪です。

せっかくの休日、朝早く起きて、遠征した先でダブルマリガンをしに行くのは話が違います。それならわざわざ遠征せず家で掃除をしていた方がまだ唯意義です。

これを友人に愚痴った際によく言われる言葉として
「このゲーム、囲碁や将棋じゃないんでぇ~」
確かにその通りです。このゲームは大前提として運ゲーであります。囲碁や将棋ではありません。

しかし、みなさんこう思ったことはありませんか?

「こいつなんかいつも勝ってないか?」って

先日のプロツアー優勝者、MO村の村長、Nathan Steuer やCFBの reid duke 、国内でも八十岡プロ
プロレベルでなくとも、みなさんの近くにも何かいつもこの人勝ってんだよなーって人、いますよね。私の近くにもいます、sgkとかttumとか

その人たちとそうでない自分たちとの違いは何か、今回はそれを探っていきましょう。

ババ抜きしてない?

一旦、このゲームを3段階のレイヤーに分けてみましょう。私の考える3段階のレイヤーはこれです。

・ババ抜き
・ポーカー麻雀
・囲碁将棋

決してポーカー麻雀よりカードゲームが優れていると言う意味ではありません。あくまで、比喩表現での話です。

各レイヤーを見ていきましょう

・ババ抜き
完全に運でゲームをしている段階。勝率は運がいい、引きが噛み合った場合には勝つが、引きが弱いとどうしようもない。相手のカードと噛み合ったカードがあったらそれを交換して、運が悪い方が先に沈む。マジでババ抜き。口癖は「いやぁ~でもぉ~だってぇ~」

・ポーカー麻雀
運にプレイングと読み、サイドインの読み合いなどババ抜きから脱却したらこのステージです。このレイヤーのプレイヤーが一番多いです。ある程度理解してきたがそれはそれとして、ロイヤルストレートフラッシュには殺されるし、天和には逆らえません。口癖は「相手引きだけかよ」

・囲碁将棋
このレイヤーに到達したプレイヤーの皆さん、おめでとうございます。あなたの勝ちです。引きに左右されるレベルからは脱し、引きが強い相手にも何故か勝ちます。覇王色の覇気で対面が泡吹いて倒れます。口癖は「相手がミスって勝手に死んだ」

概ねみんなポーカー麻雀レベルです。しかしそれでは囲碁将棋組に勝てません。
ですがここに近づくことを目指さなくては一生引きに一喜一憂する羽目になり、下道で仙台まで6時間かけていき、ラーメン食って6時間かけて帰る羽目になります。それはあまりに悲しすぎます。

ではレイヤーを上げる方法を考えていきましょう。

運だけの春日から実力の若林へ

ババ抜きからポーカー麻雀へ

これは簡単です。学びましょう。

例えばパイオニアでのラクドスミッドレンジを例に挙げると《思考囲い》何抜く問題があります。

簡単です。この記事を読みましょう。

こちらが原文で

https://radish.diarynote.jp/201312180651245632/

こちらが有志による翻訳記事です。
この記事を読まずに《思考囲い》を使っている人は全員今すぐこの記事を読んでください。
囲碁将棋レベルのプレイヤー、最強のジャンク使いReid Duke御大が我々下々の民向けに書いてくださった神託です。

他にも令和のこの世の中には大量の記事、数多のストリーマーなど数々の教材があります。自分より上手いなぁって人のプレイを見て自分と違うところを考え、聞けるなら聞きましょう。これをして実践できれば、晴れてポーカー、麻雀レベルに昇格です。


ポーカー麻雀から囲碁将棋へ

これが今回の本題です。自分もわかりませんが考察していきましょう。
mtgでの運の比率を下げる方向を考えていきます。

まずは「メタ読み」です。
極端な例を挙げますと、今度出る大会の参加者32人中31人が全員バーンだったとしましょう。その情報がわかっていれば皆さんは構築段階から強烈なメタカードを積みまくったデッキを持っていけば、おおよそ8割以上は取れるでしょう。これが「メタ読み」です。
ラクドスを殺すためにエニグマを握るのも良いでしょう。8castを殺したかったらエルフを使うと簡単に勝てます。
まずは第一段階としてメタを読む。これでマッチ運の部分は多少改善されるでしょう。

デッキが決まりましたね。次です。

メタを読んだ次にやることを考えましょう。唯一カードゲームがポーカー麻雀囲碁将棋と違うのは「構築」です。
構築段階で実際にやるべき運要素を減らす具体的な方法を考えましょう。
まずはマリガンをしないようにするもしくはマリガンしても勝つようにする方向を考えていきます。

例としてラクドスミッドレンジを上げると

2022/4の段階では土地24に対して4マナ域は6枚でした。《黙示録、シェオルドレッド》が来た後でもしばらくは24でした。

2022/10の段階で土地が25に対して4マナが3~4枚になってきました。

2023/2のPTではヤソさんのラクドス、通称ヤソドスは26です。

どの土地枚数が一概に正しいとは言えませんが、土地を多くすることで初手のキープ基準を上げた方が、マナフラするより勝率がいいと考えた場合には土地を多くすることが正当化されます。

多くの人が調整していく段階でだんだんと土地が増えた背景には《鏡割りの寓話》で余った土地はルーターできるから、もしくはギミックランドを多めに採用することでフラットを疑似的に解消するなどの解決法があります。

では土地を多くすればいいかというとそうでもありません。

これはレガシーで特に顕著です。
土地の枚数はデルバー系が19、コントロールでも21~22が精々です。
それを可能にしているのは《思案》《渦まく知識》による高性能のキャントリップスペルでデッキを回しに行くことの方がただ土地を引く場合より出力が高いです。また、そもそも土地1枚で勝てるリアニメイトや、2マナランドやマナファクトでスピードを上げるストンピィなどはそもそもマリガンしても大丈夫なようにデッキができています。

マリガンを構築段階で減らす、もしくはマリガンを前提にしても勝てるデッキを使う。
解決方法を様々ですが、この部分を真剣に考えてみるのもいいかもしれません。

構築が終わりましたね次です。

最後はプレイングです。
と言っても特定のデッキの特定のプレイングを語るわけではありません。コントロールにはコントロールの、ミッドレンジにはミッドレンジのプレイングがあります。
ですが勝つ場合は概ね3パターンだと思っています。

テンポ勝ち
リソース勝ち
コンボ勝ち

の3つだと思われます。
コンボ勝ちは特殊なんで一旦テンポ勝ちとリソース勝ちの面で話していきます。

例えばエスパーレジェンズを使用しコントロール相手に《スレイベンの守護者、サリア》を出し、相手の序盤を妨害しながら順調にライフを2まで削ったとして、そのタイミングで全体除去を打たれたとしましょう。
リソース差はついているでしょう。相手は手札5枚、自分は手札1枚。
しかしこちらの残りハンドが《黙示録、シェオルドレッド》で相手にインスタントの除去が無ければ勝ちです。相手の手札は全て無駄になったのと同じです。

しかし、全除去をおそれて展開せずに1:1交換を続けられるとそのゲームはリソースゲームになり、リソース獲得手段の多いコントロールが概ね勝つでしょう。

じゃあ攻めるのが正解なのか、少し様子をみるのが正解なのか?
答えはありません。
しかし、ここに答えらしきものを見出すことはできます。
それは経験値と試行回数です。

相手が全体除去前に1:1交換札を連打してきたりしたら、相手のハンドには全体除去が無い可能性が高い、もしくは打ちたくない理由がある。では、引かれる前にクロックを展開して攻めていこう。
全体除去を食らってもリソースの差を最低限に抑えるために、損をしにくい置物やPWで盤面を作ったりするのも有効です。
ハンデスを打って全体除去を抜いて一気に攻めてしまうのも手です。

盤面と手札次第で最適解は無数にあります。この状況で正解を選択する道標は自分の経験以外ありません。

また仮に今回ダメだったとしても、次回の大会で勝てばいい。そういうメンタルの切り替えも大事です。

いつも勝ってるあの人もあの人も、自分の何倍も大会に出ている場合があります。
大一番で負けてきた人がそれでも諦めずに研鑽した結果、囲碁や将棋のような運の要素を極力廃した境地に到達できているのかもしれません。

結論としましては
・運ゲーは当たり前
・しかし、その運ゲーを自分に有利な方へ持っていく努力を怠ってはいけない
・メタ読み、デッキ構築、プレイングなどの「腕」で「運」を攻略していく手段はきちんと存在している。
・諦めずに頑張ろう

こんなところですかね。
しかし、それでも負けてしまう時はあるでしょう。
その時はこの言葉を思い出してください。

「このゲーム、囲碁や将棋じゃないんでぇ~」

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